ゴルフ雑記帳のまさです。今回はPXGから発売された注目のゴルフボール「PXG XTREME(エクストリーム)ゴルフボール」の試打評価です。
ついに本格的なボールも作り出したPXGですが、今作はツアーボールでよく採用されるウレタンカバーの3ピース構造となっています。
そして、1ダースの価格はプロV1を始めとしたツアーボールと比べるとお手頃(¥5,940)という点も魅力のひとつです。
実際に打ってみた率直な感想は下記
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、PXG XTREME(エクストリーム)ゴルフボールについてレビューしていきます。
PXGエクストリームボールのデザインと概要
- PXGとは
- PXG(Parsons Xtreme Golf)は、2014年にアメリカで創設されたゴルフクラブおよびアクセサリーメーカー。創設者であり実業家のボブ・パーソンズは、徹底的にパフォーマンスとクオリティにこだわったゴルフクラブを作ることを目指しました。その結果、PXGは高性能なゴルフクラブを製造するブランドとして急速に成長し、今では多くのプロゴルファーに愛用されています。
PXGの製品は、独自の技術と最先端の素材を使用して設計されており、特にドライバー、アイアン、ウェッジ、パター等の主要クラブは、プロゴルファーからアマチュアゴルファーまで幅広い層に人気があります。また、最近になってからはゴルフボールやアパレル、アクセサリーにも注力しています。
PXGの製品は、価格帯が高めですが、その分高品質で性能が高く、カスタムフィッティングに力を入れており、顧客一人ひとりに合ったクラブを提供することを目指しているのが特徴です。
構造 | 3ピース |
コア | ポリブタジエンコア |
マントル層 | アイオノマー |
カバー | ウレタンカバー |
ディンプル | 338ディンプル |
エクストリームボールは、PXGが本格的にボール市場に参入するために開発された3ピースウレタンカバーのボールです。
今作に関してメーカーは飛距離を最大限伸ばしながら、コントロール性能を高めグリーンを狙えると謳っています。
PXGゴルフボールは3ピース構造で、カバーにはウレタンが使われています。よくあるツアー系ボールと同じですね。
コアには高反発係数を生むとされるポリブタジエンコアを採用。
338ディンプルです。こちらも多くのツアーボールに採用されるタイプですね。
ボールの表面は艶があって少しつるつるしたような見た目。
ちなみに打感はややしっかりしたフィーリングですが、パッティング時は特に音が大きめな感じがしました。
パターでは音が出るほうが距離感を掴みやすいとは言われているので、しっかり音が聞きたい方にはちょうど良いかなと思います。
個人的にパットの打感は好き。
あと、標準でアライメントラインも入っています。
PXGエクストリームボールの試打計測データとレビュー
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。
- ヘッド:テーラーメイド ステルス
- ロフト:9.0度
- シャフト:VENTUS TRブルー 6
- フレックス:S
- ボール:PXGエクストリームボール
ヘッドスピード(m/s) | 46.2 |
ボールスピード(m/s) | 67.7 |
打ち出し角度(°) | 12.4 |
打ち出し方向(°) | -1.2(左) |
バックスピン(rpm) | 2318 |
サイドスピン(rpm) | -213(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 31.5 |
降下角度(°) | 38.5 |
センターからのブレ(yd) | -16(左) |
キャリー(yd) | 258.7 |
総距離(yd) | 275.1 |
スマッシュファクター | 1.47 |
現在当サイトのドライバーでの計測基準は下記になっています。
PXGエクストリームボールの平均キャリーは258.7ヤード、ランを含めた総距離が275.1ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
基準でいけば普通に飛んでくれますが、普段のスピン量次第で驚くほど飛ぶかどうかは人によるという感じです。
というのも、ボールスピードは色々なボールの中でも最高レベルの数値です。初速はかなり出しやすいので飛距離を出せるポテンシャルは高いです。
ただ、ドライバーでのスピン量がやや多い傾向にありました。
スピン量が普段からそこまで多くない方であれば、ボールスピードが出やすいという強みを活かして飛距離を伸ばせる可能性があります。
使用するドライバーにもよるので現在のスピン量と相談しながらがベスト。ぼくの場合は若干ロスが出ています。
スマッシュファクターは1.47でした。当サイトの計測ではこちらも最高レベルです。
インパクト効率は非常に高いボールなので飛距離が出せるポテンシャルは間違いなくある。
- スマッシュファクターとは
- スマッシュファクターはショットの効率を示す数値です。具体的には、ボールの飛距離に対するヘッドスピードの比率を示しており、ショットのエネルギー伝達効率を表します。スマッシュファクターは以下の式で求めることができます。
スマッシュファクター = ボールスピード / クラブヘッドスピード
理想的なスマッシュファクターは、ドライバーで1.5、アイアンでそれ以下とされています。スマッシュファクターが高いほど、ヘッドスピードに対するボールスピードが高く、効率的なショットができているということ。スマッシュファクターを向上させることで、飛距離が伸びる可能性があります。ただし、スマッシュファクターだけではショットの質を完全に判断することはできません。スピン量や打点、打ち出し角なども重要な要素です。
打ち出し角12.4°、最高到達点31.5°。
当サイトの平均データと照らし合わせてみると中弾道という感じでした。
すべての弾道をそれぞれみてもやはり中弾道で中スピンというイメージですね。
次にPING i230アイアンの7番でも計測を行いました。
バックスピン量は6492回転と結構スピン量が多いです。
わりと捕まった打球ですが、これだけのスピンが入れば申し分ありません。
アイアンショットでの高さはしっかりと出ていました。
アーティザンウェッジ56°でのショートアプローチでも計測。
30ヤードでも6000回転以上をキープします。スピン量は多いです。
さらに短い10ヤードでも計測。
3000回転〜4000回転を推移していました。
アイアンでもアプローチでもスピン性能は高いことがわかりました。
実際にラウンドで使ってもフェースへの乗り感もよく、食いつきも良いです。
PXGエクストリームボールのレーダーチャート
ドライバーではスピン量がやや多めで中弾道ということもあって思うように飛距離は伸ばせませんでしたが、飛距離性能への評価は高め。
理由はボールスピードの出しやすさです。スマッシュファクターもここ最近では最も良いデータと言っても良いものだったので、スピン量がマッチすれば大きく飛ばせる可能性が高いです。
アイアンやウェッジのスピン性能は、プロが使用するツアーボールと比べても遜色はありません。実戦で使った場合のグリーンでの止まりやすさ、ショートアプローチでのブレーキも十分です。
打感は少ししっかり感があるので、めちゃくちゃソフトなタイプが良いというなら違和感があるかもしれません。
PXGエクストリームボールのまとめ
トップのツアーボールよりも1ダースで1000円近くやすいけれど、性能は申し分ありませんでした。
特に高反発コアを採用したというとおり、ドライバーでのボールスピードの速さには目をみはるものがあります。
ボールの価格も軒並み上がってきているので、少しでも安く、それでいて高性能なモノを探している方には一度試してみる価値のあるボールです。
おすすめ度:
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