ここ数年で小さめサイズのミニドライバーというカテゴリーでクラブを発売してきたテーラーメイドですが、2019年モデルとして新たに『オリジナルワンミニドライバー』を発売しました
国内モデルは数量限定で2019年6月24日発売とのことですが、どうしても待ちきれず、ミニドライバーを一足早くUSモデルを購入してみましたので、早速試打テストを行いました
そこでこの記事では
- テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの試打計測データをもとに性能を解説
- どんなゴルファーにおすすめできるか
- オリジナルワンミニドライバーUSモデルを安心して購入できるおすすめショップの情報
以上の項目についてわかりやすく紹介していきます
先に結論からいうと、「はっきり言って、想像以上の飛びと打ちやすさに大満足!」
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーを検討中の方や、最近巷で話題の小ぶりヘッドのドライバーが気になっているという方の参考になれば幸いです
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テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの特徴
- 275ccのヘッド体積
- 50gのソールプレート搭載で低重心化
- カーボンクラウン&ツイストフェースを採用
275ccの小ぶりなヘッドでありながら、テーラーメイドドライバーに採用されている最新のテクノロジーを盛り込んだのが『テーラーメイド オリジナルワンミニドライバー』
Mシリーズに採用されている捻れたフェースで直進性を向上させるツイストフェースをはじめ、50gもの重量があるスチールプレートとカーボンクラウンの組み合わせで驚くほどの低重心化を実現し、小型のヘッドながら余分なバックスピンを低減し、低スピンの強弾道が打てるのが魅力のドライバー
コンパクトなヘッド形状なのでフェアウェイウッドやアイアンへのクラブ間の繋がりもよくなります
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
スペック
ロフト角(°) | 11.5 | 13.5 |
ライ角(°) | 56〜60 | 56〜60 |
ヘッド体積(cc) | 275 | 275 |
長さ(インチ) | 43.75 | 43.75 |
バランス | D3 | D3 |
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの試打評価レビュー
試打に使用したクラブのスペック
ロフト角(°) | 13.5 |
シャフト | ディアマナD F65リミテッド |
硬さ | S |
長さ(インチ) | 43,75 |
総重量(g) | 326 |
バランス | D3.5 |
※追記:TENSEI CKオレンジの試打レビュー記事もアップしました
ヘッドサイズや形状
クラウンはすべてブラックのカラーで統一されているので、275ccという体積よりもアドレスしてみるとコンパクトに見えます
テーラーメイド特有の座りの悪さなどもなく、ポンッとヘッドを地面に置くと真っ直ぐ目標方向を向いてくれてすんなりと構えることができるのは好印象です
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの試打計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 46.0 |
ボールスピード(m/s) | 66.7 |
打ち出し角(°) | 15.2 |
最高到達点(ヤード) | 40 |
サイドスピン(rpm) | 98左 |
バックスピン(rpm) | 2732 |
キャリー(ヤード) | 252ヤード |
総距離(ヤード) | 272ヤード |
飛距離性能
ボールスピード(m/s) | 66.7 |
バックスピン(rpm) | 2732 |
キャリー(ヤード) | 252 |
総距離(ヤード) | 272 |
まずロフト角13.5度を選択したことには理由があり、飛距離的には2番ウッドぐらいの感じでセットに入れようと当初考えていました
長さやロフト角の関係上、従来のドライバーに比べると飛距離は出ないだろうなと考え、狭いホールや短めのミドルでのティーショットに使えそうと思ったからです
ところが実際に打ってみると、キャリーが平均で250ヤードを上回り、ランも含めると272ヤードという結果に・・・
まず飛距離が出ている要因として考えられるポイントとして、全体的にややフェース上目でヒットしているのもありますが、低重心化の影響と浅重心設計の効果で13.5度の割にバックスピン量も比較的抑えられているから
さらに重心位置が浅いことが影響し、インパクトロフトが立ち、衝突エネルギーもアップするのでボール初速も上がるので非常にスピードが出ています
実はこの初速が驚きで、以前にテストしているM5ドライバーとほぼ同程度の数値となりました。マジかよと思いましたが、バックスピン量が多いのでM5ドライバーの方がトータルで13ヤードほど飛んでいます
最近のPGAツアーでも、如何にボール初速をアップさせるかが製品に求める性能となっており、ヘッドサイズはひと昔前の大きさですが、昨今のトレンドをふんだんに盛り込み、飛びの要素満載です
飛距離性能という点で見ればバックスピン量がやや多いことを考えてもとても優秀で、メインのドライバーとしても充分使っていけますね
さらにスピン量を抑えたい場合は11.5度が良いですが、11.5度を選ぶならヘッドスピード45m/s以上は必要ですね
弾道&方向性
打ち出し角(°) | 15.2 |
最高到達点(ヤード) | 40 |
サイドスピン(rpm) | 98左 |
打ち出し角は平均で15.2度とやや高めで、9.5度で打ったM5よりも0.5度高い打ち出し角で、最高到達点は4ヤード高い40ヤードという数値
球筋的にはやや捕まる感じで、軽いドローからストレート系のボールが打ちやすい。小ぶりヘッドだけど変にボールも捻れません。この当たりにツイストフェースが生きてきているのかなと感じますね
