テーラーメイド「SIM2ドライバー」の試打計測を行いました
今回は弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
今作はSIMシリーズの2代目です。一番のトピックは溶接無しの接着のみで組み立てられたヘッドになったという点。SIM2では、チタンが使われているのはフェース部のみです。クラウンとソールにはカーボンプレート、ヘッド後方にはアルミニウムパーツが使われています
新開発「フォージドミルドアルミニウムリング」をはじめ、革新的なアイデアとテクノロジーを搭載したSIM2ドライバー。精緻な設計が生み出す先進のヘッド構造は、ゴルファーの求める「高初速」「高弾道」「飛距離」「寛容性」の共存を実現します
テーラーメイドゴルフより引用
さて、この記事でレビューしていくのは、3機種のラインナップがある中から最もオーソドックスなタイプである「SIM2」です
試打を行った結論から言っておくと「初速が速くて最高に飛びます。アドレスもしやすくなったし、捕まりがだいぶ良くなっていて扱いやすさも飛躍的に向上。球筋は基本ストレートからフェード。非の打ち所のない完成度です。」
初代SIMも飛んでいたから買い替えるメリットはあるの?と思う人も当然いると思います。個人的にSIM2に買い替える理由をあげるとすれば下記です
- 捕まりが良くなり、扱いやすさがアップ
- 視覚的にも右に抜けそうな印象がなくなった
- 打感の向上
当然すべてのSIMユーザーにとってメリットになるわけではないけど、ぼくが買い換えるとすればこれが理由になります
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SIM2は、前作SIMドライバーの後継にあたるモデル。ソールのスライド式ウェイトがなくなってシンプルな外観になりました。ぼくは普段からそんなにウェイトを動かしたりしないから必要はないです
ただ、色々調整して弾道をチューニングしたい人にとっては残念な変更だとは思います
▼モデルによってヘッド後方のウェイト重量が異なるんですけど、SIM2は16g
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
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SIM2ドライバーの試打クラブスペック
▼SIM2ドライバーに純正シャフトのTM50を装着して試打を行いました。
▼SIM2には本来「TENSEI SILVER TM50」が入っています。SIM2 MAXとSIM2 MAX Dと同じ「TENSEI BLUE TM50」シャフトで試したかった、という理由がありこちらを装着しています
▼総重量は301g
ロフト角は9.0°、総重量は301g、長さは45.75インチ
フレックスはS
▼振動数は235インチ
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SIM2ドライバーの試打計測データ
▼いつもどおり、4球の平均値を取りました
下記が平均値だけをまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 48.6 |
ボールスピード(m/s) | 70.5 |
打ち出し角(°) | 15.0 |
打ち出し方向(°) | -1.9 |
バックスピン(rpm) | 2476.9 |
サイドスピン(rpm) | 36.2(右回転) |
センターからのブレ(yd) | -7.2 |
キャリー(yd) | 264.4 |
総距離(yd) | 282.7 |
2020年後半、凄まじい飛距離性能で強力なインパクトを残した、タイトリストTSi3とほぼ同程度の初速をマークしました。平均キャリーでは264ヤードという数値で文句なし最強レベル。さすがテーラーメイドだ
TSi3に対して平均値では0.4劣るのですけど、バックスピン量がSIM2のほうが100rpmほど抑えられている事から、平均キャリーでは1ヤードSIM2が飛んでいます。ほんと誤差程度ですけどね。とにかくSIM2が飛ぶドライバーである事は明白
打ち出し角は15°と結構高いです
サイドスピン(曲がり方)に関しては2球目ががっつり捕まりました。左右両方の打球が出ていますが、基本的にはフェード系のデータですね
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SIM2ドライバーの試打評価
▼5項目の評価を付けさせてもらったのが下記
当然飛距離に関しては5点満点評価です。6点をあげたいぐらい
とにかく最高評価ですね。飛距離アップしたいなら確実に候補に加えてもらいたいドライバーです
平均初速で70m/sを超えてくるのはさすがなんですけど、今回さらに良かったのがバックスピン量です
平均バックスピン量が2400rpmで、極端なロースピンすぎない所が素晴らしいです。スピンが少なすぎてドロップする心配がないし、安定してキャリーを稼げます
ちなみに最も少なかった打球は2259rpmだったので、全く問題なしでしょう
打球もかなり上がりやすくて、ビッグキャリーを狙えます
ただ、初速の割には打ち出し角が高すぎるのは気になる所です。これだけスピードが出るならあと2°ぐらい低くしたいですね
まあ、高い打球を打ちたい方には朗報です
- 飛距離に関してはどう考えて最高クラス
- 低スピンになりすぎないのでバランスよく飛ぶ
- 弾道は比較的高め
▼理想に近い弾道です。カスタムして打ち出しとスピン量をもう少し落とせば最強になりそうな予感
▼基本的にはこんな感じのフェード系の打球が打ちやすいです
前作のSIMほど滑る感じもないし、捕まりはだいぶ良くなり万人向けになりました。これで扱いやすさが大きく向上していると感じます
SIMは良く言えば左に行きにくいドライバーって感じでしたけど、ぼく的には捕まりが微妙でした
対してSIM2は捕まり具合が丁度良くなったので飛距離アップにも直結しています
もちろん基本性能はストレートからフェード寄り。フェードからストレートに近づいたと言った方が良いのかもしれません
ただ、そうなると嫌なミスが出ることもあります。それが下の画像
▼1発フックが出たのがこれです
これは少し捕まりすぎではあります。ぼく的にも正直怖い
前作のSIMドライバーではこれがほとんど出なかったので、絶対左が嫌なら気になるのはこの部分でしょう
ただ、これぐらいだとカスタムシャフトで対応可能だと思う
ぼくはVNETUSブルーやVENTUSブラックを推します
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SIM2ドライバーのヘッド形状とフィーリング
ヘッド後方の丸みの頂点が少しヒール寄りにきた感じがあって、アドレス時の違和感は間違いなく改善されました
見ためからして捕まり良さそうという印象
ほんと顔が良くなった。些細な事ですけど、ここは個人的に買い替える理由にあげたポイントです。見た目は大事
▼横から見るとこんな感じ
ここはSIMと比較しても大した違いはないです
▼打感は素晴らしく向上しました
ヘッド後方にアルミパーツを採用して、カーボンコンポジットヘッド特有のたよりない打音を改善したと言っていましたけど、確かに良くなりました
最高かと言うとそれも違うけど、SIMと比べると明らかに良くなっています。ちょっと弾き感を加えた感じの音で、個人的には好きです
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SIM2ドライバーの弾道イメージまとめ
▼スカイトラックでの弾道イメージをまとめたものです
SIM2ドライバーのYouTube試打動画
YouTubeチャンネルの方にアップしている動画です。弾道なども確認できるので、イメージの参考にしてみて下さい
SIM2ドライバーの総評
初速に関してはさすがの一言。文句なしに飛ぶドライバーです
SIMドライバーでの懸念点だった捕まりにくさを改善されて、ほんと良かったです
見た目はもちろん、打感とかフィーリング面でも大幅にアップデートされているから、ぼく的にはSIMからSIM2への買い替えはアリだと思う
そうじゃなくても、とにかく飛距離を伸ばしたい方は是非チェックしてみることをおすすめします
おすすめ度:
フェアウェイゴルフで希少なツアー支給品ヘッドが少量ですが販売中
SIM2はフェアウェイゴルフが安くておすすめ
SIM2ドライバーを安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラRADSPEEDなどを購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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