本間 TR20 440・460ドライバーの試打評価レビューです
どうもまさです
ようやくですが2020年3月20日に発売した、本間ゴルフ「TR20 440」「TR20 460」の2種類のドライバーの試打テストを行なってみました
おおまかな特徴はざっくり言うと以下のとおり
- カーボン含有率が大幅にアップ
- 大きなたわみよる初速の向上
- 反発力の向上したフェース
そしてこのページでは、「弾道計測器スカイトラック」を使ってのデータ計測をもとに、TR20 440とTR20 460ドライバーの性能について正直に試打評価レビューしていきます
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本間 TR20 440・TR20 460ドライバーの概要
▼こちらがTR20 460で460ccのヘッド体積
▼440ccと小ぶりなヘッドサイズのTR20 440
アメリカで考えられた発送の構造を日本の酒田工場で具現化したドライバーがTR20
ラインナップは440ccと460ccの2種類展開です
今回のトピックはクラウンのみならず、ソール部分にもカーボンを配していて、ドライバーヘッドの6割がカーボンで構成されているという驚きの構造になっている点
そしてそれを支えるのがFast Frameと呼ばれるもので「新骨格」というキャッチコピーが斬新さを演出していました
この新構造によって、ヘッド全体のたわみが大きくなり初速を向上させて、尚且打ち出しも高くなるというモデルになっています
ようは高い打ち出し+低スピン化を目指した結果。こういった構造になったようでございます
デザインもブラックメインでよりアスリート感が際立っていて、TW747の時のオレンジよりは断然良いです
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スペック
TR20 440 | TR20 460 | |
番手 | ドライバー | ドライバー |
ロフト角(°) | 9.5、10.5 | 9.0、10.5 |
シャフト | VIZARD FP 6 | VIZARD FP 6 |
長さ(インチ) | 45.25 | 45.25 |
ヘッド体積(cc) | 440cc | 460cc |
バランス | D2.5 | D2.5 |
総重量(g) | 318.5g | 317.5g |
前作から進化したポイント
TR20には440と460の2種類がラインナップが用意されているのですが
まずはこの2機種の進化したポイントに触れていきたいと思います
進化①TiCarbon +Fast Frameの新骨格
TW747ではクラウン部分にカーボンを採用したコンポジットヘッドでしたが、TR20でもカーボンをヘッドに使用しています
違いはソール部分にもカーボンが使われている点
これによってカーボン含有量がヘッドの6割を占めるということになりました
要するに軽量化を図っているのですが、余った重量を最適な位置に配置できるのがメリットでしょう
進化②ヘッドのたわみが増大
ソールとクラウンにカーボンが採用されているのだけれども、両方のカーボンが大きなたわみを生み出します
さらにこのソールとクラウンのカーボンは剛性が違って、たわみの量の差がスピン量の低減と高打ち出しを実現しているという点が進化のポイントです
進化③Vertical Slitという反発フェース
縦方向への打点ブレに強さを発揮するフェースで、上下に打点がブレても反発力をキープするという構造になっているようです
本間 TR20 440・TR20 460ドライバーの試打&評価
▼2種類のヘッドを比較検証
▼装着シャフトは両方ともVIZARD FP
試打クラブスペック
ヘッド | TR20 440 | TR20 460 |
ロフト角 | 9.5° | 9.5° |
シャフト | VIZARD FP 6 | VIZARD FP 6 |
フレックス | S | S |
総重量 | 318g | 317g |
バランス | D2.5 | D2.5 |
長さ | 45.25 | 45.25 |
2種類を比較するということで、表示ロフトは同じ9.5°、VIZARD ZFP 6Sで試打計測を行いました
試打計測データ
TR20 440 | TR20 460 | |
ヘッドスピード | 46.0m/s | 46.8m/s |
ボールスピード | 67.0m/s | 68.7.m/s |
サイドスピン | 39(左) | 199(左) |
バックスピン | 2756.4rpm | 2964.0rpm |
打ち出し角 | 15.6° | 15.7° |
センターからのブレ | 1.8yd(左) | 3yd(右) |
キャリー | 249.2.0yd | 255.2yd |
総距離 | 266.5yd | 271.7yd |
ヘッド形状
▼まずはTR20 440のヘッド形状はこんな感じです
洋梨形状で形的には文句のつけようがないほどにキレイです
最近ではこういった形状のドライバーを作らなくなってきたメーカーが多い中、あえてこの形で発売してくるあたりはさすがといったところでしょうか
こんな形状のモデルは日本メーカーでも減って来ている気がするので、出し続けてもらいたいところ
▼対してTR20 460の方が投影面積はかなり大きいです
いわゆるシャローバック形状のドライバーで、今流行りの形状です
前作のTW747 460と比べても形的にはほとんど変わっていないかなとは思います
