ゴルフ雑記帳のまさです。今回はタイトリスト2023年モデルのユーティリティ、「TSR3ユーティリティ」の試打評価です。
タイトリストTSR3ユーティリティは、狙い通りの弾道を生み出す精密なチューニングテクノロジーSureFit®CGトラックを搭載していて、5箇所のウェイトポジションで精密な弾道調整が可能なのが主な特徴。
実際に打ってみた率直な感想から言っておくと、意外にもボールが上がりやすかったこと、そしてスピン性能が高いので、ピンポイントでターゲットを狙えるユーティリティでした。
また、やや小ぶりなヘッドという見た目どおり操作性も良好。寛容性は前作よりも少し強い程度。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、タイトリストTSR3ユーティリティについてレビューしていきます。
タイトリストTSR3ユーティリティのデザインと概要
ロフト角(°) | ライ角(°) |
19 | 57.0 |
21 | 57.5 |
24 | 58 |
ロフトラインナップは3種類あって、19°から24°までです。
TSRユーティリティシリーズは3モデル展開なのですが、モデルによってロフト設定が異なります。
純正シャフトは、モーダスGOSTかTENSEI 1kハイブリッド70の2種類です。
冒頭でも触れたように、ソールには可変ウェイトが搭載されています。弾道調整の効果はけっこうあるので、好みの弾道を作りやすいのはTSR3の大きな強みです。
ただ、前作でもあった機能なので真新しさはないです。できる事も調整幅も変化はありません。
同時にネック調整機能も健在。タイトリストとドライバーと同じカチャカチャシステムです。
横から見た場合はこんな感じ。ボリューム感があるタイプです。
ヘッド形状がこちら。
オーソドックスで癖のない形状です。オフセットも小さめで非常に構えやすい。
TSRのユーティリティシリーズの中では1番コンパクトなモデルですが、全体を見るとそこまで小さいサイズでもなく、中ぐらいというイメージですね。
フェースも被っていないのでアスリートゴルファーの方も違和感なく構えることができると思います。
打感に関してですが、まあまあソフトな打球感です。
ただ、タイトリストのユーティリティでは910Hという名器がありすが、あそこまで低音ではなく、適度に弾きがプラスされているので物足りなさもありません。
ちょうど良いバランス調整だと思います。
タイトリストTSR3ユーティリティの試打計測データとレビュー
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。
- ヘッド:タイトリスト TSR3ユーティリティ
- ロフト:21度
- シャフト:TENSEI 1k 75 Hy
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
ヘッドスピード(m/s) | 41.7 |
ボールスピード(m/s) | 59.8 |
打ち出し角度(°) | 19.8 |
打ち出し方向(°) | 2.1(右) |
バックスピン(rpm) | 4418 |
サイドスピン(rpm) | -351(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 44.7 |
降下角度(°) | 51 |
センターからのブレ(yd) | -2 |
キャリー(yd) | 199.6 |
総距離(yd) | 210.6 |
以上が計測データです。
平均キャリーは199.6ヤード、ランを含めた総距離が210.6ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
当サイトの同ロフト帯の飛距離と比べてみると、飛びはまあ普通という結果でした。ただしこれはキャリーだけを見た場合です。
飛距離がロフトに対して並だったのは、バックスピン量が比較的多めにかかることと、弾道が高めだからです。
ボールスピードは59.8m/s。これは当サイトの21°UTの計測値と比較すると1m/s程度速いです。
打ち出し角19.8°、最高到達点44.7°。
弾道はかなり高いという結果になりました。やや小ぶりな見た目のユーティリティとしてはボールは上がりやすいタイプです。
さらに、バックスピン量も多いことから降下角度は51°となったのには驚きです。
ボールの止めやすさという点においては現時点でも最高に近い性能と言えます。
弾道はこんな感じで、普通に打った場合の捕まりけっこう良い方でした。
重心距離も短めだし、ヘッドは自然にターンするほど操作性も良いので、右に抜けてしまう感覚はありません。
弾道をまとめてみるとこうなりました。
一貫性はあるけれど、メーカーが前作よりも寛容になったというほど特別優しくなったか?というとそんな感じはないです。
打点がブレればそれにちゃんと反応します。
タイトリストTSR3ユーティリティのレーダーチャート
意外にもボールが上がりやすく、さらにバックスピン量も確保できているのが強みでしょう。
高弾道系は低重心が故にスピン量も減ってしまう傾向にあるので、そうではないTSR3は打ち出しを確保しつつバックスピンも稼げる希少性が売りです。
また、ピンポイントでターゲットを狙える高さと止めやすさがありながらも操作性の良さも申し分ありません。
ただ、高さが出やすい分、飛距離はそんなに出やすいタイプではないかなと思うので、飛距離重視ならTSR2ユーティリティのほうがおすすめです。
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タイトリストTSR3ユーティリティのまとめ
TSRのユーティリティの中では最もコンパクトなので、もっと中低弾道かと思いきや、普通に高弾道が打ちやすくてターゲットを上から狙い打てるタイプでした。
高さが出てもボールスピードの速さで飛距離も確保できているので、今までの距離をさらに高弾道で狙っていけるユーティリティです。
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