今回試打するのは「PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバー」の3種類です
この3機種をスカイトラックを使用して試打計測を行い、計測データを比較してみました
PRGR契約プロは当然の如く絶賛していますが、実際のところはどうなのかというのが気になるところだと思います
という事でこの記事では、PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバーの性能や特徴、試打計測データをもとに、良かった点・気になった点を正直にレビューしていきます
PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバーの概要
Wコアというのがキーワードで、広い芯と強い芯が合体したということらしい
ようは反発エリアの拡大と初速の向上を果たしたということですが特徴は3点です
まずはCNCミルド加工によって形作られた高精度なフェースパーツ。肉厚のバラつきを抑え反発エリアを限りなく拡大したというもの
そしてクラウンとソールを効果的にたわませるフランジがソールにも入っていて、たわみが発生する領域を広げています
最後が4点集中設計というもの
たわみ点と重心点、最高CT点、フェースのセンターを中心に集中的に配置。しっかりヒットできた際に最大のエネルギー効率となるように設計されているとのこと
RS5シリーズのドライバーは3機種ありますが、重心やヘッド形状の違いに加えて、それぞれ純正装着シャフトにも違いがあります
RS5とRS5+は中調子。RS-Fは中元調子のシャフトです
それぞれ弾道コントロールシステム「Bacosy(バコシー)」を搭載し、ロフトの可変による弾道調整とウェイトの変更によってバランスの調整も可能となっています
スペック
それぞれのドライバーのスペック表です。プルダウン方式になっています
シャフトスペック | S(M-43) | S(M-43) | SR(M-40) | SR(M-40) | R(M-37) | R(M-37) |
フェースアングル | -2.0 | |||||
ライ角 | 59° | |||||
長さ | 45.5インチ | |||||
総重量 | 308g | 308g | 304g | 304g | 300g | 300g |
バランス | D-2 | D-2 | D-1.5 | D-1.5 | D-1 | D-1 |
シャフト重量 | 54g | 54g | 50g | 50g | 46g | 46g |
トルク | 4.7 | 4.7 | 5.4 | 5.4 | 5.7 | 5.7 |
シャフト調子 | 中調子 | |||||
グリップ | 重量50g、径60、コード無、バックライン無 |
シャフトスペック | S(M-43) | S(M-43) | SR(M-40) | SR(M-40) |
フェースアングル | -3.5° | |||
ライ角 | 56° | |||
長さ | 45.5インチ | |||
総重量 | 308g | 308g | 304g | 304g |
バランス | D-2.5 | D-2.5 | D-2 | D-2 |
シャフト重量 | 54g | 54g | 50g | 50g |
トルク | 4.2 | 4.2 | 4.9 | 4.9 |
シャフト調子 | 中元調子 | |||
グリップ | 重量50、径60、コード無、バックライン無 |
シャフトスペック | SR(M-40) | SR(M-40) | R(M-37) | R(M-37) |
フェースアングル | -2.0 | |||
ライ角 | 59° | |||
長さ | 45.75インチ | |||
総重量 | 294g | 294g | 289g | 289g |
バランス | D-1.5 | D-1.5 | D-1 | D-1 |
シャフト重量 | 48g | 48g | 43g | 43g |
トルク | 5.5 | 5.5 | 7.0 | 7.0 |
シャフト調子 | 中調子 | |||
グリップ | 重量45、径60、コード無、バックライン無 |
ヘッド体積は460cc
RS5-Fドライバーが最もオープンフェースでライ角もフラットな仕様です
RS5+が3機種中最も軽量で、長さも0.25インチ長くなっています
PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバー試打レビュー
▼RS5ドライバーの試打クラブ
ヘッド:RS5
ロフト角:9.5°
クラブの全長:45.5インチ
フレックス:S
バランス:D2
総重量:311g(実測値)
振動数:243〜244cpm(平均的な硬さ)
▼RS5-Fドライバーの試打クラブ
ヘッド:RS5-F
ロフト角:9.5°
クラブの全長:45.5インチ
フレックス:S
バランス:D2.5
総重量は307g(実測値)
振動数は249〜250cpm(平均的な硬さ)
▼RS5+ドライバーの試打クラブ
ヘッド:RS5+
ロフト角:10.5°
クラブの全長:45.75インチ
フレックス:R
バランス:D1
総重量は288g(実測値)
振動数は205cpm(非常に柔らかい)
それでは弾道計測器スカイトラックにてデータ計測を行ったので試打データを見ていきましょう
試打計測データ
▼RS5ドライバー
▼RS5-Fドライバー
▼RS5+ドライバー
RS5 | RS5-F | RS5+ | |
ヘッドスピード(m/s) | 47.0 | 46.8 | 46.0 |
ボールスピード(m/s) | 68.6 | 68.3 | 66.6 |
打ち出し角(°) | 14.7 | 14.9 | 13.4 |
打ち出し方向(°) | 1.25 | 0.8 | 0.0 |
サイドスピン(rpm) | -49.1 | 144.2 | -467 |
バックスピン(rpm) | 3313.3 | 2852.6 | 3379.5 |
センターからのブレ(ヤード) | 3.95 | 10.4 | -18.1 |
