PING G425MAXドライバーとG425LSTドライバーの試打評価レビューです
ようやくですがPINGの2020年モデル「G425MAX」「G425LST」2種類のドライバーの試打テストを行うことができました
ということでこのページでは、「弾道計測器スカイトラック」のデータ計測をもとに、G425MAXドライバーとG425LSTドライバーの性能について正直にレビューしていきます
PING G425MAXとG425LSTドライバーの概要
PING史上最大のMOIの飛びということで、とにかく慣性モーメントを向上させてヘッドの挙動を安定させているというドライバー
ヘッドは3タイプありますが、今回試打したのはPING G425MAXとG425LSTの2機種です
PING G425MAXドライバー
- 投影面積の大きい460ccヘッド
- ウェイトを3つのポジションに変更可能
- Gシリーズ史上最大のMOI
460ccのヘッドでPINGのGシリーズの中でも最大級の慣性モーメントを誇るドライバー
今作では3つのポジションに変更可能なウェイトを搭載しているのですが、大きな特徴はその調整を行ってもMOIが低下しにくいところにあります
PING G425LSTドライバー
- 445ccのコンパクトヘッド
- 強弾道の低スピンモデル
- 可変ウェイトを搭載
PING G425ドライバーシリーズの中で最も小さいヘッド体積なのがG425LST
前作のG410LSTよりも約200rpmの低スピン化を実現したとのこと
より詳しいヘッドの詳細はPING公式ページを参照下さい
公式PING
ヘッドスペック
▼PING G425MAXのヘッドスペック
ロフト角 | 9° | 10.5° | 12° |
ヘッド体積 | 460cc | ||
ライ角 | 59.5° | ||
総重量・バランス | 約301g・D3(ALTA J CB SLATE SR 45.75インチ) |
▼PING G425LSTのヘッドスペック
ロフト角 | 9° | 10.5° |
ヘッド体積 | 445cc | |
ライ角 | 58 | |
総重量・バランス | 約306g D3(ALTA J CB SLATE S 45.75インチ) |
PING G425MAX&G425LSTドライバーの試打&評価
▼2種類のヘッドを使って比較検証
▼装着シャフトは同じモデルに統一して試打しました(PING TOUR 173-65)
試打クラブスペック
ヘッド | G425MAX | G425LST |
ロフト角 | 9° | 9° |
シャフト | PING TOUR 173-65 | PING TOUR 173-65 |
フレックス | S | S |
バランス | D2 | D2 |
長さ | 45.25インチ | 45.25インチ |
ロフトとシャフトは同じスペックで試打を行いました
試打計測データ
▼G425LSTのスカイトラックデータ
▼G425MAXのスカイトラックデータ
▼4球試打しての平均値
G425MAX | G425LST | |
ヘッドスピード(m/s) | 46.0 | 46.1 |
ボールスピード(m/s) | 67.0 | 67.4 |
サイドスピン(rpm) | 37.7 | -138.5 |
バックスピン(rpm) | 2704.9 | 2441.1 |
打ち出し角(°) | 15.9 | 15.2 |
左右打ち出し角(°) | -1.0 | -1.8 |
センターからのブレ(yd) | -3 | -15.5 |
キャリー(yd) | 249.6 | 249.9 |
総距離(yd) | 267.1 | 268.9 |
ヘッド形状
▼まずはG425MAXのヘッド形状はこんな感じです
投影面積はめちゃくちゃデカイです
ヘッド自体への安心感はすごくあります
ただ座りに関しては相変わらずな感じで、少し開いてしまうのが気になるところですね
▼横からとフェース面
なかなかのシャローバック形状。いかにもボールが上がりそうな見た目でPINGらしいヘッド形状
▼こちらはG425LST
G425MAXよりもだいぶ小さく見えます
G425MAX同様に座りが微妙
▼バックーフェースとフェース面
横から見てみてもわかりますが、 MAXよりも丸みがありますね
▼アドレス時の見た目を並べてみると
G425MAXとG425LSTを並べて見てみると違いは一目瞭然
G425の方が非常に大きい。個人的にはG425MAXぐらい大きいのが好きですね
