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今回の試打評価はヤマハ ドライブスターアイアン。
飛び系アイアンとして大ヒットを記録したUD+2の後継モデルです。
今作は飛びの性能はそのままに、顔の良さなどにもこだわった意欲作になります。
またストロングロフトのみならず、新素材X37を使用して1.1mmの極薄ソールにすることでインパクト時のたわみを最大化し反発性能を向上させているのが特徴です。
- 長所:飛距離性能は間違いなく最強。ボールも拾いやすくて簡単。打感も◎
- 短所:弾道がやや低い。高さと方向のバラつきが出やすい。
- 結論:飛び系を次のステージに押し上げており、完成度は群を抜いている。飛距離のみならず優しく打てる要素も満載。
それでは詳しいデータを見ながらヤマハ ドライブスターアイアンについてレビューしていきます
- ヘッド:ヤマハ ドライブスター
- 番手・ロフト角:7番 25°
- シャフト:純正カーボンシャフト
- フレックス:SR
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ヤマハ ドライブスターアイアンの試打計測データとレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 38.9 |
ボールスピード(m/s) | 56 |
打ち出し角度(°) | 13.9 |
打ち出し方向(°) | 2.7 |
バックスピン(rpm) | 4831 |
サイドスピン(rpm) | -606(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 32.3 |
降下角度(°) | 42.1 |
センターからのブレ(yd) | -3 |
キャリー(yd) | 182.5 |
総距離(yd) | 198.5 |
スマッシュファクター | 1.44 |
以上が計測データです。
ヤマハ ドライブスターアイアンの平均キャリーは182.5ヤード、ランを含めた総距離が198.5ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値です。)
7番アイアンとしては計測上で最高の数字となりました。飛距離は最強なので飛ばしたいなら選択肢には間違いなく入れるべきアイアンです。
ボールスピードがめちゃくちゃ出ているのが理由のひとつ。目安としては2番手ほど飛んでいます。
ちなみに7番で25°というロフト設定なので5番アイアン程にはなるのですが、普通に7番アイアン感覚で打ててしまうので驚き。とにかく簡単にこの距離を打てるという点が驚異的なメリットになります。
バックスピン量は5000回転弱が平均なので、ロフトを考慮すれば十分な量を確保できていると思います。
高さはバラつきが出てしまっているのが弱点と言えるかもしれませんが、2番手上の距離を打っていると考えれば許容範囲内です。
気になるデータとしては降下角度が42°程とやや緩やかなランディングアングルで推移している点です。とはいえこちらも180ヤード強の距離なのでまだ良い方だと思っています。
次に弾道イメージです。
捕まりは良いので普通に打つとドロー系になりやすいですね。サイドスピン量は平均600回転となっているので曲がり方も強めにはなっています。
基本的な考え方としてはスライサー向けという印象で間違いありません。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
打ち出し方向にバラつきが出ているのが気になるところです。飛距離は最大化されますが、方向を安定させるのが少し難しくなる印象です。
ただし、ぼくにとってアンダースペックなシャフトを装着しているのも要因のひとつです。適正ヘッドスピード(40m/s前後)ならもう少し安定するはず。
ヤマハ ドライブスターアイアンの外観やデザインについて
中空っぽいですがアンダーカットキャビティです。
最近はわりと色々なメーカーで採用されている、打点と重心位置を一致させてエネルギー効率を高めるというテクノロジーをヤマハも取り入れています。
実際ボールスピードはかなり出ているので一定の効果が出ていると感じます。
新素材X37という高強度素材を採用したことで1.1mmのソールが完成したそう。ソールがよくたわんでボールスピードアップに貢献してくれます。
性能は良いけれどあまりかっこよくはないバックフェース(笑)
少しギラギラさせすぎかも・・・
ヘッド形状がこちら。
良い顔と謳ってはいるけれど、グースも強めですし市場にあるアイアンの中で特別いい顔だとは思いません。
まあ前作よりは良くなっているとは思うので、見た目で違和感を感じる方は少なくなりそうです。
トップブレードの厚みはキャビティ系としては普通。むしろ薄いぐらいな印象です。
アドレス時の見え方がこちら。
やはりグースが強いのが気になるところですが、このアイアンはとにかくボールが拾いやすいです。
そうするとだんだんこの見た目が気にならなくなってくるので、打ちやすさで見た目を帳消しにすることができるというのがぼくの意見です。
ソールはこちら。
極端な幅広のソールではありませんでした。恐らく1.1mmという薄いソールにできて、なおかつ内部に46gのタングステンを内蔵しているのでそこまで幅広にしなくてよくなったのだと推測します。
横から見るとこんな感じ。
今作の意外に良かったところが打感です。
飛び系の代表作でもあるUD+2の後継なので、めちゃくちゃ弾く打感かと想像していましたが、意外にマイルドでした。
音作りはさすがのヤマハと言ったところで、ボールの食いつきが良いのに初速が出るという感覚です。
飛び系でも打感にもこだわりたい方も満足できそう。
ヤマハ ドライブスターアイアンはこんな人におすすめ
ヤマハ ドライブスターアイアンがおすすめな方は以下
- アイアンでとにかく飛距離アップしたい方
- ボールを拾いやすくて簡単なアイアンを探している方。
- スライスで飛距離ロスしている方。
兎にも角にもアイアンで飛距離アップしたい方は間違いなくチェックしておくのが良いでしょう。
当サイトでもこの記事を執筆している段階では最も飛ぶアイアンとなっているので、飛ばしたいなら間違いなくおすすめできるアイアンです。
かなりボールを拾いやすく優しく打てるのも魅力なので、飛距離に加えてアイアンをなるべく簡単にしたい方にも最適です。
そしてスライサーなら使ってもらいたいアイアンでもあります。捕まりがかなり強めなので、比較的簡単にドローボールを打てるようになると思います。
ヤマハ ドライブスターアイアンの総合評価
飛距離は満点です。文句のつけようがありません。
捕まりも強いので飛距離はかなり高い確率で伸ばせるアイアンだと思います。
飛び系にしては打感が秀逸だったので、そういった点で妥協したくない方はチェックしておくのがおすすめです。
少し上がりづらさを感じたのでもう少しソールを広めにしてくれても良かったとは個人的に思いますが、ボールもとても拾いやすいのでトータルで見ると非常に優しく飛ばせる良いアイアンでした。
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