今回はテーラメイド「ステルスプラスフェアウェイウッド」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
ステルスプラスフェアウェイウッドはZATECチタンをフェースに採用したチタン製のフェアウェイウッド。ステルスシリーズといえば、ドライバーでカーボンフェースが採用されていることが話題ですが、フェアウェイウッドには非採用となっています
今作のステルスプラスは2022年ソニーオープンのプレーオフで松山英樹選手が使用していたSIM2フェアウェイウッドの後継版。すでにマキロイをはじめとしたテーラーメイド契約プロもセッティングに加えていることでも話題のモデルです
それでは詳しいデータを見ながらテーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドについてレビューしていきます
- ヘッド:ステルスプラス フェアウェイウッド
- 番手:3番
- ロフト角:15°
- シャフト:TENSEI SILVER TM50
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッド試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 44.9 |
ボールスピード(m/s) | 64.9 |
打ち出し角度(°) | 17.6 |
打ち出し方向(°) | 0.2(右) |
バックスピン(rpm) | 2809 |
サイドスピン(rpm) | -24(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 44.6 |
降下角度(°) | 47.5 |
センターからのブレ(yd) | -1(左) |
キャリー(yd) | 242.7 |
総距離(yd) | 253.6 |
以上が計測データです。キャリー242.7ヤード、トータル253.6ヤード。飛距離はフェアウェイウッドとしてはトップクラス。凄まじい飛距離性能を誇るヤマハVDフェアウェイウッドを凌ぐ結果となりました。テーラーメイドすごい!
バックスピン量は2800回転がボリュームゾーン。これは15度の3番ウッドとしては少なめな数値ですが、打ち出しがすこぶる高いことによって補っているというデータです
飛距離を重視するなら間違いない選択肢になると思います。特にパワーヒッターやフェアウェイウッドでスピン量が多すぎて飛距離ロスを感じている人には最適なクラブです
捕まりは特別強いわけではなく、あくまでもニュートラルな弾道イメージです。操作性もよく、ドローもフェードも打ち分けがしやすいという印象です
ドローとフェードではキャリーが10ヤード前後変わっています。打点ブレが激しい人だと安定性が損なわれてしまう反面、球筋によって縦距離をコントロールできる点はメリットとも言えるでしょう
各ショットを重ねてみたのがこちら。すでに述べたように、フェードとドロー両方出ていて、どちらに偏るということもありません
捕まりがめちゃくちゃ強いことはないので、極端なスライサーにはおすすめしにくいタイプではあります
ドローとフェードが両方出ていることから左右ブレはまあまあありますが、高さは揃っています。キャリーの安定感はまずまず
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドは低スピンで飛ぶから5番ウッドでも十分
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドはかなりの低スピン系でした。15°の3番ウッドで3000回転を切っていることからもそれは明白
幸いなことに超低重心設計の効果がきっちり出ているので高さを出すことには苦労しませんでしたが、スピンが少ないということなのでドロップの不安もつきまといます
このスピン量はメリットでもありデメリットにもなるのですが、ティーショットメインで考えるなら最高です。あとパワーに自信があるなら問題にはならないでしょう
ただしフェアウェイウッドなので基本的には地面から打つことがメイン。そう考えると、スピンを増やせる5番ウッドの方がロフト角も増えて優しくなるので、より実戦的であると言えます
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドのヘッドについて
ステルスプラスフェアウェイウッドはチタン系フェアウェイウッドです。チタンボディにカーボンクラウン、スチールウェイトにチタンフェースという素材構成です
ネックは調整が可能なカチャカチャを搭載しているのも嬉しいところ
見ればわかるけれど、SIM2フェアウェイウッドと基本構成は同じ
ソールのスチールウェイトは80g。これによって低重心化を実現し、低スピンかつ高弾道化を実現しています
Vスチールソールに加え、ヘッド後方にはウェイトが搭載されています
貫通型スピードポケットももちろん搭載
ヘッド形状はこちら。175ccということなんで、デカすぎず小さすぎずのちょうど良いサイズ感。そしてフェースアングルがドストレートなので構えやすいです
変に開いて見えることもなく、すんなりと目標方向を向いてくれます
横からみるとこんな感じ
フェースがこちら。フェース上部にはシルバーのラインが入っています。これによってアドレス時にはフェース向きを確認しやすくなります
ちなみにフェース面積がSIM2フェアウェイウッドよりも12%大きくなっています
打感と打音はSIM2フェアウェイウッドと大差なし。弾きが良くて爽快な打球音です
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドの総合評価
飛距離はめちゃくちゃ出ますので申し分ありません。飛びを求めるならファーストチョイスとなるレベルの完成度。操作性の良さも含めてチタン系フェアウェイウッドでは最高峰です
ただ、繰り返しにはなりますが問題はスピン量
ステルスプラスフェアウェイウッドは信じられないほど低重心化されているので打ち出し角がめちゃくちゃ出ます。それによって上がりやすさは満点としていますが、打つ人によってはロースピン過ぎてドロップする可能性が高いのも事実
当然、パワーに自信がある方や、3番ウッドでスピン過多になっている方にとっては問題ありませんが、多くの方には実用性を考えれば19°の5番ウッドが打ちやすさと飛距離を両立できるのでおすすめ
おすすめ度:
テーラーメイド ステルスプラスフェアウェイウッドをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラRADSPEEDやAPEX UWなど多数購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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