オノフ「AKAアイアン 2022」の試打計測を行いました。(GCクアッドを使用)
オノフ2022年モデルの飛び系アイアンがAKA。大型サイズのポケットキャビティタイプであり、優しく打てる系のアイアンです。
さらに今作では、フェースの厚みを2段階にすることで反発エリアを拡大。全芯主義というキャッチコピーを使うほどスイートエリアの大きさには自信がある模様。
それでは詳しいデータを見ながらオノフAKAアイアン 2022についてレビューしていきます
- ヘッド:オノフAKA 2022
- ロフト角:28°(7番)
- シャフト:KBS TOUR LITE100
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
弾道計測器はPGAツアープロも多数使用する「GCQuad」です
オノフ AKAアイアン 2022試打計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 37.7 |
ボールスピード(m/s) | 51.9 |
打ち出し角度(°) | 22.3 |
打ち出し方向(°) | -0.6(左) |
バックスピン(rpm) | 4451 |
サイドスピン(rpm) | -186(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 37.1 |
降下角度(°) | 49.0 |
センターからのブレ(yd) | -5(左) |
キャリー(yd) | 170.5 |
総距離(yd) | 183.4 |
以上が計測データです
キャリー170.5ヤード、トータル183.4ヤード
170ヤードを超えてくるので飛距離は申し分ありません。ロフトが立っていることを考えても上位の性能です。飛びを重視するなら選択肢にぜひとも入れてもらいたいと思います。
ボールスピードはそこまで極端に出るわけではありませんけれど、高弾道に加え余分なバックスピンがかからなかったことが飛距離の伸びに影響しています。
最高到達点も37ヤードですし、降下角度も49°と申し分ありません。高さで止めていくタイプです。
弾道はこちらです。
グースネックタイプのアイアンではあるのもも捕まりは穏やか。強く捕まるということもなく、ストレートな弾道をイメージしやすいです。とはいえフッカーよりもスライサー向き。
弾道を重ねてみたものがこちらです
打球はやはりセンターライン上から左側へと集中しています。大きく捕まるわけではありませんが、右へ抜けてしまう不安もありません
高さはバックスピン量のバラつきが出ていることも影響し、すごく揃っているとは言い難いところがあります。左右方向はまずまずです。
オノフ AKAアイアン 2022は驚くほど低重心
オノフAKA2022は驚くほど低重心です。実際に打ってみても高弾道のショットを打ちやすいです。ボールが上がらなくて悩んでいる方であれば、その部分はすぐさま解消されるかもしれないという手応えを感じています。
フェース下部でのあたりでもボールが浮きやすいのは明らかに低重心化の効果でしょう。同時にたわみやすいフェース構造もそれを可能にしている理由でしょう。
データで見ても、打ち出し角(22.3°)、最高到達点(37.1ヤード)ともに最高レベル。ビッグなボールを楽に実現してくれました。高さを出しつつ飛距離が確保できているのはバックスピン量が関わっています。
バックスピン量は4400回転前後を推移しており、7番アイアンでの試打計測データと比較しては少なめな数値です。ボールがかなり強めに飛んでいくため、前へ進む推進力は素晴らしいです。
上がるだけではなく、飛距離もしっかりキープ、もしくは伸ばしたいと考えている方にはかなりおすすめすることができます。止まるかどうか?という点は心配無用。高さが非常に出やすいので、真上から落としてグリーンに止めていくことができます。
オノフ AKAアイアン 2022は飛距離が出るがスピン量は少なめ傾向
高弾道かつ飛距離も伸ばせるアイアンということで評価しているAKAアイアン2022ですが、バックスピン量は平均値よりも少ない印象があります。
最もキャリーが出たのがこの打球。175ヤードがとても飛んでいますが、バックスピン量を見てみると3913回転。他の打球よりも捕まっていることも要因ではありますが、やはり少ないです。
スピン量を重視する場合はここが注意点となりますが、高さがかなり出やすいため、グリーンで止めること自体は苦にはなりません。
ラフからは少しフライヤーしやすい印象があったので、普段スピン不足かなと感じているならスピンの入りやすいシャフト(スチールならモーダス120など)かカーボンシャフトにすることをおすすめします。
オノフ AKAアイアン 2022のヘッドを見ていく
ポケットキャビティタイプのアイアンです。ぱっと見はシンプルな外観をしているのですが、優しさを凝縮したヘッドデザインです。
トップブレードはまあまあ厚め。
ヘッド形状はこんな感じです。グースも強めで、ヘッドサイズも大きい、さらにさきほど見てもらったようにトップブレードも厚いです。安心感は抜群なので、構えたときの威圧感はありません。
実際どこで打ってもキャリーが落ちる割合は最小限に抑えられていると感じますし、見た目と性能のギャップはないです。
ボールに対して構えたのがこちら。グースはやはり強めです。
ソールはやや厚め。極太ではありません。
横からみるとこんな感じです。ソール幅があるのでバウンスはそこまで大きくはつけられていません。
フェース面がこちら。フェース高も低めです。見ただけでボールが上がりそう。
フェース面にはミーリング加工が施されています。スピンを安定させる効果があるらしいですが、そもそもそんなにスピンが多くないので、ここに大きく期待する必要はないかなーと思っています。
そして打感ですが、これは正直言って硬かったです。弾きが良いというよりは硬いという感覚が勝ってしまいました。
オノフ AKAアイアン 2022の総合評価
楽に高弾道を狙える超低重心アイアンです。スピン量は多くはかからないのでアイアンでも飛距離アップが高い確率で見込めます。
スピン性能は低めの評価となりましたが、そもそも高さが凄まじく出しやすいため、デメリット部分はカバーできています。
ボールの拾いやすさ、ミスヒットへの強さも高水準。レベルはかなり高いアイアンですが、グースが強い見た目と打感の硬さを許容できるかどうかが選択の分かれ目です。
ターゲットは明確で、見た目やフィーリングよりも結果重視。アイアンでも効率よく飛距離を伸ばしたいと考えている方におすすめです。
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