ヨネックス「EZONE CB702」の試打計測を行いました
今回は弾道計測機のmevo+を使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
2021年4月上旬発売の軟鉄アイアンが今回のヨネックスEZONE CB702フォージドなんですけど、テーマは「プロや上級者が求める飛ばせるアイアン」だそうです
▼EZONE CB702フォージドアイアンは4種の異素材を組み合わせ他ヘッド
- ボディはS45Cの軟鉄鍛造
- フェースはL型マイティマレージング鋼
- 内部にグラファイト制振材
- カーボン複合プレート
最近では多くなってきた構造です。ポケキャビとか中空で、ヘッド内部に制振材を入れて打感を良くしているというやつ
ただ、今回はソール厚めなのに、トップブレードが薄く作られているという事で以前から気になっていたアイアンです。凄く楽しみにしていました
結論から言っておくと「飛距離はそれなりですが、方向性を含めた安定度が最高のアイアン。弾道はストレート。広めのソールのポケットキャビティなのに、トップブレードが薄く作られていて構えやすいのが好印象です。打感も複合ヘッドとしては柔らかめでフィーリング面でも満足度は高いです」
という事で、非常に好感触でした。性能的には弱点らしい弱点もない完成度の高いアイアンです
最近は個人的にソールが厚めでバンスの多めのアイアンが気になっていて、そういった意味でも購入を検討するレベルのポケキャビと言えます。4月発売なんで色々とスペックを考えてみようかなと思います
▼ポケットキャビティ系だけど、必要以上に装飾もされていなくて、シンプルで見た目も悪くない
仕上げは日本製だし、凄く綺麗で感心するレベル
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
EZONE CB702フォージドアイアンの試打クラブスペック
▼EZONE CB702フォージドの7番に、純正カーボンシャフト「REXIS KAIZA MASS i7」のSシャフトを装着しています
▼総重量は399g
ロフト角は31°、総重量は399g、長さは37.5インチ
フレックスはS
▼振動数は281cpm
EZONE CB702フォージドアイアンの試打計測データ
▼いつもどおり、4球の平均値を取りました
下記が平均値だけをまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 40.3 |
ボールスピード(m/s) | 52.9 |
打ち出し角(°) | 20.5 |
高さ(yd) | 36.8 |
打ち出し方向(°) | 0.45 |
バックスピン(rpm) | 6720.2 |
スピン軸 | -0.0 |
センターからのブレ(yd) | 1.2 |
キャリー(yd) | 160.7 |
総距離(yd) | 165.8 |
平均初速は40.3m/sで、キャリーは160.7ヤード。飛び系とはいえロフト角が31°なんで極端に飛ぶという感じではなかったですけど、十分飛距離は出ています
バックスピン量は6720rpmで十分すぎるほどかかっています。多いぐらいです
方向性は完璧に近いレベルでストレートです。落下地点も5ヤード以内のブレ。これ以上ない好結果です
落下地点は右へ最大3.9ヤード。逆に左へは1.1ヤードです
EZONE CB702フォージドアイアンの評価
▼5項目の評価を付けさせてもらったのが下記
平均キャリーは160ヤード。アイアンにも以前のAPEX21アイアンから基準を設けていて、160ヤードから169ヤードは4点です
まあロフト設定が31°なんで十分飛距離は出ていると感じま。それよりも上がりやすさが凄まじいです。ソールが結構厚めに作られていますし、低重心化はしっかり施されています
この上がりやすさは正直楽。文句なしに5点満点です
▼高さもしっかり揃っているのには恐れ入りました
これだけ打ち出しも高さも揃うと距離感が狂うことも少なくなりそうです
そして捕まり等の方向性についてですが、直進性が素晴らしいです。弾道データを見てもわかるとおり、ほぼストレート。最強です
▼落下地点の左右ブレの5ヤード程度に収まっていて、なんだこれって感じです。とにかく曲がらない印象ですね
ただ捕まりに関しては普通。特に良いという感じもなくて、むしろわずかにフェードするイメージです。メーカーサイトには上級者などにも使ってもらいたいアイアンということが書かれていましたけど、捕まりをすぎを嫌がるゴルファーには好相性だと思います。ぼくとしては最高に良いイメージです
捕まりすぎることも、捕まらないこともない、ストレートな弾道なので評価は3です。
操作性は良くないというか、曲げて打っていくようなタイプではないです。ターゲットに対してストレートで狙いたいアイアン
反面、許容度は申し分なしで5点評価です。上下左右の打点ブレにも強くて、前後左右の距離の誤差が少ない点は強力な武器になります
プレッシャーがかかる場面でも安定して狙った距離を打てる優しいアイアンです
EZONE CB702フォージドアイアンのヘッド形状とフィーリング
ちょっとグースネックなんだけど、ポケキャビ系のアイアンの中ではトップブレードも薄めだし非常にキレイな形状をしているなと感じました
形状的にはいわゆる和顔で、ヒール側に高さを出しています
▼横から見るとこんな感じ
ソールも広さが際立っています。ソールの中心が高くなる山形形状です。バンスも効いているのでダフリのミスにも強さを発揮してくれます
▼打感も中々良い出来
マレージングフェースなんですけど、制振材の効果がしっかりと出ていて打感は比較的ソフトに仕上げていて、頑張っているなと感じるフィーリングです
さすがに1ピースの軟鉄鍛造レベルではないですけど、ハイレベルな打感です
EZONE CB702フォージドアイアンの弾道イメージまとめ
▼mevo+での弾道イメージをまとめたものです
とにかくストレート。曲がらないアイアンです
EZONE CB702フォージドアイアンのYoutube試打動画
EZONE CB702フォージドアイアンの総評
EZONE CB702フォージドアイアンの紹介でした
安定度が半端じゃない軟鉄ポケキャビで、ここ最近打ったポケキャビ系の中でも屈指の完成度です。極めて優秀なアイアンです
特にアドレス時に感じるトップブレードの薄さが良いです。それでいてソールは幅広で楽に上がるし、ダフリにも強い。上級者どころか、初心者にもおすすめできます
弱点というわけではないですけど、特別飛ぶアイアンではないから、飛距離がとにかく欲しいという方にとっては物足りなさを感じるかもしれません
とにかく結果を重視したい方で、フィーリング面も損ないたくないというなら間違いなくおすすめできるアイアンです
おすすめ度:
関連アイアンおすすめ人気ランキング|解説&レビュー付きでわかりやすく紹介【最新版】
関連スリクソン ZX5アイアン試打評価レビュー|名器の予感がする高性能キャビティアイアン
関連【キャロウェイAPEX2021・PRO・DCBアイアン】試打評価レビュー|3本の新作アイアンを比較
関連【試打評価】ヨネックスCB511アイアン|超ソフトな打感のキャビティ【口コミ・評判】
関連E-ZONE GT455&435ドライバー(2020)試打・評価|ヨネックスの2020年最新モデル
関連【ヨネックスEZONE CB901試打レビュー】飛びと打感の両立とはまさにこれ。ほぼ100点