ヨネックスの「E-ZONE FSドライバー」を試打しました
ヨネックスフィッティングスタジオ限定のヘッドであるドライバーヘッドで、ディープフェースとシャローバックを兼ね備えたモデルです
フィッティングスタジオ限定ということも中々試打できる機会もないので、性能面やフィーリングなど、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか
そこで本記事では、高精度な弾道計測器「スカイトラック」を使用して、データ計測を行いましたので、計測値と弾道イメージをもとに正直に性能と特徴を評価していきたいと思います
結論から言っておくと、飛距離性能は現行ドライバー(2019年12月現在)の中でもトップクラスの飛距離性能でした!
【ヨネックス】E-ZONE FSドライバーの概要
- namdを複合したカーボンクラウンで大きくたわむ
- フェース面を縦研磨することで、サイドスピンを抑制
- 全面反発フェースと呼ばれるほどのスイートエリアが広い
ヨネックスのフィッティングスタジオ限定のドライバー「E-ZONE FS」
ヘッド単体をパーツとして販売しているのですが、フィッティングを受けてシャフトとの組み合わせを選択するというもの
namdという特殊カーボンを採用したカーボンクラウンは、高速でスイングされているクラブヘッドでも柔らかさを保てることで、インパクト時に大きくたわみます
それに加えて、ソールのリブも大きくたわむことで、ボールスピードを大きく向上することができました
またディープフェースとシャローバックという異色の組み合わせも特徴で、優しさと飛距離性能、操作性を兼ね備えたドライバーヘッドとなっています
【ヨネックス】E-ZONE FSドライバー試打評価レビュー
試打クラブ
ヘッド | ヨネックス E-ZONE FS |
番手とロフト角 | 9° |
ライ角 | 58.5° |
シャフト | REXIS KAIZA-H |
フレックス | S |
バランス | D2 |
長さ | 45.5 |
総重量 |
314g |
計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 44.6 |
ボールスピード(m/s) | 64.5 |
打ち出し角(°) | 13.6 |
左右打ち出し角(°) | 1.6(右) |
バックスピン量(rpm) | 2466.1 |
サイドスピン量(rpm) | 131.3(左) |
キャリー(yd) | 256.5 |
総距離(yd) | 278.6 |
センターからのブレ(yd) | 1.8(右) |
ヨネックス E-ZONE FSドライバー試打評価のYoutube動画
Youtube動画ただいま準備中です
飛距離性能
ボールスピード(m/s) | 64.5 |
バックスピン量(rpm) | 2466.1 |
キャリー(yd) | 256.5 |
総距離(yd) | 278.6 |
- 飛距離性能はトップクラス
- バックスピン量は理想的な数値でバランスが良い
- 反発エリア広いのでミスヒット時でもスピン量が安定する
飛距離性能:
当サイトでドライバーの飛距離の基準値である、キャリー250ydを余裕でクリアしてきています
飛びに関しては非常に優秀で、2019年のドライバーの中でもトップクラスの飛距離性能です
最もキャリーが出たものでは262ydもの数値を叩きだし、確実に飛ぶクラブだと言えます
そして実際に試打を行って感じた部分が「飛び方に安定感がある」というところ
バックスピン量が2400rpm前後ということで、飛び方が非常に安定しています。ドロップすることもないし吹き上がることもないので、これならコースでも安心して使用できます
4球目はやや下目に当たったかなと感じましたが、それほどスピン量も増えずに強い打球で飛んでいたのが印象的です
かなりディープフェースな構造なので、有効打点エリアが広いのも大いに影響していると思います
特におすすめできるのは打点が上下にばらつく方でしょう
方向性
左右打ち出し角(°) | 1.6(右) |
サイドスピン量(rpm) | 131.3(左) |
センターからのブレ(yd) | 1.6(右) |
- ストレート系の球筋
- 方向性は満点レベルの性能
- スライサーよりもフッカー向き
方向性:
サイドスピンも極端に少なく、方向性は何の問題もないどころか満点評価です
曲がりももちろん少ないのですが、打ち出し方向が揃うので、狙い所をしっかり決めて狙っていけるドライバーといえます
基本的なフェースアングルは若干フックフェース気味なのですが、極端に捕まるというような打球は皆無でした
スライサーよりもフッカーの方が、ヘッド性能の恩恵を享受できるタイプではあります
打感やフィーリング
- やや硬めの打感
- 反発力の強さを感じるフェース
- 専用シャフトなので、ヘッドとのマッチングは良い
打感とフィーリング:
飛距離も方向性も凄く良いドライバーなのですが、打感が硬質な点が気になるところ
個人的な好みも出てくる部分なのですが、硬めの打感ではじき感もかなり強めの印象です
REXISのシャフトはさすが専用設計なだけあって、ヘッドとのマッチングが素晴らしいです
今回試打に使用したのは手元調子のKAIZA-Hですが、手元側にしなりを感じて粘りのあるフィーリング
ヘッドが遅れてくるようなもたつき感もなく、スムーズにインパクトを迎えることができます
ヘッド形状
- ディープフェース&シャローフェース
- 標準ではややフックフェース
- オーソドックスな形状
ヘッド形状:
特に奇抜なようそはなく、オーソドックスな形状で好き嫌いの出にくい形です
特徴をあげるとすれば、最近では珍しいぐらいのディープフェース設計というところ
それでいてシャローバックになっているので、重心位置も浅くなりすぎず、安定性と飛びの両立を図ろうとしている点が伺えます
ディープフェースになるとスイートスポットよりも上の部分のフェース面積が増えることで、飛距離が出る打点としてされている有効打点エリアが広くなるという利点があります
反面、ドライバーヘッドの中で最も重量の重いとされるフェースが大きくなるので、重心位置も浅くなってしまいます
バックスピン量を低減するなら有効ですが、挙動的にもややシビアなヘッドになってしまうので、ヘッド後方を伸ばしています
これは上手い具合に作り込んであるなと関心させられる部分ですね
【ヨネックス】E-ZONE FSドライバーはフィッティングしてから作るドライバー
E-ZONE FSはヘッド単体をパーツ販売しているのですが、フィッティングスタジオ限定販売です
基本的にはフィッティングを受けてから作るモデルになるので、カスタムするのがメインのドライバーということになります
手元調子、中調子、先調子といったキックポイントや、重量のチョイスもフィッティングを受けてからスペックを選択しましょう
個人的には手元調子のREXIS KAIZA-Hはタイミングが取りやすくて、あまり癖もないので気に入りました
【ヨネックス】E-ZONE FSドライバーの総評:まとめ
総合評価:
飛距離性能と方向性は抜群で、パフォーマンス面ではトップクラスの性能でした
結果を重視するなら、この上ないドライバーですが、打感が硬いのが残念なポイントで評価は3とさせて頂きました
操作性も特段良いというモデルではないので、基本的にはストレート系の球筋で攻めていきたいドライバーといえます
捕まりが凄く良い!というタイプとは感じられなかったので、フック系の球筋に悩んでいる方のほうが相性の良いヘッドです
あとはフィッティングスタジオ限定という点も若干ハードルが高い感じがあるのも正直な部分
とはいえフィッティングを受けたうえでスペックを選択する方が間違いは起こりにくいので、興味のある方はぜひフィッティングを受けてみてはいかがでしょうか
以上、【ヨネックス】 E-ZONE FSドライバー試打評価レビュー|ディープフェースで飛距離性能はトップクラスなうえに方向性が最高!。という話題でした
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