ゴルフ雑記帳のまさです。
重たいヘッドでエネルギー効率を高めることで飛距離をアップできる。さらにヘッドとグリップに装着されたウェイトを自由に変更し、振りやすさや弾道をカスタムできることで好評だったのが前作オノフKURO2021年モデルのドライバー。
そんな人気作の後継モデルとなるのが今回取り上げる「KUROドライバー(2024)」です。重ヘッドは今作でも継続し、前作で好評だったクロスバランステクノロジーも継承しています。
この記事では、オノフKUROドライバー(2024)を使ってみたい、あるいは購入を検討しているというゴルファーの方に向けに、オノフKUROドライバー(2024)の計測に使用したクラブスペックからはじめ、最先端の弾道計測器GCquadを用いた試打データをもとに飛距離やスピン性能などのパフォーマンスについてレビューします。
それではオノフKUROドライバー(2024)のクラブスペックから、おすすめするゴルファーのタイプまで、本記事で詳しく解説していきます。
オノフKUROドライバー(2024)の試打に使用したクラブのスペック
- ヘッド:オノフKUROドライバー(2024)
- シャフト:オノフ純正CBT624D
- フレックス:S
- ロフト:9.5°
【結論】振りやすくて飛んで曲がらない、絶対に売れるやつ
結論から言っておくと、ものすごく振りやすいうえに飛んで曲がらないという最高のドライバーです。
2024年モデルの国産ドライバーの中では一番良いと思っているので個人的にも購入しました。ちなみにぼくが買ったスペックは9.5°のヘッドにLABOSPECシャフトのSHINALI CBT 60Sの45インチです。
まあ飛距離なんかは前作2021年モデルのKUROドライバーも飛んでたので、明確に違いがあるかと言われると微妙(笑)。飛距離だけで選ぶなら前のでも良いとは思います。
ただ、重量やバランス、重心位置の調整がやりたい放題できるクロスバランステクノロジーに磨きをかけたことで「振りやすさ」がめちゃくちゃ向上しているので、ドライバーとしての完成度は間違いなく2024年モデルの方が上だと断言できます。だから買ったわけですが。
重たいヘッドだとどうしても振りにくくなってしまうのですが、今作は振りづらさが全く無くて振りやすい。それなのに重ヘッドの恩恵はしっかり出ていて、初速はばっちり出ます。ここが一番のメリット。
また捕まり方もニュートラルで扱いやすく、ミスにも強さがあって安定性も高いレベルでよくまとまっています。
打感は適度な弾き感があって気持ちが良いし、打っていて楽しいです。フィーリング的なところでも満足度が高く、トータルで完成度がバチクソ高いので多くのゴルファーにおすすめしたい1本です。
注意点としてはヘッドが重たいので標準装着でも300g以上あるから、ヘッドスピードは最低40m/sは必要。逆にそれを満たしていれば、クロスバランステクノロジーとスリーブ調整でカスタムがめちゃくちゃ自由度高くできるので幅広く使えます。
【レビュー】オノフKUROドライバー(2024)の評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
飛距離【9/10】
計測時のヘッドスピードは45m/s〜46m/sです。
今回の計測での平均キャリーは262.2ヤードとなっており、かなり飛ぶという結果です。
特に初速67m/s近くをコンスタントに出せているのがポイントとなってきますが、KUROドライバーの特徴である重ヘッドの効果はしっかりと出ていると実感できました。
今回の計測でのバックスピン量平均値で2139回転です。
49gの純正シャフト装着での計測であることを考慮すると、ヘッドはけっこうな低スピン系に分類できると考えていいでしょう。
計測のみならずラウンドテストも行いましたが、実際に飛んでいく打球の質もめちゃくちゃ強くて前へ進む推進力の高さはテーラーメイドやコブラなどの低スピンドライバーに匹敵するレベルです。
ヘッド形状(構えやすさ)【9/10】
構えてみて、まず初めに見て思ったのが綺麗であるということ。
それは形状もそうだし、マット塗装の仕上げの美しさもです。
460ccであるからある程度の大きさはあるのですが、シャローすぎないのでボテっとしているわけでもなく万人受けしそうな見た目です。
構えて見るとこんな感じ。
プロも使うKUROシリーズということもあって、フェースアングルはストレートです。とても構えやすいですね。
