タイトリストのユーティリティアイアンであるU500を試打しました
どんなクラブなのか、そしてどういった方におすすめできるかを正直にレビューしていきます
どうぞクラブ選びの参考にしてみてください
U500の兄弟モデルであるU510の試打レビュー記事もあります
試打レビュータイトリストU510試打評価レビュー|弾き感が強い、飛距離重視のアイアン型ユーティリティ
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ロングアイアンの代用となるシャープなアイアン型ユーティリティ
タイトリストからユーティリティアイアンとして2019年11月に発売されたモデルが2機種ありますが、よりシャープで形状的にもアイアンに近いのがU500
メーカー側もロングアイアンの代用としてラインナップしているようで、見た目もブレードアイアンのような外観となっています
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タイトリストU500の特徴
ロングアイアンの代用としてセッティングに加えるということが前提として作られていることも納得できるほど、小ぶりでシャープなトップライン
パッと見はホントにブレード型のロングアイアンです
言われなければわからないという感じ
フォージドSUP-10のL型極薄フェースインサート
兄弟モデルで登場しているU510と同様に、極薄のフェースインサートを搭載していて、弾きが強いのが特徴のひとつとなっています
見た目はブレード型ですが、弾きの強さが特徴的なモデルで、初速の向上に一役買っています
メリットとしては、L型の形状のフェースになっている事で、フェースの下部でヒットしても初速が落ちにくいという点とのことです
低重心&高慣性モーメント
こちらはU500をサイドから見た写真ですが、ユーティリティアイアンとしては非常にソールも薄い作り
このあたりは以前タイトリストから発売されていた中空アイアンT-MBにそっくりです
とはいってもヘッド内部には高密度のタングステンウェイトを内蔵することで、ヘッド形状はそのままに限界まで低重心化が図られています
U500の試打クラブスペック
試打に使用したのは4番でロフト角は23度(ラインナップとしては、2番17度、3番21度が用意されています)
この4番のヘッドに「Titleist MCI Matte Black 70」を装着したモデルを試打しました(シャフト重量は72g程度)
総重量は376g、U510の4番と同じ重量です
トルクは3.5前後の先中調子なので、ハードすぎるモデルではないですね
U500の試打計測データ
試打計測には弾道計測器スカイトラックモバイルを使用して行いました
コースボールを使用しての計測となっております
ヘッドスピード(m/s) | 40.6 |
ボールスピード(m/s) | 56.0 |
打ち出し角(度) | 16.3 |
打ち出し方向(度) | 1.4(右) |
バックスピン(rpm) | 4510 |
サイドスピン(rpm) | -368(左) |
センターからのブレ(yd) | -4.7(左) |
キャリー(yd) | 193.0 |
総距離(yd) | 202.9 |
飛距離的にはまずまずかと思いますが、U510の方が平均で8yd(キャリーだと4ydぐらい違う)ぐらい飛んでいることを考えるともの凄く飛ぶということもありません
とはいえ、通常のブレード型と比べると弾道の高さが出ていることで、飛距離的には1番手ぐらい飛んでいる印象です
全体的にややドロー傾向ですが、サイドスピン量は少なめでそこまで気になるほどではありません
ヘッド自体は重心距離や、グースネック気味の形状も相まって適度な捕まりの良さはあります
加えてライ角がややアップライト気味なので、それが影響して捕まっていますね
ほぼロングアイアンで、少し優しいという感じ
実際に打ってみると、印象的にはほぼロングアイアンです
見た目はシャープだけど、打ってみたら結構優しいのでは?と期待はしていましたが、ミスヒットへの許容度を考えるとそこまで優しさは感じられないないですね
ただ打球の上がりやすさは通常のロングアイアンの比ではないぐらい上がりやすいです
難しめとは言ったものの、アドレス時の見た目はかなり好印象です
トップラインの薄さや、フェース長の短さは、現在アスリート系のアイアンを使用している方でも全く違和感なくセッティングに加えられそうです
専用シャフトの振り心地や打感などのフィーリング
専用シャフト:Titleist MCI Matte Black
トルクが3中盤台ということもあって、この手のシャフトとしてはしなり感があるモデルといえます
国内モデルのみに標準装着されているシャフトなので、一般的な日本人プレーヤー向けに味付けされています
実際のところ70g台以上の重ためのシャフトをユーティリティ系のクラブに標準で装着しているメーカーは割と少ないので、結構貴重な存在ではあります
重量はしっかりありますが、しなりを感じやすいので、シャフト単体でみると優しいシャフトです
ヘッドの見た目と打感の硬さに違和感
ここまでシャープなロングアイアン形状ながら打感が硬いのは意外なほどです
もう少し打感を柔らかくするか、打球音を抑える工夫がほしかったところです
U510は大型のユーティリティアイアンだという感じだから、納得できますがU500だと違和感がありますね
おすすめできるゴルファーについて
もうホントに正直に言うと、フェアウェイウッドとかウッド型のユーティリティクラブが苦手で使えないという方向けです
だけどもロングアイアンを少しでも優しくしたい、もう少し飛距離を出したいという人にはうってつけです
特に現状のアイアンセッティングが、マッスルバックやシャープなハーフキャビティタイプのモデルを使っている方です
そういった方であれば、形状的にも違和感なく使用できるでしょう
あとはミート率が求められるので、普段からロングアイアンを使っている方が対象です
シャフトはアイアンと揃えるのが無難かも
U500に関していえば、アイアンセットに使っているシャフトと同じものを装着するのがいいでしょう
ほぼロングアイアンなので、ユーティリティと思ってシャフトを変更するのは得策ではないでしょう
タイトリストU500を試打してみての総合評価
かなり厳し目ですが、やはり難しいクラブだと印象が強く、使い手を選ぶユーティリティアイアンです
とは言ってもフェアウェイウッドやユーティリティがどうしても苦手で使えないという方が多くいらっしゃるのも事実
そういった方がアイアンと同じような感覚で打てるクラブは割と貴重ですので、チャレンジしてみる価値は大いにあります
反対に普段からロングアイアンをあまり使わない方には正直厳しいので、あまりおすすめはできません
タイトリストならTS2やTS3の方が簡単にゴルフができるのでそちらを選択するほうが無難かも・・・
以上、タイトリストU500試打評価レビュー|難しさはあるが使いこなしてみたいユーティリティアイアン。という話題でした
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