試打&評価

【試打評価】タイトリストGT3ユーティリティ|トラックマン4で飛距離計測

タイトリストGT3ユーティリティ試打評価レビュー

今回取り上げるのは「タイトリストGT3ユーティリティ」。こちらの試打計測を行ったのでレビューします

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

GTシリーズは3モデル展開ですが、GT3ユーティリティは最も小型のタイプです。

結論から言っておくと、メーカーが言うとおり慣性モーメントアップを実感できるほど直進性が高くてラインが非常に出しやすい。但し、低弾道でバックスピン量も少な目だったので、思い通りに扱うにはヘッドスピードが要求されるハードな仕様でした。

パワーに自信がある方や、ユーティリティでの上がりすぎが嫌な方には最適だと思います。

まさ
まさ
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タイトリストGT3ユーティリティの概要とデザイン

タイトリストGT3ユーティリティ

デザインに大きな変更がないのはいつものタイトリストです。無難にカッコ良いですね。

今作では小ぶりなヘッドサイズながら、重量配分を見直すことで慣性モーメントを高めているというのが前作からの進化ポイントです。外部ウェイトをトウヒールに配置しているのもそのためでしょう。

ロフトは19°、21°、24°の3種類。

タイトリストGT3ユーティリティのヘッド形状
タイトリストGT3ユーティリティのヘッド形状2

ヘッドは小ぶりです。グース過ぎないし出っ歯になりすぎているわけでもありませんが、ちょっと逃げ顔な見た目。

タイトリストGT3ユーティリティのヘッド横から

だいぶサイズ感が小さく感じますが、アイアンの延長として使いたいアスリートゴルファーには構えやすいかも。

ネックはカチャカチャ式です。

タイトリストGT3ユーティリティのフェースと打感

フェース長も短めでアイアンライクな見た目です。

タイトリストGT3ユーティリティのソールウェイト
タイトリストGT3ユーティリティのソールウェイト2

弾道調整機能として交換可能なウェイトがソールに装着されています。これまでとは大きく異なる仕様です。後述しますが、ヒールに重いウェイトが入った状態でも基本的に捕まりは弱いタイプとなっています。

タイトリストGT3ユーティリティ試打計測データ

計測スペック:#4 21°、シャフト:TENSEI 1K BLUE 65 Sフラックス(純正)

タイトリストGT3ユーティリティのトラックマン計測データ3
まさ
まさ

タイトリストGT3ユーティリティの試打計測の平均データが下記

2024年よりユーティリティはヘッドスピード39m/s~40m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)39
B/S (m/s)56.8
打ち出し角(度)14.8
打ち出し方向(度)0.1
バックスピン3506(少な目)
スピン軸-3.8(左)
最高到達点27.7(低い)
降下角度(度)39.8
曲がり-5.5(左)
キャリー(yd)196.3
総距離(yd)213.4

当サイトの基準として、キャリー195ヤード(#4 21でH/S40m/sあたりで打った場合)を超えてくれば飛距離性能が高いモデル。ということになります。

キャリーはなんとか196ヤードだったので、一応基準はクリアできています。

飛距離はまあまあなんですが、GT2ユーティリティは同じロフトでも202ヤードのキャリーだったので、飛距離を優先するならGT2の方が良さそうです。

タイトリストGT3ユーティリティのトラックマン計測データ4

GT3を選ぶ理由になりそうなのが直進性の高さだと思います。

ボールの捻じれが少なくてとにかくストレートな球筋が打てていました。捕まりはそれほど強くはなく、むしろ弱いぐらいです。

タイトリストGT3ユーティリティのトラックマン計測データ1

最高到達点の平均が27.7ヤードでしたので、打球の上がりやすさは感じづらい。基本的に中~低弾道というぐらいです。

バックスピンも入りやすいとは言えません。打球を抑えたいならむしろ武器にはなると思いますが、かなりハードな部類になります。

タイトリストGT3ユーティリティのトラックマン計測データ2

これはかなり良い感じに打球も上がってくれて飛距離も出ていたデータです。良くてもこれぐらいなのでやはり上がりやすくはありませんね。

タイトリストGT3ユーティリティのばらつき

左右と前後のバラつきは小さいと思います。左右10ヤード程度に納まっていますので、方向性の良さには優れていると感じさせられるデータです。

筆者はドローヒッターなのですが、ほぼセンターという結果なので捕まりは控えめと考えてもらうといいと思います。

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. ラインが出しやすく方向性がとにかく良い
  2. アイアンっぽく使えて左も怖くない
  3. フェースに食いつく打感の良さ

微妙なところ

  1. パワー不足だと高さとスピンが不足しやすい

タイトリストGT3ユーティリティの性能評価チャート

タイトリスト GT ユーティリティ
飛距離
8/10
上がりやすさ
4/10
つかまり
5/10
スピン性能
6/10
打感
9/10
寛容性
7/10
操作性
9/10

上がりにくくてスピンも入りにくいという点からみると、かなりハードなヘッドです。高さに関してはロングアイアンよりはマシぐらいな印象でした。

ただし方向性は非常に良かったし、ストロングポイントはラインの出しやすさです。

また、慣性モーメントアップを謳っているだけあって、小ぶりなヘッドの割には意外とミスにも寛容だったのは良かったですね。

典型的なハードヒッター向けUT!ラインは出しやすい

タイトリストGT3ユーティリティ

ロングアイアンの代替を探しているけれど、高さは抑えたい人向けです。使い手はかなり限定的な印象ですね。まあ、高さが不足しやすいのでハードな印象ですが、ミスには思ったよりも寛容だったのが救いです。

方向性は非常に良いので、高さが出ると困る風の強いゴルフ場などは好都合だと思います。

あと捕まりはかなり弱い方だと思うので、左へのミスを減らしたい方には良さそう。

飛距離性能と上がりやすさはGT2ユーティリティがありますし、選択肢の幅としてこのクラブの存在価値は十分にあります。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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