ゴルフ雑記帳のまさです。
今回はプロギア RSX RSユーティリティのデータ計測とラウンドでの実戦使用もある程度終えたのでレビューしていきます。
今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行い評価していますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
地面からとにかく拾いやすくて楽に上がってくれる
結論から言っておくと、かなり優しく打てるのでアマチュアこそ使いたいユーティリティでした。結構意外な結果だったのですが、レベル問わず使い勝手の良いタイプだと感じましたので素直におすすめなモデルです。
ボールが拾いやすくなって、高弾道が楽に出る。そして捕まりもよくてオートマチックにドローが出でくれます。
ボールが上がらない、捕まらないと感じている方が基本的には多いので、そういった悩みを解決してくれる確率は高いです。
プロギアRSX RSユーティリティのデザイン
ソールデザインは全世代のRSシリーズ大きな変更もなさそう。オレンジ？イエローの部分が水色になったぐらいです
今作で最も大きな変更点はヘッドのサイズアップとシャロー化です。
ボールに構えた際の写真を見てもらった方がイメージは湧くと思いますが、以前のモデルと比較してトウ側に伸びました。重心距離を長くして直進性を上げるのが狙いです。
またシャローにもなったということなんですが、横から見るとこうなっています。
フェース高も低くなりました。地面に吸い付くような感覚で構える事ができるので、ボールをより拾えるようなイメージが湧きます。
ポイントとしては重心設計で、プロギアはユーティリティでもセンター重心を狙っていて、今作はセンターからトウとヒールへのズレを0.5mm以内になるように精密に設計しています。これはかなりすごい技術力と検査体制が必要だから恐れ入ります。
ヘッド外部には外付けウェイトなどはないシンプルデザイン。ネックも接着式ですのでカチャカチャはできません。
【レビュー】プロギアRSX RSユーティリティの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
| プロギア RSX RSユーティリティ | |
| ヘッドスピード(m/s) | 39.5 |
| ボールスピード(m/s) | 57.1 |
| 打ち出し角(°) | 19.7 |
| 打ち出し方向(°) | 0 |
| バックスピン量(rpm) | 3826 |
| サイドスピン量(rpm) | -761(左) |
| 高さのピーク(yd) | 39 |
| 降下角度(°) | 48.7 |
| センターからの横ブレ(yd) | -19(左) |
| 曲がり | -19(左) |
| キャリー(yd) | 194.8 |
| トータルディスタンス(yd) | 209.2 |
2024年からユーティリティはヘッドスピー39m/sでの計測データを掲載することにしました。(ピッタリは無理なので38〜40の間で多少前後はします)
筆者は普段、ドライバーヘッドスピード47m/sから48m/s程度のスピードでスイングしています。このようなスピードで計測する理由は下記
- 毎回フルスイングして体への負担が大きくなってきた(首痛めた)
- ヘッドスピードを揃えることで、レビューに一貫性をもたせるため
という感じです。よろしくお願いします。
基本的にユーティリティは4番UTをメインに計測します。当サイトではキャリーでの基準を以下のように設けました。
- 200ヤード以上：物凄く飛ぶ
- 190ヤード以上：飛ぶ
- 180ヤード以下：普通かそれ以下
- ヘッド：プロギア RSX RSユーティリティ
- シャフト：Diamana for PRGR
- フレックス：S
- ロフト：22
飛距離【9/10】
飛距離の評価は高いです。22°のUTがヘッドスピード39.5m/sで、キャリーをコンスタントに195ヤードほど安定して出せるのは嬉しい。
要因はボール初速が出しやすい点です。フェースの弾き感も良いですし、エネルギー効率が優れているというのを感じられました。
今作は精密なセンター重心設計というのを売りとしていますが、やはりスイートスポットでヒットした場合には初速がしっかり出せて飛ぶ
上がりやすさ【8/10】
打ち出し角度は19.7°。最高到達点は39ヤードです。かなり上がりやすい部類になるユーティリティです。
シャロー化の影響がしっかり反映されているデータ。実践でやや下目に当たった場合でも、割とボールは浮いてくれるので高さで困るシーンなどはほとんどありませんでした。
捕まり【10/10】
左への曲がり幅は19ヤードで捕まりは強めでした。
基本的にオートマチックに捕まりますし、ドローが自然と出てくれるので右へのミスを心配する必要はないし、左に曲がることだけ考えれば良いので、マネジメントは意外と楽に行えました。
どちらかと言えば右へのミスを減らしたい方の方が相性は良いでしょう。
スピン性能【5/10】
スピンは普通ということで5点としています。特別多くはないし、むしろちょっと少ないかな？ぐらいには感じました。
これは捕まりの強さも影響はしていますが、飛距離の出やすさという方向に好影響が出ていると考えた方が良いと思います。
ちょっとスピンが抑えられているので打球の質が強くなっているので飛ばしやすい。
とはいえ、前述したように打ち出しも高めで高弾道が出ていますので、高さで止めていけるといった具合です。
寛容性(ミスへの強さ)【9/10】
ミスにも強いし一貫性がとにかくあるユーティリティです。まず打ち出しから揃ってくれるうえに、曲がりも一定。
ドローの度合いは強めですが、安定して同じ幅で曲がるのが強みです。ラウンドでは計算のたつクラブで非常に安心感がありました。
操作性【7/10】
大型化したので操作性は以前のモデルよりも落ちます。ですが、全く操作できないか？というとそんな事はありません。
ストレートやフェードにコントロールすることも可能ですし、高低の打ち分けもある程度できます。
打感【7/10】
打感はまずまず。弾き感が強い方なので、爽快感のある打感が好みならもっと評価が上がってくると思いますが、個人的には可もなく不可もなくという印象なので7点
総合評価
ボールを拾いやすくて飛距離も出ます。捕まりも良くて強弾道ドローをオートマチックに打っていけるのが強み。
ユーティリティで色々したいというよりも、とにかく簡単に打てて飛んでくれるモノを求める方との相性が良いように感じました。飛び重視ならおすすめ。
スピンよりも高さで止めていくタイプなので、めくれる球質を求めるならスルー推奨。
プロギアRSX RSユーティリティの試打評価まとめ
アマチュア目線で作った感のあるユーティリティだと思います。とにかく楽に上がってボールも捕まるので、優しいなーと終始感じました。
とはいえ飛距離を求めるならレベル問わず使いやすいタイプなので守備範囲も拾いです。
捕まりがとにかく強いと感じたので、もう少し捕まりを抑えるシャフトにすると更に使い勝手が良くなるでしょう。それでも純正で70g台のちょっとしっかり目のシャフト(純正TENSEI)もラインナップしているあたりに好感が持てます。操作性を高めたい場合はそちらを選びましょう。
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