どうもまさです
2020年3月発売のオデッセイの新作パター「トリプルトラックシリーズ」がかなり気になる
ということで、全部で7種類のラインナップがあるのだけれど、今回は上の画像にある3機種「TEN」「MARXMAN」「2-BALL BLADE」を実際にグリーンで試打を行いました
ブラックシリーズでも好評を博した「TEN」や、名機として名高い「2ボールブレード」など、形状的にはおなじみです
結論から言うと、「アドレス時のセットアップのしやすさが想像以上で、方向性は最高レベルに良いパターだけど、打感はなんか安っぽい」という感じでした
全体的にかなり高性能なパターですが、気になる部分ももちろんありますので、そこを含めて正直に書いていきます
オデッセイ トリプルトラックパターの概要
まずこのパターの特徴をあげるとすれば、「トリプルトラック」と呼ばれるヘッド上部に施された3本のアライメントライン
レッドとブルーのラインとコントラストの効果で、狙ったラインに正確にセットアップすることができるというものです
3本のラインは物体や輪郭のズレを認識する「副尺視力」に作用するらしく、意識することなく真っ直ぐ構えることができるらしい
トリプルトラックライン自体は2019年にキャロウェイから発売された、クロムソフトボールにも施されていることでもお馴染みですが、今回のパターと組み合わせるとより高い効果を発揮するとのこと
今回のトリプルトラックシリーズにはブラックシリーズで使われていた、ホワイトホットマイクロヒンジインサートよりも、しっかり面の打感になる「マイクロヒンジインサート」が搭載されています
トリプルトラックパターにも、ツアープロの間ですでに浸透しているストロークラボシャフトが装着されています
カーボンとスチールの複合シャフトなのだけれど、通常のスチールシャフトと比べても約40g程度軽量化されています
軽量化できたことで生まれた余剰重量を、ヘッド側に15g、グリップ側に30g配分。これによって慣性モーメントが向上し、ストロークの安定と、フェース向きの安定に繋がるというものです
オデッセイ トリプルトラックパター試打&評価
フェースバランス型の「TEN」「MARXMAN」、クランクネックの「2-BALL BLADE」の合計3機種をテストしてみました
噂通りのセットアップのしやすさ
こちらはトリプルトラック「TEN」で形状的にはもろにスパイダーですが、ヘッド中央のトリプルトラックラインがかなり際立っています
3本線があると、視覚的にも効果が期待できるという事前情報でしたが、これは想像以上に構えやすいなと感じました
ラインに対して、自然にズレを感じられるので、一本とアライメントラインと比較しても段違いです
パターはセットアップが肝なので、そういったところの手助け的な要素ですが思っていた以上に出来が良いですね
スムーズにストロークできるシャフトと好相性
今やオデッセイパターではお馴染みになった、カーボンとスチールの複合シャフト
相変わらずスムーズにストロークができるのが素晴らしい
慣性モーメントがアップするようなので、操作性という点では若干落ちるのですが、パッティングをオートマチックにしたい場合は強力な武器になりますね
ややしっかり目の打感は好みが分かれそうだが距離感はだしやすいし、転がりも良好
トリプルトラックシリーズでは、若干ですが打感が硬めになっています
ブラックシリーズで使われていた「ホワイトホットマイクロヒンジインサート」ではなくて「マイクロヒンジインサート」になっている点が前作と異なります
マイクロヒンジインサート自体は転がりもすこぶる良くて、パフォーマンス的には最高です
ただ、打感自体は安っぽさを感じるのが正直な部分
スコンって感じの打感なので、良い打感とは言い難いです
ただ手に伝わってくるフィードバックは感じやすいので、距離感の出しやすさはあります
グリップはかなり派手
グリップはヘッドのアライメントラインと同じようなカラーリング
なんかアメリカンな雰囲気がしてきますね
2-BALLブレードはなんかしっくりこない
3機種の試打を行ったのですが、フェースバランスの2種類(TENとマークスマン)は非常に良い感じでパッティングできたのだけれど、2ボールブレードだけどうもしっくりこない
クランクネックでフェースバランスではないことから、やや弧を描くようなストロークイメージとなります。なのにヘッド上部のラインのせいでイメージしづらいというのが理由です
2ボールブレード自体は優れたモデルなのだけど、今回のラインが入ったようなデザインだと、フェースバランスタイプで真っ直ぐストロークできるタイプの方がイメージがあって使いやすいですね
オデッセイ トリプルトラックパターのモデル別の印象
トリプルトラック TEN
まずはトリプルトラックTEN
いわゆるスパイダータイプの大型マレットタイプですが、フェースバランスということもあるし、トリプルトラックラインとの相乗効果もかなり高いパターです
ショートスラントネックのモデルもありますが、クランクネックのこちらのほうがデザインとの相性は良さそう
トリプルトラック マークスマン
こちらはトリプルトラック マークスマン
今回試打した中で最も良かったモデルなんですが、とにかくボールの転がりが段違いに良いです
自然に順回転になるので、ショートパットではラインを消して打っていくこともできます
フェースバランスタイプで真っ直ぐにストロークできる点も、トリプルトラックラインとイメージがあって相性が良いですね
トリプルトラック 2ボールブレード
今回最もがっかりしたのがこちらのトリプルトラック2ボールブレード
先にも書きましたが、2ボールブレード自体はトッププロも愛用する名器として有名なモデルで、性能的に優れているのは言うまでもないパターです
ただ、今回のトリプルトラックラインが入っているデザインとは相性があまり良くないなーという印象が残りました
というのもフェースバランスじゃないから、ストローク軌道が弧を描くから
ラインとストローク軌道のイメージがズレるから、どうもしっくりこないという感じです
オデッセイ トリプルトラックパター:まとめ
オデッセイ「トリプルトラックパター」について書きました
評価としては上の画像のとおりです
方向性と構えやすさはシリーズ通して非常に優秀なモデルだと思います
パッティング時の方向性に悩んでいる方には救世主的なパターになる可能性を秘めたモデルであるのは確か
ただ打感は正直あまり良いなとは思いません。これは好みもあるのですが、安っぽい打感になったなーというのが率直な感想です
とはいっても柔らかいだけだと距離感を出しにくいので、やや硬めの打感なので距離感は出しやすいかなといったところ
個人的にフェースバランスのタイプとの相性が良いと思うデザインなので、ショートスラントねっくやクランクネックのモデルは選ばない方がいいでしょう
おすすめ度:
以上、オデッセイ トリプルトラックパター試打&評価|正確なセットアップで方向性は最高レベル。という話題でした
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