クラウンの溝に関しては気にならないと言えば嘘になるけれど、形状に癖がないから使っているうちに馴染んで慣れてきます。
弾道高さ(上がりやすさ)【6/10】
最高到達点は34ヤード付近を推移しています。使用ロフトは9.5°。
一般的には十分な高さとなる数値なんですが、当サイトで測ってきた計測データの中では比較的低めの弾道となっています。
純正シャフトでも特に上がりやすさがあるドライバーということはなく、中強弾道で飛ばせるというイメージを持ってもらうのがいいかもしれません。
なので普段上がりすぎると感じている方でも無い限りは10.5°を選んでいってもいいでしょう。
つかまり【7/10】
調整機能の充実しているドライバーですけれど、標準状態での捕まりはニュートラルです。
決して捕まりにくいわけではなくてわずかにドローするぐらいなので7点としておきます。
グリップエンドを含めると合計4箇所のウェイトを交換してカスタムできる、さらにスリーブによってフェースアングル調整も自在に行えるという自由度の高さが今作の最大の売りポイントです。
ということなんですが、ベースは癖のない弾道となっているので、ここから好みに合わせていけるというのが大きいと思っています。
打感【9/10】
打感はぶっちゃけめちゃくちゃ気持ちいいです。
ソフトな打感とかではなくて、どちらかと言うと弾き感のある感触寄りになっていますが、高音すぎず爽快感を残しながらボールがフェースに乗る感覚もしっかりと合って、マジで絶妙な塩梅です。
あとフェースミーリングが施されているので、ボールが横滑りすることもなくて好印象。
寛容性【9/10】
プロも使うタイプのドライバーではあるから、どちらかと言うとシビアなモデルなのかと思いきや、想像以上に安定感の高いドライバーでした。
まず打ち出し方向にバラつきが出ないし、サイドスピン量も一定しやすいので曲がらないなーというのが率直な感想。
芯を外したかな?みたいな当たりだと当然初速低下は起こるのですが、それもかなり軽減されているのでキャリーも揃いやすくて大怪我になりにくいのもメリット。
特に打点ブレによる打ち出し方向のズレが小さいところが気に入りましたね。
操作性【8/10】
ツアータイプながら基本的にはまっすぐ打っていくオートマ感の強いタイプであると思いますが、フェードドローの打ち分けも十分可能です。
総合評価【8.1/10】
総合評価は10点中8.1点。
上がりやすさ以外の項目では軒並み高得点となりました。はっきり言って完成度はべらぼうに高いので超おすすめできるドライバーです。
とはいえ上がりやすさの部分もウェイトなどの調整でカバーできるので、気になるところといってもそこまで気にならないポイントです。
オノフKUROドライバー(2024)をおすすめする人、おすすめしない人
オノフKUROドライバー(2024)をおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- 安定した弾道でしかも飛距離も重視したい方
- 購入後もカスタマイズを楽しみたい方
- スピン量を抑えて飛ばしたい方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- 極端なスライサーの方
- 重ヘッドなのでヘッドスピード40m/s以下の方
- バックスピン量がもともとかなり少ない方
オノフKUROドライバー(2024)の試打評価まとめ
前作から大幅な刷新を行っておらず、どうかなーと思っていましたが、とにかくバランスがさらに良くなって振りやすさ等、扱いやすさが向上しているところは素晴らしいなと感じました。
飛距離性能も相変わらず高くて、カスタマイズせずそのまま使っても十分良い感じになっているから驚きます。
恐らく標準状態でも満足度がかなり高いドライバーとなると思われますが、そこからさらに細かな調整ができるのは嬉しいところ。
個人的にめちゃくちゃ気に入ったということもあり購入しました。国産メーカーのドライバーの中では屈指の完成度です。
オノフKUROドライバー(2024)の商品詳細とスペック
ヘッド素材 | TP2Tiフェース+811Ti薄肉精密鋳造ボディ ウエイトスクリュー×3(2g=チタン / 3g=ステンレス / 5g=ステンレス) |
ロフト角(°) | 9.5、10.5 |
ライ角(°) | 57 |
ヘッド体積(cc) | 460 |
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