おすすめ度:
今回の試打評価はPING G25ハイブリッド。
2013年2月にPINGから発売されたユーティリティです。記事執筆時点で発売から約10年近く経過しているため、古いモデルにはなるのですが、今でも根強いファンの多い名器でもあります。
今回はロフト角20°のユーティリティを探していた所、前々から気になっていたのG25ハイブリッドの状態の良いモノが見つかったので購入。
このユーティリティの一つ前のG20ハイブリッドはアイアン形状に近いタイプだったのですが、G25からはウッド形状にガラッと変更されています。
GCクワッドでのデータ計測はもちろん、実戦でも使用した結果、現在はエースセッティングの仲間入りを果たしました。
とにかくボールが拾いやすくて上がりやすい。捕まりも丁度良いという点や、飛距離・方向性のバラつきも少なくて200〜210ヤードを安定して狙えるのが最高。
コスパは最強です。
それでは詳しいデータを見ながらPING G25ハイブリッドについてレビューしていきます
- ヘッド:PING G25ハイブリッド
- ロフト角:20°
- シャフト:PING TFC 360 (78g、トルク3.1)
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
PING G25ハイブリッドの試打計測データとレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 41.1 |
ボールスピード(m/s) | 63.3 |
打ち出し角度(°) | 15.1 |
打ち出し方向(°) | 1.2 |
バックスピン(rpm) | 4258 |
サイドスピン(rpm) | -200(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 33.1 |
降下角度(°) | 44.6 |
センターからのブレ(yd) | -1(左) |
キャリー(yd) | 198.3 |
総距離(yd) | 213.2 |
以上が計測データです。
PING G25ハイブリッドの平均キャリーは198.3ヤード、ランを含めた総距離が213.2ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値です。)
飛距離に関しては特段飛ぶということはなくて至って普通。ロフトなりには飛んでくれるので不満もないけれど、特別褒めるようなこともありません。
ですが、ボールはとても簡単に拾えますし、左右高低の弾道の揃い方も素晴らしいです。飛ぶというよりは安定系ユーティリティ。
G25ハイブリッドのデータで特徴があるとすればバックスピン量が割と多い点です。低スピンで飛ばせるみたいな事が書かれているのを見たことがありますが、10年前だとそうだったのかもしれません。
最高到達点は平均33.1ヤードです。同一ロフト帯(20°)で見るとそこそこな上がりやすさです。グリーンで止めることも問題ありません。
降下角度も44.6°です。200ヤードを狙えるクラブとしては十分な角度なので、大抵のグリーンには止めていけます。
さらに高さのバラつきもほぼありません。4発分を重ねている画像ですが、1発なの?と思えるほど揃っているから驚き。前後の飛距離にも誤差があまり出ないのも強みです。
それぞれの弾道がこちら。
球筋はストレート系です。ほんの少し捕まるかなぐらいなんですけど、そもそもユーティリティは捕まりやすい傾向があるので、これだど捕まりは抑えられていると考えるほうが良いでしょう。
サイドスピンも抑えられるのでラインもとても出しやすいです。さらに安定するけど操作性もいいので曲げたい時はちゃんと曲がってくれるのも嬉しい。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
高さもそうでしたが、左右ブレも小さいです。ヘッド挙動が安定しているのもなんですけど、打点がズレても安定して飛んでくれます。
飛距離こそそこまでという感じですけど、安定感という点ではこの時点で完成されていると言ってもいいほど素晴らしい出来です。
PING G25ハイブリッドの外観やデザインについて
ブラックベースでシンプルなデザインです。
ソール後方には外部がウェイトが埋め込まれていて、これによって前作比23%打ち出し角が安定したそう。打ってみた弾道も実際揃っているので効果は出ていると思います。
ネックは長めで調整機能がありません。カチャカチャがあれば最高でしたけど、これだからこの性能なんだと思うとしょうがないところ。
ヘッド形状はめちゃくちゃシンプルで綺麗です。クセが全くと言っていいほどなくて、もはや誰がみてもすんなり構えられるだろうと思います。
強いていうならフェースとクラウンの境目が気になるぐらいですが、使っていると一瞬で慣れます。
横からみるとこんな感じ。
打感は弾き感があるタイプです。人によっては硬いと感じる可能性があるほど弾くので、低音で柔らかいのが好きな方だと違和感があるかも。
個人的には弾き感のあるユーティリティが好きなので嬉しいところです。
PING G430ハイブリッドはこんな人におすすめ
PING G25ハイブリッドがおすすめな方は以下
- 曲がりにくく安定感を重視する方。
- スピンのしっかり入るUTを探している方。
- コスパ重視の方。
安定性は目をみはるものがあります。2022年時点でも問題なく使えるどころか、曲がりにくさで言えばまだまだトップクラスの性能です。
飛距離は普通で、ぶっ飛ばせるタイプではありませんから、飛びよりも安定して200ヤード前後を攻略したいという方におすすめ。
また、バックスピンもしっかりと入ってくれるのでグリーンにも止めやすいです。ピンポイントでターゲットを狙っていけるUTを探しているなら最適です。
最後に価格です。古いUTなので中古価格も凄く安いです。コスパ重視ならチェックしておくといいかも。
PING G25ハイブリッドの総合評価
記事執筆時点で10年前のUTなので、飛距離に特別なものは感じませんが、安定感とスピン性能など、グリーンを狙っていくクラブとしては凄く優秀です。今でも十分使えます。
古くても性能はとても優れていたので、相当安く買える今ではコスパ最高の中古クラブです。
おすすめ度:
関連【試打評価】PING i230アイアン|ほぼ弱点なしの最高のアイアン。優勝です【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING G430MAXドライバー|最強に飛ぶ!曲がらないだけのPINGの時代は終わった。【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING G430LSTドライバー|飛距離・安定感・操作性のすべてが高次元のカーボンコンポジット【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING G430SFTドライバー|スライサーの救世主になるドライバー【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING G430アイアン|究極の安定感。パーオン率を上げたいなら買い【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING Chipr(チッパー)|使わないともったいない。簡単に寄せるならこれだ【口コミ・評判】
関連【名器試打評価】PING G400MAXドライバー|最高峰の安定感を誇る名作【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING i525アイアン|ブレード型なのに安定感抜群でやさしいアイアン【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING G425MAXとG425LSTドライバー|安定性は間違いなく最高レベル
関連【試打評価】PING i59アイアン|凝った作りだけどほぼマッスルバック【口コミ】
関連【試打評価】PING G430MAX フェアウェイウッド|上がりやすさと安定感が魅力【口コミ・評判】
関連【試打評価】PING iクロスオーバー|優しいのに強弾道で飛ばせるアイアンUT【口コミ・評判】
関連【名器試打評価】タイトリスト910H ユーティリティ|これぞまさにアイアンライクなハイブリッド【口コミ・評判】
関連【名器試打評価】PING G25フェアウェイウッド|安定感は今でもトップクラスな高コスパFW【口コミ・評判】