ボイスキャディのハイエンド時計型ゴルフナビ「T9」 をメーカーより提供頂いたので、実際にラウンドでテスト使用を行いました
前作ボイスキャディT8はぼくも個人的に購入していたのですが、グリーンアンジュレーション機能を搭載し、その機能性も反則級レベルの仕上がりだったことに驚かされた名作ゴルフナビでした
そんなT8の後継モデルにあたるのが、今回紹介するT9。前作は半導体不足の影響を受け、入手が困難な状況に陥ったのが残念なところ
結論から言っておくとT9も非常に優秀なナビで素直におすすめができます。これも品薄になる予感がするので、T8がほしかったという方はなるべく早めにチェックしておくのがよさそうです
というわけですが、今回は提供とはいえ、購入を検討されている方の役にたつように、良かった点とイマイチだった点を正直にレビューしていきます
ボイスキャディT9のタッチパネルは操作性抜群
T9は本体にボタンがひとつだけついていますが、電源ボタンとしての役割が主。タッチパネル操作で画面の切り替えなども行えるので、スマートフォンのように直感的に動かすことができます
各種ボタンがどの操作に対応しているのかを覚える必要性がないため、迷うことなく簡単に使うことが可能
さらに、ボイスキャディのTシリーズは新作が出るたびに操作性がよくなっている印象があり、タップに対して遅延を感じることが少なくなってきました。さすがに最新のアップルウォッチなどのようにヌルヌル動くわけではありませんが、市場に出回っているゴルフウォッチの中では高く評価できる操作体験となっています
T9ではショットとパットを自動認識するトラッキング機能が搭載。ここはまだ完全ではなくて、誤認識することはあります。各ホール終了後に本体が振動してスコアを確認するように促してきます
スコアが間違えていればその場で修正ができます。上記画像の数字部分をスライドすると数字を変更可能
コースレイアウト表示ももちろん対応しています。レイアウト内の任意の場所をタップすると距離表示をしてくれる3点間距離表示もできます
タッチ操作も秀逸だし、ディスプレイもキレイです。もう少し画面が大きければ文句なしですが、かなりハイレベルな品質だと感じます
装着した時の厚みはこれぐらいです。デザインは前作よりもかっこよくなったと思います
ボイスキャディT9のグリーンアンジュレーションは秀逸。しかも無料で使い続けられる
前作ボイスキャディT8から搭載された「グリーンアンジュレーション機能」。グリーンの起伏を色と矢印で表示することができるものです。もちろん今作でも搭載。これが目玉機能です
実際にラウンドでも検証しましたが、おおよその起伏は反映されています
実用的ですし、この機能を目的に購入を検討している方もいるかと思いますが、全く問題なく使うことができます
ただし、プロが使用するようなグリーンブックほど詳細な起伏は反映されていません。中には、「ここは奥が下っているのに登りになっている」なんてことも時にはあります
まだ完全な機能ではないので、そこは頭に入れておいて下さい
ちなみに最近ガーミンもグリーンアンジュレーション機能に対応しましたが、課金型のサブスク制だったので、本体を購入すればずっと無料で使い続けられるT9の方がコスト面では優位です
ボイスキャディT9の新機能「テンポモード」がかなり使える
今作から新たに追加された機能のひとつとしてメーカーが推しているのが「テンポモード」
文字通りスイングのテンポを計測してくれる機能です。これが想像していたよりも良い機能でした。とくに必要な操作はなくて、毎回のショット後に自動で画面に表示してくれます
当初はこんな機能使うのか?とおまけ程度の機能だと思っていたけれど、それは実際に使ってみると考えが変わりました
というのも、ラウンドの時に調子が悪い時は誰しもがあるはず、そんな時はたいていテンポ(リズム)が変わっていることがほとんど。だと思う
それが可視化されるため、実際にはもう少しゆっくりだったのに早くなってしまっている、なんてことがわかります。実際に使ってみたところ、変なショットが出たときには早くなっているし、上手く打てた場合はいつもどおりのテンポで打てているという計測結果でした
当然これだけですべてが解決するわけではないけれど、ラウンド中のスイングってこんなに毎回テンポが変わってるんだ、ということを再確認できるのは素晴らしいメリットです
ボイスキャディT9にはスコアリング機能がついているので、専用アプリで確認することができます。さらにドライバーを使ったときのテンポも同時に記録されています。これは結構嬉しい機能です
さらに、普段の練習でも使うことができるので、普段の練習のときから最適なスイングテンポを身に着けることも可能
ボイスキャディT9の精度検証
精度については信頼をおいているユピテルYGN7000と精度を比較してみました
合計で2ラウンド使用しましたが、大きくズレる場合でも3ヤード程度です
上記写真だと、フロントエッジが3ヤードズレています。だいたいこれぐらいの誤差が生じるのですが、まあ許容できるレベルです
メーカーのカタログには±3〜5ヤードの誤差、と記載されています。確かにそのレベルの精度でした。実使用に支障がでることもなく、問題なく使うことができる精度です
ボイスキャディT9のイマイチな点
ここからは少しばかりイマイチだなーと感じた部分にも振れていきます
ピンポインティングが廃止されたのは残念
グリーン方向を教えてくれるコンパス機能。これがピンポインティングと呼ばれるもので、前作T8、さらにその前のT6でも搭載されていました
それがなんとT9では廃止。残念でなりません。ぼく個人としては致命的だと感じています。もはや最近のゴルフナビを使う理由のひとつがこのピンポインティングでもあります
グリーンが見えない場面でもグリーンの方向がおおよそでもわかると助かるわけです。あと、トラブル時にも使えるので、もはや必須機能だと考えています
どうやら方位磁石と機械の相性が良くないという理由で非搭載だそうですが、以前のモデルはなぜ搭載できていたのか?ここははっきり言ってイマイチなポイントです
ハザードまでの距離表示の感度が微妙
バンカーや池などのハザード部分とタップすると、ピンクの円が表示され入り口と出口の距離が表示されます
これは普通に良い機能なのですけど、ハザード部をタップした時に、一発でハザードを認識してくれない場合が多いように感じます。どういう事かというと、ハザードの入り口と出口の距離を知りたいのに、3点間距離表示になってしまうわけです
感度がもう一つなので、このあたりの使用感については少し改善が必要だと感じます
ボイスキャディT9の総合評価
気になる点も当然ありましたが、全体をみればすごく高性能な時計型ゴルフナビです。バッテリーもちは前作から変わっていませんし、ゴルフモードでは10時間という、今では平均的なものなので3としています
そのほかでは4点以上。タッチ操作に対応しているゴルフウォッチでは最も操作性が良いと評価できますし、精度や自動スコアリング機能など、ベースの性能が高いです
さらにグリーンアンジュレーション機能を標準搭載ということを考えれば、これで5万円以下という価格設定は安いと思います。ということでコスパも十分良いです
ガーミンと迷うレベルの性能ですが、グリーンアンジュレーション機能のランニングコストをかけたくないならボイスキャディT9がおすすめ
ラウンド統計データを収集することに関してはガーミンS62が上だと思っているので、スコア管理に重点を置くならガーミンS62が良いでしょう
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