試打&評価

【試打評価】タイトリストGT1ユーティリティ|トラックマン4で飛距離計測

タイトリストGT1ユーティリティ試打評価レビュー

今回取り上げるのは「タイトリストGT1ユーティリティ」。こちらの試打計測を行ったのでレビューします

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

GTシリーズは3モデル展開ですが、GT1ユーティリティは最も大型のタイプです。

結論から言っておくと、ほぼフェアウェイウッドかのような上がりやすさがあり、非常に優しく仕上がったユーティリティ。前作よりも弾道は低くはなりましたが、それでも十分高弾道です。弾道調整機能も追加されているので、購入後の拡張性が増した点は評価できます。

まさ
まさ
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タイトリストGT1ユーティリティの概要とデザイン

タイトリストGT1ユーティリティ

TSR1ユーティリティとデザインに大きな違いはありませんが、異なる点はソールあるウェイトが1つから2つに増えたことです。

タイトリストGT1ユーティリティのウェイト
タイトリストGT1ユーティリティの後方ウェイト

標準状態では前方に5g、後方に11gのウェイトが装着されています。

前後入れ替えて弾道調整も可能ですし、別売りウェイトが発売されれば更にヘッド重量を自在に調整できるのは素晴らしい改良ポイントです。

ロフトは20°、23°、26°の3種類。

タイトリストGT1ユーティリティのヘッド形状
タイトリストGT1ユーティリティのヘッド横から

ヘッドは大き目で、よくあるユーティリティとフェアウェイウッドの中間みたいな大きさです。

ヘッド形状は前作TSR1ユーティリティと特に変化がありません。優しいタイプとしては売り出されていますが、フックフェースにはなっておらずストレートな印象で構えやすい。

タイトリストGT1ユーティリティのフェースと打感

フェース高にも特に変化がありませんね。

反発が強くて弾く系の打感です。ユーティリティよりもフェアウェイウッド感覚に近いフィーリングでした。ただ、決して嫌な感じはしませんし、爽快な打音と打感なので非常に気持ちいいです。

タイトリストGT1ユーティリティ試打計測データ

計測スペック:#4 20°、シャフト:Air Speeder next gen Sフレックス(純正)、ヘッドの可変ウェイトは標準の状態です。

タイトリストGT1ユーティリティのトラックマン計測データ1
まさ
まさ

タイトリストGT1ユーティリティの試打計測の平均データが下記

2024年よりユーティリティはヘッドスピード39m/s~40m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)39.9
B/S (m/s)58.5
打ち出し角(度)15.5
打ち出し方向(度)-1.6
バックスピン4053
スピン軸-5.9(左)
最高到達点32.9
降下角度(度)44.4
曲がり-10.2(左)
キャリー(yd)200.4
総距離(yd)213.5

当サイトの基準として、キャリー195ヤード(#4 21でH/S40m/sあたりで打った場合)を超えてくれば飛距離性能が高いモデル。ということになります。

平均キャリーで200ヤードを超えており、飛距離性能の高さは十分に確認できました。

飛距離では兄弟モデルのGT2ユーティリティが勝っているものの、高さの出しやすさではGT1が圧倒しています。

GT2とは若干ロフト設定が異なりますが、ロフトによる飛距離については誤差程度の違いしかないですね。

タイトリストGT1ユーティリティのトラックマン計測データ2

打ち出しから高さが十分に出ています。バックスピン量も4,000回転ほどを推移しているため、しっかりとキャリーを出せる丁度良いバランスでした。

最高到達点も高いですし、落下角度も45°に近いので止めやすさに関する指標はどれも優秀です。

ただ、前作よりも高さはわずかに出にくくなった印象はあります。ソールのウェイトが前方にも追加されたからかもしれません。

タイトリストGT1ユーティリティのトラックマン計測データ3
タイトリストGT1ユーティリティのトラックマン計測データ4

よく捕まったドローが基本的な球筋となります。捕まりやすさではGT2ユーティリティとさほど差は感じません。捕まり方よりも上がりやすさを基準にして選ぶのが良さそうです。

タイトリストGT1ユーティリティのバラつき

集弾性はかなり優れていますね。

捕まりが良いので左10ヤード~20ヤード地点に集まっていますが、前後左右の誤差が小さく、安定性の高さを物語る結果だと思います。

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. 高弾道がラクに出てくれる。グリーンでも止めやすい
  2. 短いフェアウェイウッド感覚で使えて極めて優しい
  3. 弾きが良くて飛距離性能も優秀
  4. 弾道調整機能が追加されて拡張性が増した

微妙なところ

  1. 前作よりも若干高さは低くなった

タイトリストGT1ユーティリティの性能評価チャート

タイトリストGT1ユーティリティ
飛距離
9/10
上がりやすさ
8/10
つかまり
8/10
スピン性能
8/10
打感
9/10
寛容性
9/10
操作性
5/10

普通に打つ分には全く弱点らしいところがない見事なユーティリティです。

打球の上がりやすさではGTユーティリティシリーズでは一番良いですし、全メーカー中でも特に優しく打てるモデルには間違いありません。

スピンも十分入ってくれるので高速グリーンにも対応できますし、大ぶりな見た目ですが、フェースアングルがストレートで構えやすい所はタイトリストらしさも失っておらずアスリートも使えるモデルです。

捕まりはGT2ユーティリティとあまり大きな違いはなかったので、上がりやすさ重視ならGT1ユーティリティを選ぶという形で良いと思います。

やさしさと安定感の権化

タイトリストGT1ユーティリティ

一部ツアープロもテストを行っていたりセッティングに加える選手がいるそうですが、それも納得の出来栄えでした。

優しく打てるけれどショートウッドのような高弾道が打てるのは魅力的な性能です。(一般的にはショートウッドの方がユーティリティより上がりやすいとされています)

ですがユーティリティの方がシャフト長も短いので扱いやすさは上。操作性は乏しいとしましたが、7番ウッドや9番ウッドなどと比べるとGT1ユーティリティの方が勝ります。

安定性も高くてバラつきもほとんど出なかったのでロングゲームでは強力な武器にできる人が多そうな名作です。

まあ、前作TSR1ユーティリティでも良いですけれど、ウェイト調整などカスタマイズ性の高さを考えるとGT1ユーティリティの方が楽しいですね。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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