今回はプロギアの2022年モデル「RS-D JUSTドライバー」の試打計測を行いました。計測にはGCQuadを使用しています。
今作は初速にとにかくこだわったドライバーシリーズ。フェードバイアスのRS-F JUSTドライバーのレビュー記事とニュートラルなRS JUSTドライバーのレビュー記事もあるので合わせてご覧ください。
RS-D JUSTはシリーズ中ではドローバイアスな設計のモデルで、国内メーカーのドライバーの中でもアップライトなライ角、大きめの重心角など、捕まりやすいスペックです。
結論からいうと、基本的にはニュートラルなRS JUSTと大きな違いはないものの、右へのミスは明らかに減らせるので捕まりを重視するならおすすめです。飛距離性能も素晴らしいものがあるので高評価なドライバーとなりました。
それでは詳しいデータを見ながらプロギア RS JUSTドライバーについてレビューしていきます。
- ヘッド:プロギア RS-D JUSTドライバー
- 表示ロフト角:9.5°
- シャフト:Tour AD For PRGR(純正シャフト)
- フレックス:M-43
- ボール:タイトリスト プロV1
- 弾道計測器:GCQuad
プロギア RS-D JUSTドライバーの試打計測データとレビュー
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 46.6 |
ボールスピード(m/s) | 65.6 |
打ち出し角度(°) | 18.4 |
打ち出し方向(°) | -0.4(左) |
バックスピン(rpm) | 2026 |
サイドスピン(rpm) | -274(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 43.1 |
降下角度(°) | 43.9 |
センターからのブレ(yd) | 17(左) |
キャリー(yd) | 260.7 |
総距離(yd) | 279.5 |
スマッシュファクター | 1.41 |
以上が計測データです。最近ぎっくり腰をやってからスイングスピードが落ちたので、現在は下記の飛距離が基準となります。ご了承ください。
- キャリー250ヤード以下:微妙
- キャリー250ヤード以上:飛ぶ
- キャリー260ヤード以上:かなり飛ぶ
プロギア RS-D JUSTの平均キャリーは260.7ヤー、ランを含めた総距離が279.5ヤード。RS-F JUST、RS JUST同様にかなり飛ぶドライバーに当てはまります。
今回もスマッシュは1.41なので、まだまだ改善の余地はありますが、その中でこの飛距離データなので許容性の高さを感じます。なかなか優しいドライバーだという印象が強いです。
比較的高弾道ですが、極端に捕まった打球(チーピンに近い)がありましたのでバラつきがあるように見えます。
平均では2000回転ほどのバックスピン量ではあるものの、シリーズ中では一番スピンが入る印象があります。
捕まりすぎた打球は1664回転だったので平均値を下げているという感じです。
弾道は基本的にドローでした。
通常の捕まり具合や弾道はRS JUSTドライバーとさほど変わりないかなと思いましたが、右へのミスはほぼ出ないので、スライサーであればRS-D JUSTがやはり扱いやすいでしょう。
ただ、右下の弾道を見てもらうとわかるとおり、極端に捕まってしまう打球も出ています。
ある程度捕まえられる人が使うとこれが怖いかなーと言ったところ。出るミスとすればやっぱりこれになります。
弾道を重ねてみたものがこちら。
1球だけ大きく曲げた打球以外は安定しています。
繰り返しになりますが右へはそうそう行かないと感じますしスライサーにはうってつけでしょう。
ライ角もアップライトなのでアドレス段階から右への不安は感じません。スライサーだけでなく、プッシュアウトのミスが出やすい方にも良さそう。
バラつき具合はこのぐらいでした。
プロギア RS-D JUSTドライバーはこんな人におすすめ
プロギア RS-F JUSTドライバーをおすすめするのは以下
- 安定したキャリーが欲しい方
- 右へのミスを減らしたいスライサーの方
- 形状や打感にもこだわる方
RS JUSTシリーズは3モデルありますが、どれも飛距離性能が高いです。
RS-D JUSTはその中でも特にキャリーのバラつきが少ないので、ミスで極端に飛距離が落ちる度合いも小さいです。安定したキャリーが欲しいなら選択肢に入れてもらうのがおすすめ。
そしてドローバイアス設計らしく右へのミスが出づらいです。スライサーの方には安心感のあるドライバーだと言えるためおすすめできます。
スライサーでなくても、プッシュアウト気味に出るけれどドローしない方にも丁度良いかなと思います。
最後に、RS-F JUST、RS JUSTと同様ですけれど、ヘッド形状も打感も秀逸なので、見た目やフィーリングにこだわる方も納得できる可能性が高いです。
プロギア RS-D JUSTドライバーのデザインとテクノロジーについて
ソールのオレンジ(イエロー?)が目を引くデザインです。シリーズですべて同じ。
デザインは正直カッコいいと思いませんが、まあ打つときにソールは見えませんからね。
トウ側にRSDのロゴが入ります。
ヘッドの最後部に8gのウェイトが入っています。RS JUSTはソール側に装着されていますが、RS-D JUSTは本当に一番うしろ側にあります。
左がRS-D、右がRSです。比べてみるとこんな感じになっています。
RS-Dの方がより深い重心設計になっているのがわかりますが、キャリーのバラつきが小さいのもこれが要因でしょう。
ヘッド形状がこちら。
シリーズの中では後方側に少し伸びた形状をしていますが特に変な癖もなくてキレイな形をしています。
クラウンはカーボンです。
アドレスした時の見え方がこちら。
まあまあアップライトですが、フェースアングルはストレート気味。変に被っていないので非常に構えやすいです。
フェース面がこちら。
今作は4点集中フェースということで、フェースセンター、重心、たわみ点、CT点を集中させたというのが最大のテクノロジー。
当たれば飛ぶのはこれの影響がデカいのだろうと思います。実際一撃の飛距離は出るので、効果は出ているのでしょう。
あと、打感はカーボンコンポジット感は少しありますが、弾きと吸い付きのバランスの良いフィーリングです。ここはかなりこだわって作っているのが感じられますし、好印象でした。
プロギア RS-D JUSTドライバーの総合評価
飛距離性能は高く、その中で安定したキャリーを出せるミスへの強さを評価します。
RS JUSTシリーズの中で選ぶ場合、スライサーなら迷わずこれを選択するべきです。RS JUSTドライバーよりも明確に右へのミスが減らせます。
さらに形状や打感にもこだわりがある方には、今作RS-D JUSTドライバーはかなりハマるのではないかなという印象です。
評価:
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