2022年7月、PINGからChiprというランニングアプローチ用のクラブが発売されました。
大手メーカーが大々的にチッパーを発売したのはかなり久々で個人的にはとても嬉しい出来事です。ぼくはチッパーが好きなので迷わず購入し早速ラウンドでも使用してみました。
ちなみに昔PINGからチッポというチッパーが販売されていましたが、それを現代風にアレンジしたというような位置づけだと勝手に思っています。
ロフトは38.5°で外観は完全にアイアン。この見た目なだけで体が硬直してしまうほどのアプローチイップスなのでそこが心配の種です。
結論から言うと、見た目はアイアンなのだけどしっかりとチッパーとして機能していて凄まじく打ちやすいです。
従来のチッパーよりも距離感が出しやすく、いろいろな状況での対応力も高いことからメイン使用していくことを決めました。
これは使わないともったいないレベルのクラブです。アプローチでスコアを損している方は要チェックです。
PING Chipr(チッパー)とは
PING Chiprはご覧のようにアイアン形状のチッパーです。
シャープにピンを狙えるランニングウェッジというのがキャッチコピーとなっていますが、冒頭でも触れたように見た目はほぼ普通のアイアンと変わりないデザインです。
これならチッパーを使うことに抵抗のある方でもセッティングに取り入れやすいのではないでしょうか。
PINGらしいデザインもけっこうカッコよくてチープさもまるでありません。
ロフト角は38.5°で、上からみるとますますアイアンなのがわかる。
ロフト的には最近の8番アイアン〜9番アイアンに相当しています。
周りから見るとただのアイアンにしか見えないため、パッと見はショートアイアンで転がしを選択しているだけに見えます。
ちなみにこちらはプロギアが発売しているロングセラーチッパーR35。
パタータイプのチッパーの代表格で最近また売れ始めているというものです。
これが従来のチッパーだというのが一般的な認識だと思います。
PING Chiprの見た目はアイアンっぽいけれど、しっかりチッパーだった
この外観とロフト設定などを考えれば、別に普通の9番アイアンで転がせばいいのではないか?と考えるのが普通だし自然だと思います。
ただし、Chiprのライ角は70°一般的なパターと同じ数値なのが肝です。
これによってヒール側を浮かして構えたりする必要がありません。
パターと同じようにセットアップができ、なおかつアップライトなスイングができるので方向性が良くなりしっかりとチッパーとして機能します。
まあ、このあたりはよくあるチッパーと同様なので、とくべつChiprが優れているというわけでもありませんけどね。
ようはこの見た目でもよくあるチッパー同様に簡単に打てるというのが強みです。
見ためがシャープすぎるので難しいのでは?という懸念点がありましたが、優しくて安心しました。
さすがにチッパーというだけあってザックリのミスも出づらくてとても簡単です。これには安心しました。
ソールはそこまで広めに作られているわけではありませんが、バウンスはけっこう効いています。
ソールの作り込みの上手さ関してはさすがPINGと言ったところ。
ソールも超極厚だったりしないので、キャディーバッグの中で浮いたりしないのも良いところだと言えます。
PING Chiprは従来のチッパーよりも距離感が出しやすい
Chiprは従来のパター型チッパーよりも距離感が出しやすいです。これによって多くの方が取り入れやすいタイプのチッパーであると個人的には思っています。
一応Chiprはパターのように打てるとメーカーは謳っているのですが、確かにパターでも普段打っているような距離であればそれでも問題はなく、距離感もほぼ似たような感覚で打っていけます。
とはいえこれは従来のパター型チッパーも同様ですね。
しかし実際にラウンドしてみると、普段パターで打つよりも遥かに長めの距離を打つことや、グリーン手前に落としてクッションを利用したいシーンなど状況は様々です。
そういったシーンで、従来のチッパーであればキャリーのイメージが合わずに距離感がまったく合わないという声をよく聞きます。
たしかにチッパーは簡単に打てるけど、距離感が合わないので使えない。このような意見が多いです。
そこでChiprはというと、とにかくキャリーのイメージが出しやすいです。
これは形状がアイアン型だからという、ただそれだけだと思います。単純に今までやってきたウェッジだったりアイアンでのアプローチのイメージを再現しやすいです。
普通のパター型チッパーよりもキャリーとランの距離感に慣れやすいため、万人向けなチッパーと言ってもいいと感じているところ。
PING Chiprはさまざまな距離や状況に対応可能
アイアン形状なのでこういったラフに沈んだライでも打ちやすいです。
ザックリや、ボールの下をヘッドがくぐってしまうことがないので簡単に打てます。
当然ランが多めには出るものの、パター型チッパーよりも対応しやすいのがメリットです。
バンカー超えのシーンなどでもテストしました。
打つこと自体やハザードを超えることに関しては簡単に打てます。
ですが、やはりランが多めに出るので落ちてから相当足が使える場面でないと寄せるのは難しいですね。
ベアグラウンドなど超シビアなライはパター型チッパーの方が強い
公式サイトにはベアグランドも簡単だよ!みたいな写真があったので実際に打ってみました。
結論、このレベルのベアグラウンドだとさすが難しいです。
まあ普通のアイアンやウェッジで打つよりは遥かに簡単ですが、ここまでシビアなライになるとパター型チッパーの方が打ちやすいです。
プロギアR35でも打ってみましたが、やはりこちらの方が簡単で優しく打てます。
こういった芝が生えていない状況や、冬場のペタペタなライであればパター型チッパーの方が有利です。
夏場はPING Chipr、冬場はパター型チッパーという使い分けでも良いかもしれません。
PING Chiprの総合評価
見た目が完全にアイアンだったので果たしてしっかりとチッパーとして機能するのかが心配でしたが、そこは杞憂に終わりました。
とても簡単にランニングアプローチが打てますし、イップス持ちのぼくでも楽に寄せることができます。
距離感がパター型よりも出しやすく、万人向けであると感じました。ランニングアプローチを簡単にしたいと考えているなら本当におすすめです。
あとデザインも今までのチッパーぽくないのも良いところです。
周囲の目が気になってチッパーを入れることをためらっていた方でも、これならセッティングに加えやすいところも嬉しいところだと思います。
おすすめ度:
PING ChiprのUSモデルならフェアウェイゴルフがおすすめ
予想外の売れ行きだそうで、国内モデルは欠品状態が続きそうです。というわけなのでPING ChiprのUSモデルを選択するのもアリです。
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん。
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラLTDxやテーラーメイド ステルスなど多数購入しています。
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
さらに、スチールファイバーなど話題のカーボンシャフトも装着可能なので、そういったクラブにしたい場合もフェアウェイゴルフではカスタムもできるのでおすすめです。
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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