タイトリスト「TSi3ユーティリティ」の試打計測を行いました
今回は弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので計測データを元にレビューしていきます
TSi2ユーティリティもレビューしているのだけど、よりヘッドサイズがコンパクトなのがTSi3ユーティリティです
共通点はカーペンター455を使った鍛造フェースとネックでの調整機能です。そしてTSi3の方には打点に重心を近づけることができるSureFitCGトラックを搭載しているので、弾道をカスタマイズできる幅はこちらの方が多彩です
TSi3ユーティリティは3種類のラインナップの中では最も小さいヘッドで操作性を重視したモデルとメーカーは説明しています
ロフト設定は18°と20°の2種類です
試打を行った結論から言っておくと「飛距離性能はぼちぼちなのだけど、安定性は優秀。左方向へのミスを大幅に減らせる印象です。ただしヘッドスピードが足りないと捕まらないとも言えます。難易度はそれなりに高いですが、低く打ち出せてスピン量も多め。ラインを出してしっかりと止めることができるアスリート向けのハイブリッドです」
▼ヘッドの中央に重心位置を調整可能なトラックが搭載されています
TSi3のドライバーでもそうだったんですけど、トラックのカバーに人工芝の跡が付きやすいです。厄介なのはこれが中々取れないところ。事前にコーティングするなりしておけば取れやすくなるそうなんで、手入れの手間を減らすにはやっておくのが良いと思います
ちなみにぼくは「SHIELDゴルフクリーナー」というコーティング剤を最近使っています。Amazonだと1000円から購入可能です
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それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
TSi3ユーティリティの試打クラブスペック
▼TSi3ユーティリティに「モーダスGOST HYBRID370」フレックスSを装着して試打を行いました
ロフト角は20°
▼ヘッド重量は231g
▼総重量は376g
▼振動数は313cpm
TSi3ユーティリティの試打計測データ
▼いつもどおり、4球の平均値を取りました
下記が平均値だけをまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 42.6 |
ボールスピード(m/s) | 59.1 |
打ち出し角(°) | 15.5 |
打ち出し方向(°) | -0.3 |
バックスピン(rpm) | 4631.5 |
サイドスピン(rpm) | 165.8 |
センターからのブレ(yd) | 3.0 |
キャリー(yd) | 195.0 |
総距離(yd) | 208.0 |
平均初速は59.1m/sと初速はちょっとだけ速いかな程度。キャリーは195.0ヤード物足りなさはあります
打ち出し角15.5°でバックスピン量は4631.5rpm。高さは普通ですが、ロフト角を考えるとバックスピン量はかなり多いです
サイドスピンはフェード傾向。平均で165のフェード回転です
落下地点は平均値で3ヤード右。最も右に行った打球で12.9ヤード。逆に左には最高で、3.2ヤード
TSi3ユーティリティの試打評価レビュー
▼5項目の評価を付けさせてもらったのが下記
飛距離性能は3点。20°前後のユーティリティで190〜199ヤードの場合はこの点数
初速が59.1m/sという結果なんですけど、そこまで遅いなという感じはありません。むしろしっかりと初速は出ていると思います。飛距離が伸びたかったのは高さがそれほど出なかったことに加えてバックスピン量の多くなったことが要因です
弾道的には安定したフェードで200ヤード先を狙ってしっかりと止められます。重心位置もTSi2ユーティリティと比較しても高めなのがこういった打球傾向になった理由かなと思います
バックスピンは4000中盤〜5000近くまでを推移していて非常に多いです。低く出てスピンで浮き上がるようなアイアンのような弾道です。やや低く打ち出せるぶんラインはかなり出しやすいので方向性を重視したい方にとっては嬉しいところ
捕まりはそれほど強くありません。逆にヘッドスピードがある程度ないと捕まりきらないヘッドではあります。ドライバーでは45m/s以上は欲しいですね
操作性は優秀で技術があれば打ち分けもしやすいタイプ。ミスヒットによる飛距離ロスは意外にも少ないので許容度は4点
▼安定したフェード
飛んではいませんが、安定したフェードボールです。基本的にはこんな感じの弾道がイメージできました
▼似たような打球
ほぼ同じような打球ですね。安心して見ていられる弾道
▼ちょっとこすったかなという打球
捕まらなかったな、と感じる打球ですが曲がりも大きくはなくて比較的安定しています
▼プッシュ気味の打球
右に出ていますが、曲がりは少ないので問題はなさそう
TSi2ユーティリティとは逆の味付けになっているクラブで、打ちたい弾道によって選択できます。ドロー系ならTSi2の方が打ちやすいです
TSi3ユーティリティのヘッド形状とフィーリング
かなり小ぶりな形状です。形状的には綺麗で違和感の少ないカタチ。TSi2の方が形状は好みですね
▼横から見るとこんな具合
ボリューム感があります
▼そこそこ弾く打感
めちゃくちゃ良い打感というわけでもないけど、悪くもないです。適度な弾きはあるんですけど少し鈍い打音
TSi3ユーティリティの弾道イメージまとめ
▼スカイトラックでの弾道イメージをまとめたものです
全てフェード系。左へのミスは皆無でした
TSi3ユーティリティの総評
TSi3ユーティリティの紹介でございました。TSi2ユーティリティは飛ぶタイプでしたが、性能的に正反対のハイブリッドでした
バックスピンも多く入るのでグリーンにしっかりと止められます。捕まりは控えめで左方向へのミスがしっかりと減らせるはずです。基本的にラインを出して200ヤード先も狙いたいというアスリート向けなモデル
捕まえてコントロールする為にはそれなりにヘッドスピードも必要ではあるから、正直万人向けなモデルはありません
スイングスピードがあって左へのミスを減らしたいならおすすめです
おすすめ度:
TSi3ユーティリティ最安値ショップ情報
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
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ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップです。今年に入ってからはコブラRADSPEEDなども購入しています
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参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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