オノフ2022年モデルとなるKUROアイアンをGCQuadを使用して試打計測を行いました
オノフの中空アイアンシリーズは前作から非常に評価が高くて楽しみにしていたモデルです。今回はバックフェースのトウ側に調整可能なウェイトを搭載したり、特徴的なフェースデザインなど外観の部分でも楽しませてくれるアイアンとなっています
シンプルなデザインで普通にかっこいい
- ヘッド:オノフ KURO 2022
- 番手:7番
- ロフト角:32°
- シャフト:NS PRO モーダス105
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
結論:すべてのレベルで使える万能中空アイアン
すべてのレベルのゴルファーが使えるかっこいい万能中空アイアンです
飛距離に関してはロフト角がそれほど立ってはいないので特別飛ぶことはないので、飛距離をとにかく重視するという方以外には素直におすすめできます
特にこの見た目でありながら打点ブレへの強さは最高クラスで、ミスヒット時のロスも小さく寛容性は高いです
強いて言うなら打感は中空アイアンらしさはまだあります。軟鉄鍛造系をイメージすると違和感を感じと思います。充填剤などを入れていないはずですが、かなり頑張った打感でございます
むしろ適度な弾き感があって個人的には心地よさを感じるフィーリングです
飛距離以外では優しく打てて距離のバラツキも少ない中空アイアン。マッスルバックのようなシンプルでかっこいいデザインなので、見た目にこだわりたい方にもおすすめです
ウェイトの調整機能はありますが基本性能が良いので特に使う必要も感じませんが、振り心地や捕まり具合を調整できるのであると便利な機能
ヘッドサイズ的には中級者以上がメインターゲットになりますが、頑張ればアベレージゴルファーでも使えるぐらい優しいアイアンです。ただし、飛距離は普通なので飛ばしたいなら別のモデルを選択しましょう
オノフKUROアイアン2022の試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 38.0 |
ボールスピード(m/s) | 51.2 |
打ち出し角度(°) | 21.8 |
打ち出し方向(°) | 1.2(R) |
バックスピン(rpm) | 6573 |
サイドスピン(rpm) | -206(L) |
ピーク時の高さ(yd) | 36.1 |
降下角度(°) | 50.3 |
センターからのブレ(yd) | 1(R) |
キャリー(yd) | 156.8 |
弾道イメージ
ややドローという程度の軽めの捕まり。安定感が素晴らしいです。弾道は高めで降下角度も非常に良くついています
オノフKUROアイアン2022の評価チャート
特別飛ぶことはないけれど高速グリーンでも高さで攻略できる
飛距離はロフトどおりというか至って普通です。特別飛ぶこともなければ飛ばないこともありませんから、同様のロフト帯のアイアンを使用している人が乗り換えやすいと思います
今作の際立っているポイントは弾道の高さと降下角度です。それほど低重心化しているわけではないとメーカーは言っていましたけど、実際に打つとボールはとても上がりやすいです。反対に弾道を抑えることは技術力があればなんの問題もないので、普通に打って上がりやすいのは高評価ポイントです
加えて降下角度が50度付近をマークしていますが、これは素晴らしいです。ほぼどんなグリーンでも止められるので、高速グリーンでラウンドする競技ゴルファーにとってもメリットがあります
少し捕まるぐらいの味付け。調整機能が付いているので多少のカスタムも可能
普通に打てば軽めのドローが出ました。捕まりすぎることもなくて扱いやすさがあります
ミスへの強さも感じれるヘッドで寛容性は高いです。特にメーカーが謳うようにフェース下部でのヒットには強さを感じます
左右高低の打ち分けもできる操作性も良かったです
オノフKUROアイアン2022のヘッドについて
見ためはシンプルで素直にかっこいいと感じるデザインです。そしてトウ側には調整可能なウェイトギミックを搭載しています
1gからウェイトがあるので、細かく自分用にカスタムできるのは嬉しい。アイアンだとこういった調整機能を搭載しているモデルはほぼないので貴重な機能です
番手ごとにウェイトを変更してみたりできるので遊び心をくすぐられます。例えばロングアイアンは軽くして、残りはそのままにするか重くする等もできます
アドレス時の見え方はこのような感じ。けっこう角張った形状で、視覚的にはターゲットに合わせやすい印象があります
まあここは相当好みが分かれる部分だと思います。特に外国メーカー製のアイアンを愛用している方には違和感があるかもしれません。日本のメーカーが作ったアイアンらしい形状です
トップブレードも厚めなので薄い見た目が好きなら厳しいでしょう
横から見たらこんな感じです
フェース面は独特な仕上げが施されています。六角形状のミーリングパターン
これによってウェットな状態とドライな状態でのスピン量の差が少なくなるらしいです。性能面での貢献度は大きいのでしょうが、フェース面がギラギラするのが少し気になります
まとめ
完成度はめちゃくちゃ高いです。ロフトが特別立っていないので飛ぶわけではありませんが、シンプルに打ちやすい中空アイアンです
特に高弾道でどんなグリーンも高さで攻略できるほどなので、競技シーンでも問題なく使えるのが魅力です。少し気になるとすれば見た目です。トップブレードの厚さやギラギラしたフェースなど、見た目をクリアできればと言ったところです・・・
あと、飛距離が出ないので特別なアドバンテージがありませんから、アベレージゴルファーにはそれほどメリットは大きくないです。それでも見た目以上に優しく打てるので選択肢に入れてもらっていいと思います
おすすめ度:
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