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今回の試打評価はスリクソンZX5 Mk2アイアンです。
大人気だったZX5アイアンの後継モデルとなる今作は、ロフト設定やパッと見の外観上の大きな変更点はありません。
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そうは言っても、内部では大きな変更点を加えていて、フレーム部分や、フェースの周辺に溝を設けたり、肉厚を調整することでたわみ量をアップさせるという構造なのが特徴。
それでは詳しいデータを見ながらスリクソン ZX5 Mk2アイアンについてレビューしていきます
- ヘッド:スリクソン ZX5 Mk2アイアン
- ロフト角:31°(7番)
- シャフト:NS950 neo
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
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スリクソンZX5 Mk2アイアンの試打計測データとレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 36.2 |
ボールスピード(m/s) | 49.9 |
打ち出し角度(°) | 21.8 |
打ち出し方向(°) | 1.9 |
バックスピン(rpm) | 4305 |
サイドスピン(rpm) | -761(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 32.9 |
降下角度(°) | 47.3 |
センターからのブレ(yd) | -7(左) |
キャリー(yd) | 161.2 |
総距離(yd) | 175.6 |
以上が計測データです。
スリクソンZX5 Mk2アイアンの平均キャリーは161.2ヤード。
今作は7番アイアンが31°の設定で、最近のツアー系のやさしいタイプのアイアンにしては流行りのロフト角です。
このロフト帯では飛ぶと言っても良いデータです。前作のZX5よりも3ヤードほどキャリーが伸びているので飛距離面では進化していると感じました。
飛距離が出たのは前作以上に高打ち出しで、バックスピン量が少し減ったことが要因だと思います。というかそういうデータでした。
このあたりは捕まりの良さと同時に、構造の変化が大きいのかなと思っています。特にフェース周辺部に溝をつけることで、フェースのたわみ量が増加したことによって前作との違いが生まれた・・・ということにしておきましょう。たぶんそう。
バックスピン量はそれほど多くはありませんが、降下角度は47°とすごく急角度なのでグリーンで問題なく止めることができました。
ボールが拾いやすくて楽に上がってくれるタイプのツアーアイアン。
弾道がこちら。
普通に何も考えずに打った際の結果ですが、捕まりがかなり良いタイプでした。バックスピン量が減ったのもこれが理由。
ちなみに操作性は良いのでフェードを打つことも問題なくできます。フェードからストレート系を打った場合はスピン量が増えてくるので、スピン量を心配する必要はそれほどありません。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
一貫性があり非常に安定しています。安定感は前作ZX5アイアンも優秀でしたが、さらに磨きがかかったという印象です。
打ち出し方向、高さもちゃんと揃います。
スリクソンZX5 Mk2アイアンはこんな人におすすめ
スリクソン ZX5 Mk2アイアンがおすすめな方は以下
- ツアー系でも特にやさしく打てるタイプを探している方。
- やさしいけれど打感や見た目の良さにもこだわる方。
- 基本的には捕まりの良いアイアンを求める方。
ツアータイプのアイアンであるZX Mk2シリーズですが、今作はかなりやさしく打てます(上がるし飛距離も出る)
ボテッとしたアイアンは嫌で、見た目はカッコよくしたいけどなるべく楽に打ちたいと考えている方には最高の選択肢のひとつです。打感もソフトでフィーリング重視でも満足できる確率が高いと思います。
普通に打つ分には捕まりも良いほうなので、右へのミスが気になるよって方にもおすすめしたいです。その中で操作性も確保されているのでボールを操る楽しみも味わえるので、良いところどりしたい方におすすめです。
スリクソンZX5 Mk2アイアンの外観やデザインについて
パッとみの外観は前作と大きく変わっていません。ZX5の5のところが赤じゃなくなったぐらいしか一見わかりませんね。
ボディは軟鉄でフェースにバナジウム鋼を使った複合ヘッドです。
ヘッド形状がこちら。
顔はわずかにオフセットがついていて優しい印象があります。
形状はツアータイプそのもので精悍な顔つきです。
アドレス時の見え方がこちら。
セミラージぐらいで大きすぎず小さすぎず丁度いいです。
ソールはスリクソンではお馴染みの山形になっているVTソールです。
トウとヒールも落とされていて抜けの良いかたち。
横からみるとこんな感じ。
打感は複合素材タイプとしては屈指の柔らかさです。
前作はすこし硬さがある感覚でしたが、だいぶ軟鉄ワンピースヘッドに近づいたなと感じました。
スリクソンZX5 Mk2アイアンの総合評価
やさしく打てるツアー系アイアンとして安心して購入できる信頼性の高いモデルでした。
飛距離性能・安定性・打感・そして肝心な時にボールを操れる操作性の良さと、全体的によくまとまっていて弱点らしいところがありません。
強いていうなら軟鉄ワンピースアイアンよりはさすがに打感が劣るとか、そういったところぐらいで、性能面ではスキが見当たりません。
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