キャリー(ヤード) | 251.2 | 253.2 | 239.1 |
総距離(ヤード) | 266.2 | 270.2 | 254.8 |
結果からいうとヘッド自体のポテンシャルは高くて飛距離性能も高いのですが、カスタムすればさらに飛ばせそうだなという所。素直に良いドライバーだと言えますね
そして3モデルにはっきりとした違いがあって選びやすいドライバーだなといった印象です
それでは飛距離や弾道、フィーリング面についてそれぞれ解説していきます
初速は出るけど、スピン量は多めな傾向でロスも出ている
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RS5 | RS5-F | RS5+ | |
ヘッドスピード(m/s) | 47.7 | 47.5 | 45.8 |
ボールスピード(m/s) | 69.9 | 69.6 | 67.3 |
打ち出し角(°) | 14.9 | 13.7 | 14.0 |
バックスピン量(rpm) | 3209.0 | 2733.6 | 3429.9 |
サイドスピン量(rpm) | 183.6 | 156.4 | -393.7 |
キャリー(ヤード) | 258.8 | 257.9 | 243.5 |
総距離(ヤード) | 273.9 | 276.2 | 258.4 |
それぞれ最大飛距離をマークした弾道が上記の3つ
RS5とRS5-Fはボールスピードが70m/sに迫るデータで、ポテンシャルの高さを感じました
キャリーでも約258ヤードと当サイトの基準値250ヤードはクリア。平均値でも250ヤード出ているので飛ばせるドライバーであることは間違いありません
ただ気になるのはバックスピン量が多めな傾向にあるということでしょうか
平均値でも3000rpmに近い数値でもあるし、明らかに飛距離ロスしています
外ブラのテーラーメイドやキャロウェイ、コブラ等と比べるとハイスピンなのは否めない部分
その分ラウンド時にドロップするような打球は出にくくなると思うのでコントロール性が増すとは思いますが、正直なところもう少しスピン量は抑えたいなと感じます
ヘッドスピード47m/s程度で打っていますが、これぐらいだと標準シャフトは少し物足りないなというのうが正直な感想です
まあこのスピン量でありながらこれだけ飛ぶのは、それだけ初速が出るヘッドだと言うことでもあります
RS5+に関しては、かなり軽量だしシャフトも超柔らかいので意図的にスピードを落として振ったつもりが、長いし軽いので意外と振れてしまうという感じになってしまいました
1本だけ10.5°だしシャフトが極端に柔らかいこともありますけど、バックスピン量が多すぎて飛距離が出ません
ターゲットは弾道が低くて打球が捕まらないゴルファーなので、そういった方にはバシっとはまってくれるタイプだとは思います
ヘッドスピード的には40m/s以下の方意外でどうしても使いたいなら標準シャフトではなくて、カスタムして使うのをおすすめします
正直に言ったらRS5+は微妙です(笑)
ウェイト変更すればスピン量が改善される可能性も・・・
全てのヘッドに共通していますが、シャロー気味のヘッドでウェイトも後方に配置されているのも要因なのかなと個人的には感じています
重心が深くて、インパクトゾーンではヘッドが寝る方向に動いている感じです。別売りの重さ違いの軽い方のウェイトにするとスピン量も改善されるんじゃないかなと思います
RS5とRS5-Fは標準で8gが着いているから3gか5gにするのが良さそう
RS5+は上がりやすいほうが良いからまあそのままでも良いかもと思います
球筋に関しては3モデルの違いははっきりしていて選びやすい
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RS5 | RS5-F | RS5+ | |
左右打ち出し方向(°) | 3.5 | 2.0 | 0.6 |
サイドスピン量(rpm) | -228..0 | 156.4 | -393.7 |
バックスピン量(rpm) | 3186.3 | 2733.6 | 3429.9 |
センターからのブレ(ヤード) | 6.3 | 17.0 | -12.9 |
RS5は計測時には右左両方でているんですが、感触的にもドロータイプ寄りな印象です
メーカー的にも捕まりの良さをアピールしていますがその通りだと思います
対してRS5-Fは完全なフェードタイプになっていてめちゃくちゃはっきりしています
3機種中最もオープンフェースだし、ライ角もフラットなので捕まりは弱い印象
左へのミスはかなり減らせるヘッドですが、サイドスピン量自体は少なめで捕まり具合が絶妙です
RS5+は反対にかなり捕まります
2020年発売のドライバーの中でもかなり捕まりやすいモデルに感じました
スライサーが捕まった打球を打ちたいならオススメしたいドライバーです
打感は柔らかめ
打感は3モデル共通して柔らかいです
なんか普通に良い感じです
個人的には弾き感の強い打音とか感触が好きな方ですが、柔らかめが好きな方でもかなり気に入るんじゃないかと思います
PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバー試打レビューまとめ
前評判どおりの初速の速さでヘッド自体の完成度はかなり高いんじゃないかなと思います
個人的にはRS5-Fは左に行かないけど右にスッポ抜けるような感じもなくて方向性も優秀で気に入りました
ただ気になるのはバックスピン量の多さ
ただ、これだけのスピン量でありながら飛距離がまずまず出ているので、そこをうまく調整できればさらに飛ばせるドライバーになります
そんな中、RS5+は優しく打てるんですけどH/Sが40m/s以上出るならスライサー意外は手を出さないほうが良いかもしれません
とにかく今回のPRGRのドライバーも中々良いクラブです
以上、PRGR RS5・RS5-F・RS5+ドライバー試打&評価と比較|前評判どおりの高初速と選びやすい3モデル。という話題でした
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