クラブ全体の長さが短いこともあり、振りやすい。ヘッドが小ぶりなことから重心距離も短く、ヘッド慣性モーメントも小さいので操作性はすこぶる良好です
ただし操作性が良い反面、曲がりにくくて優しいドライバーかというとそんな事はなく、ミスヒット時にははっきりと結果に現れるタイプのモデルであることもお伝えしておきます
一般的にヘッドが小ぶりになると重心角も大きくなり捕まりやすくなるので、フェースアングルは調整してオープンめにして使うのが良いんじゃないかなと思います
まあ、ここに関しては打ちながら調整可能なので、捕まり具合を確認して微調整しましょう
打感やフィーリング
打感がソフトに感じる打音で、甲高い音が苦手な方でも満足できるでしょう
スイングしてみてのフィーリングとしては、重心距離が短めなので、昨今の460ccのヘッドに慣れている方からすると軽く感じてしまいます
なので、シャフトにはなるべく重量のあるシャフトの方が振り心地としては良くなるでしょう
シャフト単体で60g以上あるのがバランス的には良いかなと思います
限定販売される日本モデルにはKUROKAGEの50g台のシャフトが標準装着とのことですが、個人的にはどうなのか?と疑問に感じるスペックです
USモデル標準装着のディアマナFリミテッドの挙動
F75 | F65 | F55 | |
フレックス | X | S | R |
重量 | 76 | 64 | 57 |
トルク | 3.7 | 4.1 | 5.9 |
振動数(cpm) | 277 | 261 | 251 |
USモデルに標準で装着されているのが三菱ケミカル製の『ディアマナFリミテッド』
今回ぼくが購入したのは65のSフレックスのもので、キックポイントは中調子。挙動的にはシャフトの中間部からやや手元側にしなりのポイントを感じます
中調子ながら先端剛性は割りと高い感じで、インパクト時にはヘッドがアッパーに動きづらく、フェースの上部でヒットしやすいタイプ。ヒットポイントが上目にくるので、当然スピン量も減少するのでヘッドとのマッチングもまずまずといえます
挙動的には極端な動きをしない、いわゆる癖のない中調子という感じとなっていますが、振動数的に261cpmあるので、わりと硬めのシャフトに分類されます
トップからの切り替えしでタメをしっかり作れる方であれば、ヘッドスピードが43程度でも65Sが扱えるギリギリのライン。タメがほどけやすい方であれば55Rを選択するのがおすすめです
オリジナルワンミニドライバーのココが残念
クラブとしての完成度は高いので、厳密に言うとオリジナルワンミニドライバーが残念というわけではありませんが、やはりネックになってくるのはヘッドサイズ。ミニドライバーなので当然なのですが、ヘッド体積が小さいので、使いこなすにはミート率の高さが必要不可欠
460ccクラスのドライバーの様な寛容性は期待できないので、技術力は求められるクラブです。とはいえ一昔前の同サイズのモデルと比較すると、ツイストフェースやカーボンクラウンなどのテクノロジーの進化で曲がりやボールの上がりは段違いに向上しています
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの口コミや評判
テーラーメイドのオリジナルワンミニドライバー、これミートにより集中するようになるからドライバーの練習にも最適だし今のところコレをメインで使っていきたいぐらいフィーリングバッチリ。#TaylorMade #original #onemini #275cc pic.twitter.com/iro2XZ26tH
— Ratfink (@meganeDEbutao) 2019年5月9日
ミニドライバーが届いたから試し打ち👍
現状460cc45.5→275cc43.75
球の掴まり感は良きやね、飛距離は若干落ちるかなぁ#TaylorMade#OriginalOneMiniDriver pic.twitter.com/S2QnUXA1Ap— san (@san0san5san) 2019年6月6日
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーの試打評価のまとめ
こんな方におすすめ
- アイアンは良いのにドライバーが苦手という方
- 小ぶりヘッドが好きな方
- 従来のドライバーが長すぎて振りおくれがちな方
- ドライバーでの右プッシュのミスに悩んでいる方
総合評価:
小ぶりで操作性が高く、振りやすさも心地良いドライバー
小さいながらも最新のテクノロジーをふんだんに取り入れており、飛距離性能も非常に優秀なモデルです。はっきりいって飛ぶクラブと言えるので、これをメインドライバーとして使っていくことも検討したいレベルです
特にオリジナルワンミニドライバーとのマッチングが良さそうな方は、フェアウェイウッドやアイアンは良いのに、ドライバーだけが苦手でうまく打てないという方。クラブセット全体の重心距離の流れが揃って打ちやすくなるかと思います
また、最近のドライバーは長すぎて扱いにくいと考えている方にもおすすめです
ただしヘッドとの相性を考えるとやや重ためのシャフト(シャフト単体で60g以上は欲しい)が良いということもあり、そうなると全体として総重量が重ためになります
使いこなすにはある程度のパワーを必要という感じになるので、ヘッドスピード的には43以上は最低欲しいところです
※追記:スピーダーSLKシャフトの試打レビュー記事もアップしました
テーラーメイド オリジナルワンミニドライバーを安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今回のオリジナルワンミニドライバーもこちらで購入しています。メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
以上、【テーラーメイド】オリジナルワンミニドライバー試打評価レビュー|想像以上の飛距離性能に驚き!という話題でした
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