オノフの2020シリーズから「オノフ フォージドKURO(黒)アイアン2020」を試打しました
高精度な弾道計測器「スカイトラック」を使用して、データ計測を行いましたので、計測値と弾道イメージをもとに正直に性能と特徴を評価していきたいと思います
【オノフ】フォージドKURO(黒)アイアン2020の概要
- プロも納得の中空構造アイアン
- 優しさを重視した設計
- ミスヒットに強く安定性が高い
ONOFFの契約プロ(浅地洋介プロなど)の意見を集約して誕生した中空構造のフォージドアイアン
特に重視して設計されたポイントは「飛び・優しさ・方向性・打点ブレに対する強さ」という4点です
スイートスポットをフェースのセンターに限りなく近づけるという重心設計を施していることで、慣性モーメントをアップさせ、ミスヒットに強くプレッシャーのかかったシーンでも安定したショットが打てるというモデルに仕上がっています
シンプルなデザインで、シンプルなゴルフをしたいという方のために作られ、尚且プロも認める優しい中空構造アイアンです
【オノフ】フォージドKURO(黒)アイアン2020試打評価レビュー
試打クラブ
ヘッド | ONOFFフォージドKURO 2020 |
番手とロフト角 | 7番(32°) |
シャフト | MODUS105 |
フレックス | S |
バランス | D1 |
総重量 | 418g |
計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 37.8 |
ボールスピード(m/s) | 48.2 |
打ち出し角(°) | 21.8 |
左右打ち出し角(°) | 4.7 |
バックスピン量(rpm) | 5505 |
サイドスピン量(rpm) | 549(左) |
キャリー(yd) | 154.6 |
総距離(yd) | 164.5 |
センターからのブレ(yd) | 4.7(右) |
弾道イメージ
弾道のイメージをビジュアル化するためにYoutubeへ、スカイトラックの弾道イメージ動画をアップロードしました是非とも参考にしてください
飛距離性能
ボールスピード(m/s) | 48.2 |
バックスピン量(rpm) | 5505 |
キャリー(yd) | 154.6 |
総距離(yd) | 164.5 |
- ロフト角32°の7番としては飛ぶ
- ボールスピードは平均値
- バックスピン量がやや抑えめ
飛距離性能:
今回試打に使用したのは7番アイアンですが、ロフト角が32°のものです
32°の7番アイアンとしての飛距離性能的には同様のスペックである「本間ゴルフTW747V」と比べても、キャリーで6ydほど飛んでいます
結果だけみると飛距離面では非常に優位性のあるモデルですが、ボールスピードに関しては平均的な数値です
なぜこれほどキャリーが伸びたのかを考えると、やはりバックスピン量がやや少なめということも影響しています
こちらもTW747Vと比較すると、300rpmほど少ない値です。やはり中空構造による低重心化と弾きの良さによって、スピン量が低減と打ち出し角の高さが飛距離アップに結びついているといえます
ただし、7番で5500rpmほどのスピン量なのでグリーン上に止めるには十分すぎるほど。止まらないのでは?という心配は無用でしょう
方向性
左右打ち出し角(°) | 4.7 |
サイドスピン量(rpm) | 549(左) |
センターからのブレ(yd) | 4.7(右) |
- ドロー系の球筋
- 捕まり性能は良好
- 右方向へのミスは出にくいタイプ
方向性:
捕まり自体の性能も高く、スライス系の打球がでることは皆無でした
打ち出し方向は右目に出ていますが、しっかりとセンター方向へ戻ってくるドロー弾道で、コントロールも効いていた印象です
まだ試打の段階なので、落下地点に関してはややバラつきがありますが、これも使用していく段階で慣れてくるはず
打感やフィーリング
- 中空特有の乾いた打球音
- やや硬質な打感
- サイズ感のわりにミスヒットへの強さが光る
打感とフィーリング:
Forgedと聞くと、やはり軟鉄鍛造特有の柔らかな打感をイメージしてしまいますが、打感は中空構造特有の乾いた打球音です
というのもボディは軟鉄鍛造なのですが、フェースには鋼が使用されているので、純粋な軟鉄ヘッドでないことが影響しています
まあ中空でミスヒットに強い構造を実現するためにはしょうがない部分。打っているとだんだんと弾き感が心地よくなってくる打感で、悪い感じはしません
また、ヘッドサイズの割にミスヒットに強いというのが、ONOFFフォージドKUROアイアンの最もメリットとなる部分かと思います
実際にやや芯を外している3球目のデータでも、キャリーが4yd程度に落ちるぐらいで済んでいます
ヘッド形状
- やや厚めのトップブレード
- 適度なオフセットで捕まりそうな雰囲気が感じられる
- シンプルなデザインでアスリート感が漂う
ヘッド形状:
ヘッド形状に関しては、個人的にはあまり好きではないぐらいにトップブレードが厚いです
バックフェースのマッスルバック感のイメージでアドレスすると、トップブレードが非常にボテッとして感じるので違和感があります
ここはかなり好みが分かれる部分ですが、見た目に関しては実際にしばらく使っていると慣れるので、どうしても嫌だ!ということでなければ問題ないかもしれません
オノフフォージドKURO(黒)をカスタムするなら
個人的にカスタムせずにこのまま使うのが良いという完成度ですが、スチールよりもカーボンシャフトの方が飛距離性能の高さを損なうことなく、スピン量も確保できるでしょう
純正のカーボンシャフトである「SHINARI i65」に関しては、この手のアイアンにしては軽すぎる気がするので、70g台以上はあるモデルがおすすめです
特におすすめなのは、「フジクラのMCI」「USTマミヤのATTAS iron」
前者はスチールのようなフィーリングを出しながら高打ち出しでスピン量もしっかり確保できる名カーボンシャフト
後者は、アイアン用カーボンシャフトとして捻じれが少なく、捕まりすぎを抑えてくれるので、飛距離性能を犠牲にすることなく方向性の向上が期待できます
総評:まとめ
総合評価:
総合的に見ると、飛距離・方向性・寛容性と非常にバランスのとれたアイアンです
飛びも良いしミスヒットにも強いので、多くのゴルファーに恩恵があるのは魅力的。欠点というほどではないですが、打感がやや硬めなのと、トップブレードの厚みが気になるという程度
とはいうものの、バックフェースはシンプルでカッコいいので、キャディバッグに入れたときの見栄えは最高に良いと思います
見た目には妥協したくないけど、優しく打てて飛距離もそこそこ欲しいという方にもっともおすすめなアイアンです
以上、【ONOFF】フォージドKURO(黒)アイアン2020試打&評価|中空構造による高弾道と優秀な飛距離性能が魅力。という話題でした
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