ミズノの2020年モデルアイアンであるJPX921ツアーアイアンの試打を行いました
今回も今までと同様に弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので、計測データをもとにどういったアイアンだったのかをレビューしていきます
ミズノ世界戦略ブランドであるJPXシリーズですが、JPX921は国内でも発売されるということで個人的にも非常に嬉しい限りです
試打を行うJPX912ツアーはシリーズ中では唯一の軟鉄鍛造アイアンで、スイートスポットを低くしてボールの上がりやすさをアップさせているのと、トウウェイトを軽くすることで重距離を短くしているのが特徴になります
見た目はめちゃくちゃカッコいいデザイン。ハーフキャビティというよりはほとんどマッスルバックみたいな雰囲気があります
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ミズノ JPX921ツアーアイアンの試打クラブスペック
試打にはミズノJPX921ツアーアイアンの7番アイアンにMODUS120のSを装着しています
7番でロフト角は34°、ライ角61.5°、重量は428g、バランスはD2です
ロフト角は所謂ノーマルロフト設定
ミズノJPX921ツアーアイアンの試打計測データ
計測データの飛距離部分を見てみると、ロフト角は7番で34°というノーマルロフトと言われる部類ですが意外にも飛んでくれている印象があります
要因としては初速というよりもバックスピン量がそんなに多くないというところかなと感じます
34°ぐらいだとぼくの場合は6000中盤から7000ぐらいかかってくるのですが、700〜1000rpmぐらい少なめな印象です
打ち出し角とバックスピン量にバラつきがそんなに無いのでキャリーは3ヤード以内の誤差という結果でかなり安定しているのがわかります
数値的には非常に良いパフォーマンスだと思います
そしてサイドスピン量ですが、こちらはフック系の回転で平均値は501rpm
今回計測した打球ではすべてドロー傾向の球筋になりました
着弾地点は打ち出し方向の影響もあって右に最大2.7ヤード、左に17.5ヤードという結果。ブレ幅的には20ヤード弱となっていて縦の距離と比べて左右方向へは思ったよりもバラつきが出ていますね
ミズノ JPX921ツアーアイアンの評価
今回のjPX921ツアーの評価チャートはこのような感じです
ロフトの割に距離も出やすいのがまずは印象として残りました。そして弾道も比較的高めで、強い打球が出ているという感じです
ツアー系アイアンでは多いめくれる打球というよりは最近流行りの中空系アイアンのような高弾道でややスピンを抑えた打球でした
最近のPGAツアーで求められている打球がこういった感じだと聞いたことがありますが、向こうのプレーヤーの意見を集約したことでこのようなアイアンに仕上がったのだと思います。たぶん
一応構造的にも今作のJPX921ツアーはスイートスポットの位置を低めにしているとの事なのですけれども、それがデータにはちゃんと現れていて効果も実感はしました
そして方向性についての部分はというと、トウウェイトを軽くして重心距離を短くしたとありますが、たしかに操作性は向上しているように感じます
重心距離がかなり短く感じるので、ヘッドは自然に返ってくれる印象でフック系の打球が自然に出ていました
トウ側にウェイトを入れて重心距離を長くする傾向が最近のアイアンでは多いですけど、こちらは全く逆です。
操作性が良いので弾道を操りたい方にはうってつけですが、かなり敏感に反応するのでインパクト時のフェース向きの管理が結構難しめだなと感じました
左右の打ち出し方向にばらつきが出ているのが着弾地点にも現れています。そういったところもあるので許容度はこんな具合の評価にしておきました
ただし左右の方向性に比べて、打ち出し角やバックスピン量に加えてボールスピードの一貫性はあるので縦の距離感は思ったよりも安定しているのが今回は評価したいところです。色々と操作してボールを操りたい方にとっては非常に魅力的なアイアンだと思います
▼かるーくオフセットがついていて懐のある顔
超ストレートネックじゃないので軽くグースネックっぽくも見えます
個人的は完全なストレートネックだと右に行きそうにも見えるのでこれぐらいはちょうど良いなと思います
トップブレードの厚みは細め
▼ソールは薄い
ソール幅はかなり薄い部類ですし、キャビティ部も気持ち程度についているぐらい
▼打感は極上です
打感に関しては非の打ち所がないほどに良いです
ボールが乗る感覚もあるし、操作性の良さにも繋がるはず
ミズノJPX921ツアーアイアンの弾道イメージ
▼スカイトラックでの弾道イメージです
今回の試打での弾道はドロー系の球筋
重心距離も短いことが弾道にも影響しているのがわかります
自然にヘッドは返るのでシンプルに打てばこのような弾道になりました
▼今回個人的に最も良かった弾道
総評
形状やデザインよりは思ったよりも飛距離が出るし捕まりも申し分なし
アドレス時の見た目の綺麗さとか打音などのフィーリング面ではさすがのミズノ製といえる完成度の高いアイアンです
今っぽいややスピンを抑えた打球もモダンなツアー系アイアンとして今後のアイアンの流れにも影響してきそうなモデルだと思います
ただ操作性を高くするための重心設計なので、フェース向きの管理はまあまあシビアです
なのでそのあたりはある程度頭に入れておきたいところですね
正直個人的にはかなり難しいアイアンだとは思いますが、打っていて非常に楽しいアイアンではあるしゴルフの楽しみが味わえる良いクラブだと思います
ミズノ JPX921ツアーをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラSPEEDZONEやSIM MAX Dなどを購入しています(昨年はEPIC FLASH)
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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