試打&評価

【試打評価】スリクソン ZXi ハイブリッド|トラックマン4で計測

スリクソン ZXiハイブリッド試打評価

スリクソン ZXiハイブリッドの試打計測を行ったのでレビューしていきます。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

まさ
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【結論】捻じれが少なくて方向性の良い!ベンチマークになるユーティリティ

スリクソン ZXiハイブリッド

打球が捻じれずに安定したストレート弾道。ほど良いつかまりでとにかく扱いやすいユーティリティでした。アスリート志向で方向性やラインの出しやすさを重視する人にもおすすめです。特に左へ大きく曲がる打球が出にくかったのは凄く良かった。

バックスピンも多めに入ってくれますし、打ち出し角も付きやすくて高さも確保しやすいため、高速グリーン上でもしっかりと止められる性能というのも素晴らしい。

ばつぐんに飛ぶという訳ではありませんでしたが、トータルでバランスの取れた良作でした。性能としては今後のベンチマークになりそうなユーティリティです。

また今作ではネックがカチャカチャ式になっているので、自分好みにフェースアングルやロフトを調整できたりシャフトも好きなタイミングで変更できるのもグッド。

トラックマンによる試打計測データ

計測スペック:4番(22°)、純正シャフトDiamana ZXi for HYBRID カーボンシャフト Sフレックス

2024年よりユーティリティでの計測ヘッドスピードは約40m/s前後での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)41
B/S (m/s)58.3
打ち出し角(度)16.7
打ち出し方向(度)-3.3
バックスピン4931
スピン軸-1.8(左)
最高到達点36.7
落下角度(度)48.4
曲がり幅(yd)-3.4(左)
左右ブレ(yd)-14.7(左)
キャリー(yd)193.1
総距離(yd)202.2
スマッシュファクター1.42

4番22°でキャリー193ヤード、初速も58.3m/sということで飛距離性能は並です。特別に超飛ぶなんてことはありません。

バックスピン量は5000回転弱と比較的多めな値で推移しました。打ち出し角は平均的ですが、スピン量が入れやすくて吹け球が打ちやすいので、200ヤード近辺の距離でもグリーンで止めやすいのが強みになりそうです。

落下角ガ48.4°で申し分ありません。ほぼどこでも止めていけるポテンシャルがあるので、競技に出て高速グリーンに対応したい方にも良さげ。

スリクソン ZXi ハイブリッドの弾道

スリクソン ZXiハイブリッドのトラックマン計測データ
スリクソン ZXiハイブリッドのトラックマン計測データ3

今回は打ち出し方向が左に出る傾向が強かったのは否めませんが、スピン軸の傾きは少なくて曲がり幅も平均で-3.4ヤード(ドロー)。ほぼストレート系の打球傾向。

捕まりはそこまで強くありませんので、UTでひっかけやすい方でも扱いやすいタイプかなと思います。あとは本作はカチャカチャによる調整がができる。そこで微調整するのがベスト。

スリクソン ZXiハイブリッドのトラックマン計測データ2

こちらはフェースの上目に当たった弾道データです。もう少しバックスピン量が減ってドロップするような打球になるかと思いきや、3700回転ほどで耐えてくれました。

スリクソン ZXiハイブリッドのばらつき

打ち出し方向が左に出ている日だったので、着弾地点も左側に集約しましたが、基本的にストレート系と思ってもらった方が良いです。

また、縦距離のばらつきもあまり出ませんでした。距離感は合わせやすい。

スリクソン ZXiハイブリッドのフィーリング

スリクソン ZXiハイブリッドのフェース

打球音は大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いバランス感でした。弾くけれどバチバチ弾く感じでもないので飛びすぎてしまうような不安がありません。

フィーリング的にもやはりアスリートを意識しているのが伝わりました。

ヘッド形状やテクノロジー

フェースにはZXiドライバーシリーズ同様にi-FLEXテクノロジーが採用されています。ロスが少なくなるような構造です。

スリクソン ZXiハイブリッドのヘッド形状

ヘッド形状がこちら。とてもオーソドックスで癖がないタイプ。ネックは調整式になりましたが、太さに違和感もありません。

前作よりもヘッドサイズがわずかに大きくなっているようですが、安心感は確かに増したと思います。

スリクソン ZXiハイブリッドのクラウン

クラウンは艶消し。

スリクソン ZXiハイブリッドのヘッド横から

横から見るとこう。ヘッドが大きくなっているのですが、前作よりも後方側に特に伸びています。

スリクソン ZXiハイブリッドのヘッド形状2

アドレス時の見え方です。ややフックフェース感はありますが個体差かもしれません。ほぼストレートという印象。

スリクソン ZXiハイブリッドの調整機能

ネックは調整可能なタイプです。

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. 構えやすい形状
  2. スピンがよく入ってグリーンで止めやすい
  3. 癖のないストレート系の弾道
  4. 調整機能付き

微妙なところ

  1. 飛距離は並(特別悪くはないけど期待しすぎは禁物)

データチャート

バランスが非常に良いユーティリティです。特に秀でた所があるわけでもなかったんですけど、使いにくいと感じる人も少ない優等生タイプと言ったところでしょうか。

優れている点としてはスピン性能の高さ、そしてやや大型化したとはいっても操作性が良くて曲げたいシーンではしっかりと曲げられる懐の深さです。

まとめ

スリクソン ZXiハイブリッド

バランス感が秀逸です。見た目の安心感があって、飛びすぎの不安もなければ、つかまりすぎる心配もあまりないタイプ。ベースは素直なストレート系なので、カスタム次第で自分好みに調整しやすいのが一番の強みかなと感じました。

特にこれ!という所はありませんが、ユーティリティのど真ん中的なモデルだったので、逆にユーティリティ選びに迷っているならまずは試してもらいたい1本です。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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