今回取り上げるのはヤマハ インプレス ドライブスター Type-S アイアン。こちらの試打計測を行ったのでレビューしていきます。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)
【結論】圧倒的な打ちやすさと飛距離!飛び系として完璧なアイアン
「飛び系を超える飛び系、つかまり過ぎをおさえて飛ばす」というキャッチコピーのとおりで圧倒的な飛距離性能に加えて安定感とボールの拾いやすさは絶品でした。
加えて打感もなぜか良くて驚きも与えてくれた。まさに理想の飛距離特化アイアンですし、2024年のベストアイアン候補に入れても良いとさえ考えています。
やさしくボールが拾えて飛びも欲しい。そして打感にもある程度こだわりたいという方には間違いない選択肢のひとつです。
しかも以前のモデルよりも若干短くなっているので振り辛さも解消されていて打ちやすさもアップしています。超絶おすすめ!
トラックマンによる試打計測データ
2024年より7番アイアンでの計測ヘッドスピードは約37m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
項目 | トラックマン平均値 |
---|---|
H/S (m/s) | 39 |
B/S (m/s) | 54.9 |
打ち出し角(度) | 17.2 |
打ち出し方向(度) | -0.4 |
バックスピン | 5058 |
スピン軸 | -3.8(左) |
最高到達点 | 32.9 |
降下角度(度) | 47 |
曲がり幅(yd) | -6.2(左) |
左右ブレ(yd) | -7.4(右) |
キャリー(yd) | 179.1 |
総距離(yd) | 188.5 |
平均キャリーは179.1ヤードでどこからどう見ても最強に飛ぶ。37m/sで振りたいのですが、普通の7番アイアンより若干長さがあるので自然と39m/s近いヘッドスピードになってしまったのはすみません。
7番でロフト25°なんだから飛ぶのは当たり前とも言えるけれど、打球の上がり方と着弾の仕方、そして打ちやすさに関しては紛れもなく7番アイアンだったから頭がおかしくなってしまう。
とにかく異次元の飛距離性能です。初速も圧倒的!
バックスピン量については7番アイアンで5000回転前半なので決して多くはありません。しかし180ヤードを打てるクラブのスピン量だと考えれば妥当なスピン性能です。
また、降下角度は47°となっているので高さでも止めやすいことがわかりました。
飛距離は言うまでもありませんが、グリーン上で止めやすさも文句なしです。
インプレス ドライブスター Type-S アイアンの弾道
曲がり幅は平均で左に6ヤードほどでした。捕まりについてはメーカーが謳うとおりで、捕まりすぎずで丁度良いバランスになっているなと感じます。
とはいえ基本的にはドローバイアスのアイアンですのでアマチュアゴルファー目線で見ると非常に打ちやすいアイアン。
最大飛距離はキャリー183.9ヤードを記録したこちらのショットデータですが、高さもスピン量も十分すぎます。
この高さで180ヤードを狙えたら誰もが唸るはずだし、まるでPGAツアーの選手にでもなった気分で7番アイアンを打てる。
ほんとに爽快感がエゲつないほどあって打つのが楽しすぎるアイアンです。
ボールがとにかく拾いやすくてミスショットになる確率も低いのも凄いなと思います。
横方向のばらつきもキャリーのバラつきもかなり小さい範囲に収まっているので、ただ単に飛ぶだけではないのも最高としか言いようがありません。
インプレス ドライブスター Type-S アイアンのフィーリング
なぜか打感も良くて、正直フィーリングに関してが一番驚いたかもしれません。
もっとパチーンという感覚だったり、JPX925ホットメタルシリーズのようなカチカチの打感を想像していたんですけど良い意味で裏切ってきました。
ワンピース軟鉄鍛造の吸い付くような打感ではもちろんありませんが、なんだろう初速が物凄く出るのにフェースに乗る感じもあるという感じでしょうか。
打感は思っている以上にソフトなので、飛び系でもカチカチの打感は嫌なんだよなーと思っている人でも受け入れやすいと思います。
ヘッド形状やテクノロジー
グースはそれなりに強めな形状です。フェース長もそこそこ長いですしストロンロフトすぎるスペックなのでこれは自然な流れでしょう。
トップブレードはちょい厚ぐらいで極太ではありません。
構えてみるとこんな感じになっています。ボールを包み込むようなグースネック。
今作ではフェース上で最もたわむとされる「図心」と呼ばれる箇所と重心点、そしてゴルファーが実際に打つであろう打点を限りなく近づけることで効率をアップさせることを目指しています。
これに関しては理にかなっていますし、実際にかなり高初速化できているだけでなく普通に打つだけで芯で捉えやすいので効果が感じられました。
ソール部の厚みも限りなく薄く作ってたわみやすくしています。これによってフェース下目で打っても反発性能が損なわれにくくなるそうです。
ヘッド後方には77gものタングステンを内蔵。凄まじいまでの容量ですね。
おかげで超ストロングロフト設計にも関わらず打球の上がりにくさは全く感じませんでした。
ソールの幅はこんな感じ。極太とまではいきませんがこの手のアイアンとしては広すぎないソール幅が好印象です。
良かった点と微妙な点
良かったところ
- 異次元の飛距離性能
- スピン性能も問題なし!グリーンにも難なく止められる
- 前作よりもクラブ長が短くなって振りやすさアップ
- 意外にもソフトな打感
微妙なところ
- グースがちょっと強めなので見た目に慣れが必要
データチャート
飛距離は突き抜けていますがこれは当然の結果だと思います。とにかく簡単に飛距離が出てしまうアイアンです。
あと極端なストロングロフトになっているにも関わらず、上がりやすさも損なわれていませんし、ボールの拾いやすさも素晴らしかったです。
左右よりも上下の打点ブレにはめちゃくちゃ強い印象もあり、地面から打つクラブとしては嬉しいところです。
距離のバラつきや左右ブレも小さく、安定性も十分すぎるレベルで備わっているので優しく飛ばせるアイアンとしては文句を付けられるところはありません。
抜けは至って普通ですけど操作性には期待はしない方がいいです。
まとめ
個人的には飛ぶアイアンは大好きです。理由は軟鉄ワンピースアイアンなどのツアーモデルよりも明確にテクノロジーの進化を感じられて楽しいから。
その中でも今回のドライブスターType-Sアイアンは打っていて楽しすぎます。しかも結果もついてくるので多くのアマチュアに大きな恩恵を与えてくれるので単純におすすめ。
飛ぶだけではなくてボールの拾いやすさやミスへの耐性の高さも大きく評価しています。
デザインは特にカッコよくもありませんができる限りシンプルにまとめられていてセットで入れてもゴチャゴチャしなさそうで良いんじゃないでしょうか。
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