今回はスリクソンの日本未発売ボールの「SRIXON Q-STAR 2022ボール」の試打計測を行いました
日本モデルとしては未発売なので、このボールはUSモデルになります。ぼくはフェアウェイゴルフで購入しました
Q-STARは低コンプレッションの2ピースボール。ディスタンス系に分類して良いタイプだと思いますが、スリクソンでは最近お馴染みのスピンスキンコーティングが施されていたりするボールです
パッケージを確認してみるとグリーンサイドでのスピン性能は「MID-HIGH」、つまり中高だと謳っています。価格は1ダース3000円前後なので、メーカーいうようなボールであればコスパも良さそうでございます
なお、今回もいつものようにツアープロも使用する弾道計測器「GC Quad」を使って計測を行いました
それでは詳しいデータを見ながらスリクソン Q-STAR2022ボールについてレビューしていきます
- ヘッド:テーラーメイド SIM
- ロフト角:9.0°
- シャフト:USTマミヤ アッタスダース
- フレックス:S
- ボール:ネクスジェン TOUR–SPEC2021(比較対象:タイトリスト プロV1x)
- 弾道計測器:GCQuad
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スリクソンQ-STAR 2022ボール試打計測データ(ドライバー)
▼平均のデータが下記
Q-STAR | プロV1x | |
ヘッドスピード(m/s) | 45.8 | 46.5 |
ボールスピード(m/s) | 65.5 | 67.2 |
打ち出し角度(°) | 16.6 | 15 |
打ち出し方向(°) | -0.9(左) | -0.9(左) |
バックスピン(rpm) | 2456 | 2319 |
サイドスピン(rpm) | 157(右) | -99(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 41.3 | 38.2 |
降下角度(°) | 44.8 | 42.8 |
センターからのブレ(yd) | 4(右) | -9(左) |
キャリー(yd) | 252.4 | 260.0 |
総距離(yd) | 264.5 | 273.6 |
以上が計測データになりますが、ご覧のようにキャリーは252.4ヤード、トータル264.5ヤードとなりました。正直もの足りない飛距離性能
Q-STARはコンプレッション72というコアの柔らかいボールであり、ヘッドスピード的にマッチしなかったというのも理由でしょう。実際の感触でも潰れすぎているなと感じるほどソフトなフィーリングでした
ヘッドスピードがあまり速くない方が相性は良いでしょう。つまりパワーヒッターでは逆に飛ばなくなってしまう可能性もあります
そして、これは実際にラウンドでも使ってみているんですけど、やはり計測結果どおり飛距離には期待ができません。結論、飛びは正直微妙でした
飛ばないものの直進性が高く、方向性は抜群に良いです。ショットを安定させたいならありです
打ち出し角は2ピース系らしく高めです。方向と同じように高さも揃ってくれています
余分なサイドスピンを低減できるので安定感の高さを実感できるボール
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スリクソンQ-STAR 2022ボールのスピン性能を検証
実際にラウンドにも持ち出してGC Quadでスピン性能を確認しましたが、これが意外に良い感触でした
7番アイアンでのショットのデータです(使用クラブはRADSPEED 7番)
ドライバーとは違ってアイアンでは飛距離もでるうえにスピンもまあまあ入ります
- Q-STAR:4698rpm
- プロV1x:5374rpm
プロV1xと比べると600回転ほど少ないですが、スピンスキンコーティングの効果が出ているのかもと感じさせられる結果。正直言って期待以上です
グリーンに着弾したボールを確認してみると、これぐらいの止まり方です(41インチのアームロックパター)
こちらはPWでの計測結果です。8000回転弱のバックスピンなのでしっかりと止まります
そして肝心のショートゲーム。ショットと比較してみるとアプローチスピンは全然少なくて、やはり2ピースのアイオノマーカバーのボールだなーという結果です。プロV1xと比べるのもどうかと思いますが、1500回転近く違います
同時に打ち出し角も高くなるあたりアイオノマーカバーのボールらしいです。パッケージにグリーンサイドのスピンがMID-HIGHと書かれていましたが、HIGHは余計だし、むしろMID-LOWと記載してもいいぐらいでしょう
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意外とスピン性能が高いがあくまでもディスタンス系
グリーンまわり、特に30ヤード以内ではディスタンス系らしくポーンと上がってしまってスピンがすぐにほどけてしまいますが、ショットに関していえばしっかりと止まってくれます
計測上の結果と実際の止まり具合にも違和感がありません。「意外に止まってくれるし、曲がりにくいから十分使える」という感想です。ショットの感触は本当に良いです
ツアー系スピンボールだとグリーンまわりで余計なスピンがかかってしまって転がりが計算しにくいと感じている方には割とおすすめ
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スリクソンQ-STAR 2022ボールの耐久性
コスパにも影響してくる耐久性ですが、そこまでよくはなかったです
ささくれは比較的できやすく、カバー表面も削れやすい印象。耐久性の上がった最近のウレタンカバーのツアー系ボールと一緒ぐらいです
まあ1ラウンドは普通に使えます
スリクソンQ-STAR 2022ボールのデザインと構造について
Q-STARは2ピースボール。Z-STARなどと同様にSeRMを使用したスピンスキンコーティングされているのが特徴です
カバーは厚めですが、パッティング時のフィーリングも悪くありません。そこそこソフト
2022年モデルのQ-STARはロゴ部分に太めのラインがガッツリ入っています。ラインを書く派の方にはありがたいデザインです
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スリクソンQ-STAR 2022ボールの総合評価
個人的に飛距離はもの足りなかったですが、曲がりづらくて安定感が高く、思いのほかラウンドでの使用感が良いです
無論、グリーンサイドでのアプローチではアイオノマーカバー系らしい挙動をするし、スピンもあまりかかりませんが、アイアンショットは期待以上でした
ドライバー同様にアイアンでもサイドスピンが減って曲がりづらく安定するうえに、風にもまずまずの強さを感じました。つまりスコアメイクはしやすい実戦向きのボール
結論、飛びよりも安定感を重視するならありですが、飛ばないのであんまりおすすめはしません
おすすめ度:
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