ゴルフ雑記帳のまさです。今回はタイトリストの2023年モデル「TSR1 フェアウェイウッド」の試打評価です。
TSRシリーズ中で最軽量のフェアウェイウッドなのですが、新しいオープンホーゼル構造によって深かくて低い重心なのが大きな特徴です。
軽量化もされているため、軽くて振りやすくてボールも楽に上げられるというのがセールスポイント。
というわけなのですが、いつものように実際に打ってみて感じた良い点と微妙な点が下記
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、タイトリスト TSR1フェアウェイウッドについてレビューしていきます。
タイトリストTSR1フェアウェイウッドのデザインと概要
ロフト角(°) | ライ角(°) |
15.0 | 56.5 |
18.0 | 57.5 |
20.0 | 58.0 |
23.0 | 58.5 |
ロフトラインナップは4種類あって3番の15°から9番の23°まで。
ヘッド後方にウェイトが装着されており、深い重心設計になっています。あとはオープンホーゼル構造による軽量化で生まれた余剰重量を再配置することで、低い重心にしている点も特徴です。
横からみるとよくわかりますが、かなりのシャローバック形状です。
ロフト調整機能も搭載されています。
ヘッド形状がこちら。
フェアウェイウッドの中では投影面積が大きいほうですが、カタチはとてもキレイで癖もありません。
TSR1ドライバーはもう少しヒール側にボリュームを持たせていましたが、フェアウェイウッドはそうでもないみたいです。
構えてみるとこんな感じです。
シャローバックな事と大きめなヘッドサイズのためか、地面にペタっとくっついているように見えて、いかにもボールを上げくれそうな雰囲気があります。
そしてフェースアングルも軽いフックフェースぐらいなので構えやすいです。
打感はちょい弾くかなぐらいです。特別柔らかいとかもないですし、めちゃくちゃ弾くという感じでもありません。
タイトリストTSR1フェアウェイウッドの試打計測データとレビュー
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。
- ヘッド:タイトリスト TSR1 フェアウェイウッド
- ロフト:15.0度
- シャフト:ツアーAD IZ 6
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
ヘッドスピード(m/s) | 44.6 |
ボールスピード(m/s) | 63 |
打ち出し角度(°) | 17.1 |
打ち出し方向(°) | 1.2(右) |
バックスピン(rpm) | 3725 |
サイドスピン(rpm) | -589(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 42.3 |
降下角度(°) | 48.8 |
センターからのブレ(yd) | -14(左) |
キャリー(yd) | 220 |
総距離(yd) | 232.6 |
現在当サイトのフェアウェイウッド計測の基準は下記になっています。
平均キャリーは220ヤード、ランを含めた総距離が232.6ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
キャリー230にも満たず、飛距離は寂しい結果となりました。
いろいろフェアウェイウッドを打ってきた中でも特に飛ばない感じです。一発の飛びもそんなに期待できません。
ただ、ボールは本当に上がりやすいと感じたので、現状のフェアウェイウッドで弾道が低くてキャリーが全然稼げないという方なら、飛距離アップできる可能性は高いです。それほど簡単にボールが上がってくれます。
ライトウェイト設計でヘッドも軽いからだろうけれど、ボールスピードが思ったように出てくれないのが飛距離が伸びない要因だと感じています。
弾きの良さでガツンと初速を出して飛ばすというタイプではないですね。
とはいえ、何度も言うようにボールは非常に上がりやすいし、打ち出し角も3番ウッドとしてはとても高い値です。
バックスピン量も多いので、ボールに浮力を与えてやるという点においてはかなり優秀。
打ち出し角17.1°、最高到達点42.3°。
極めてボールが上がりやすいフェアウェイウッドです。上がりやすさ重視で選ぶなら候補に入れてもいいと思います。
期待どおり捕まりが良く、終始ドロー系の弾道でした。打ち出し方向も安定しているしミスヒットに対する寛容性もハイレベルです。
サイドスピン量は平均で600回転弱なので、ぼくが打った感じだと割と強めのドローが出ていました。
構えた感じはストレート気味ですが、捕まりはすごく良いです。
捕まりの良さが欲しいけど、フックフェースすぎるFWだと構えにくいと感じているスライサーの方には最適な選択肢となりそう。
弾道をまとめてみるとこうなりました。
ほぼ同じような球筋で、曲がり幅が多少違う程度で打ち出し方向もよく揃っています。
左右の打点ブレ、上下の打点ブレともに寛容で、安定性の高いフェアウェイウッドです。
一撃の飛びは期待しづらいけれど、高さも飛ぶ距離もばらつかず安定感は高いので、計算をしやすいクラブだと言えます。
タイトリストTSR1フェアウェイウッドのレーダーチャート
ボールスピードが出やすいタイプではないし、バックスピン量も比較的多くなりやすいので、飛距離が特に出やすいとかはなかったです。
強みはボールの上がりやすさで、打ち出しの高さに加えてスピンも入るので、フェアウェイウッドで高さ不足を感じていたり、低弾道で飛距離ロスを実感している方向きです。
あとは軽量なのでシニアの方でもカッコいいフェアウェイウッドを使いたいという場合には良い選択肢になると思います。
ただ、ヘッドスピードがある程度出る方(43m/s以上)だと、反対に飛ばないという場合が多くなりそうです。
なので、ある程度寛容性がほしくて初速も出したいならTSR2フェアウェイウッドのほうが圧倒的におすすめ。
タイトリストTSR1フェアウェイウッドのまとめ
よほど軽量でないと駄目とか、ボールが全然上がらなくて困っているという方にはおすすめです。
ただ、上がりすぎるほどだし、ボールスピードもそんなに出る感じはないです。ほとんどの方はTSR2フェアウェイウッドのほうが飛距離を出せる可能性が高いので、TSR2フェアウェイウッドの方が総合的に考えるとおすすめ。
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