飛距離に関しては及第点
▼平均飛距離
G425MAX | G425LST | |
ボールスピード(m/s) | 67.0 | 67.4 |
バックスピン量(rpm) | 2704.9 | 2441.1 |
キャリー(yd) | 249.6 | 249.9 |
総距離(yd) | 267.1 | 268.9 |
当サイトでは平均キャリーが250ヤードを基準値としています
ということで平均値はわずかに届いてはいませんが、250ヤードをクリアしている打球もあるのでG425MAXとG425LSTの両機種共に及第点はあげられるかなと思います
今回打った2本で言うと、飛距離的にはやはりG425LSTの方がバックスピン量が減るので飛ばせるタイプですね
LSTは低スピン構造の効果はちゃんと出ていました。吹き上がりがちな人にはやはりLSTが良さそうですが、極端に減りすぎるわけでもありませんから、ドロップするような心配はなさそう
G425MAXドライバーの安定性は最強。スコアをまとめるならこれ
▼平均値
G425MAX | G425LST | |
サイドスピン量(rpm) | 37.7 | -138.5 |
打ち出し角(°) | 15.9 | 15.2 |
左右打ち出し方向(°) | -1 | -1.8 |
センターからのブレ(yd) | -3 | -15.5 |
飛距離性能はちょっと物足りない感じはしましたけれども、G425MAXの曲がらなさは優秀だなと思います
方向性に関しては今季ナンバーワンです。とにかくサイドスピン量が少なくて、多くても200rpm台と安定感が半端ではありません
ミスヒットへの許容度も高いです
慣性モーメントをアップさせているとメーカーは謳っていますけど、確かな効果を実感することができました
対してG425LSTはどうだったかと言うと、こちらは少し曲がり幅が大きくなってしまいました
ヘッドサイズが小さくなったことも要因だと思いますけど、G425MAXほどは安定しませんでした
ちなみにG425LSTは想像よりも捕まってしまっていて、ドロー傾向の打球が多かったです
G425MAXドライバーの方が方向性が良いので、カスタムして最適スピンにすれば最強になりそうな予感はします
スコアメイクを考えると理想的な安定感です
打音は変わっていない気がする。LSTはちょっとおとなしめ
打音と打感に関しては前作とほとんど変わっていないと感じました
ヘッド内のサウンドリブなどの工夫で、打音の改善も行われているようですけどPING特有の音と感触
個人的にはMAXは結構な音量だったので、打音の向上に関しては過度な期待は禁物かなとは思います
G425MAXとG425LSTドライバーの違いは安定性
ここではG425MAXとG425LSTを実際に打ってみて感じた違いについて書いていきます
球筋とスピン量
G425MAXとG425LST、2種類のドライバーの最も大きな違いは「球筋の傾向」になってきますが、ここは顕著に違いが出ています
- G425MAX→ストレート系
- G425LST→ドロー系
同一シャフトでの計測ながら球筋には意外なほど違いが出ていました
G425MAXはぼくがここ最近打ったドライバーの中でも最も高い安定性があって球筋もストレートからフェード寄り、曲げたくない方にとってはファーストチョイスになり得るモデルかなと思います
対してG425LSTは思っていたよりもずっと捕まる傾向にありました。ぼく自信はもともとフェード系の打球を打っているのこともあるし、スライス傾向の方でも結構良いかもしれません
あとはバックスピン量です
モデル名にもあるとおりG425LSTはやはり低スピン化します
吹き上がりがちな方はLSTが良いですね
総評
飛距離に関してはカスタムしてスピン量や高さを最適化すれば安定して飛ばせそうな感じではありました
ヘッドに関してはG425MAXの方向性がすこぶる良いので、それを活かせるカスタムを施すと最強になりそうな予感はあります
重心深いことが影響しているのか、バックスピン量がやや多めではあるのでVENTUSブルーとかを入れて使ってみると面白そうです
そしてG425LSTは低スピンで打球自体はもともと強いです
捕まりがちょっと強い印象はあるので、捕まりを抑えるシャフト。例えばTENSEI AV RWAホワイトなどを入れると直進性が増してさらに飛距離も伸びそうです
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