ただ、ネックからの繋がりやヘッド後方の膨らみ具合などの形状美は本間ならではで、やはり非常に構えやすい
TR20 460は良いけど、TR20 440の飛距離性能はビミョー
TR20 440 | TR20 460 | |
ボールスピード(m/s) | 67.0 | 68.7 |
バックスピン量(rpm) | 2756.4 | 2964.0 |
キャリー(yd) | 249.2 | 255.2 |
総距離(yd) | 266.5 | 271.7 |
当サイトでは平均キャリーが飛ぶドライバーとしてのラインに設定していますが、TR20 440は残念なことに飛びません
原因は初速にあると思うんですが、見るからに初速が出なくて思うように飛びませんでした
打ち出し角などは平均的かなとは思いますが、バックスピン量も多くなってしまっていて、これも飛距離ロスの原因になっています
対してTR20 460は初速がているので、飛距離的には基準値を上回るという結果になりました
ただし、バックスピン量が3000rpmに迫っていてスピン過多となっています
ロースピンだと言う噂も聞いていましたが、とてもスピン量が少ないモデルだとは感じにくいですね
スピン量なら前作のTW747の方が明らかに少ないです
とりあえず結果だけを見ていくと、初速的には460の方が明らかに出るのでヘッドのポテンシャルからしても飛距離的には460一択と言えます
捕まる系だけど、捕まり具合は2機種とも同じような感じ
TR20 440 | TR20 460 | |
サイドスピン量(rpm) | 39左 | 199左 |
打ち出し角(°) | 15.6 | 15.7 |
左右打ち出し方向(°) | 1.5右 | 2.6右 |
センターからのブレ(yd) | 1.8左 | 3右 |
それほど極端な差はありませんが460の方がわずかに捕まるかなといった印象ですが、アスリート系のドライバーの中では2機種ともに比較的捕まりやすいタイプかなと思います
重心距離的にはTR20 460が41.0mm、TR20 440が38.5mmと2.5mmの差があるので、数値だけを見ると440の方が捕まりやすいかなとは思っていたのですけど、実際に打ってみるとあまり差を感じにくいぐらい捕まりは似たような雰囲気です
そして飛距離的にはロスする原因にはなりましたけど、440も460もバックスピン量が多いことから相対的にサイドスピンが少なくなったことで、曲がりも抑えられていると言えます
そんな中、460は曲がる方向も一定していますし、特に曲がりにくい印象があります
440もヘッド形状とは裏腹に方向性に優れたモデルです
2モデルともに方向性という点でいえば実戦向きのドライバーではあり、飛距離面では酷評しましたが、ここは割と高評価ポイントです
ちなみに前作のTW747よりも全体的に捕まりは良くなったように感じますし、スリートタイプのドライバーだとは思うんですが、ミスヒットへの寛容性もある程度ありますね
カーボンコンポジットだと分かるこもった打音
打感に関しては悪くないのですが、個人的な感想ではそれほど良いなーという印象もありません
比べてみると440よりも460の方が音が若干大きめ
ただそれよりも気になるのが、両者共に何だかこもったような音がするという点です
カーボンコンポジットヘッドだからだとは思うんですが、特有の打音と打感です
本間の打感は結構好きなのですが、今作に限っては爽快感が乏しくて正直あまり好きではありません
打音自体は低めなので、これが良いなと感じる方も多いと思いますがもう少し金属音があっても良かったかもとは思います
VIZARD Fusionシリーズは結構しっかり目
TW747シリーズから継続されている、VIZARDのFusionシリーズ
その中でもFPは手元調子系のシャフトなんですが、振動数も割と高くて硬めのシャフトです
Xまでフレックスはありますが、40m/s後半ぐらいのヘッドスピードでなければ6Sでも十分すぎます
▼ヘッド装着時の振動数がこちら
6sだとトルクが4.0という事もあってスイング時にはそこまでハードには感じませんが、実際にはしっかり目なのでヘッドスピードだけで言えば45m/sぐらいは欲しいです
ただしFP(手元)とFD(先中)も今作からは40g台から選択することができるのがありがたいところで、選択肢が豊富になった点は嬉しいポイントです
TR20 440と460の違いは、初速と飛距離
ここでは2機種の性能部分にフォーカスを当てて、違いについて書いていきます
初速が明らかに違う
2種類のドライバーの最も大きな違いはやはり「初速」になってきますが、ここは顕著に違いが出ています
- 440→67.0m/s(平均値)
- 460→68.7m/s(平均値)
同一シャフトでの計測ながら平均値で1.7m/sもの違いが出ています
高初速で飛距離性能が高いのは明らかにTR20 460です
飛距離を重視するなら迷わず460を選択するべきです
440の見た目は良いけど、結果が出ない
ヘッド形状的には440が個人的にも好きなんですが、如何せん結果が伴いません
初速があまり出ないので、飛距離的にはメリットがほぼないと言っていいです
形状的によほど気に入っていればいいですが、結果を求めるならやはり460が断然おすすめです
TR20 440&TR20 460の試打動画
Youtubeにて試打動画を公開中
総評
以上、本間TR20 440・TR20 460ドライバー試打&評価|飛距離性能は正直ビミョーか?。という話題でした
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