今回はLAGOLF TOUR AXSブルー(ドライバー用シャフト)を購入したので早速GCQuadでの試打計測を行いました
このシャフトの英語表記は「TOUR AXS」。ツアーアクシスなのかツアーアックスなのか詳しいことは結局わからないけど、ティーオリーブさんがツアーアクシスと言っていたのでツアーアクシスにしておきます
TOUR AXSブルーはデシャンボーがメイン使用するシャフトで、彼は60Xのホワイトカラーを試合で使っていたりします。一般に市販されているのはブラックの軸カラーにブルーのLAGOLFロゴが標準デザインです(ドラコン大会では通常カラーを使用)
Do you want to be a long hitter? See why Dustin Johnson selected LA Golf shafts! https://t.co/pAgYfwjvwY ❓🏌♂🆒 #golfshaft #golfequipment #golfbusinessmonitor #golfbusinessinsider #golfbusiness #golfindustry #lagolfshaft #lagolf pic.twitter.com/4rO0PZdFUo
— Breitner Miklós (@Breiti) June 16, 2021
確認したところホワイト版はカラーカスタムで対応可能でした。実は春頃にぼくもホワイト版をオーダーしていましたが半年ぐらいかかっても結局原材料の関係がどうとかでめちゃくちゃ時間かかりすぎるのでキャンセルして普通のタイプを買いました。中身は一緒とのことだったので問題はありませんけどホワイトが欲しかった・・・
ちなみにデシャンボーが使用しているプロトタイプが限定発売されるようです
関連【試打評価】LAGOLF TourAXSブループロト デシャンボーシグネチャー|最強の低スピンシャフト
TOUR AXSはブルー以外にもホワイトやレッドも用意されていて、ブルーが最もハードなスペックで重量も70g以上からしかありません
結論:先端ガッチリ系。超安定の低スピンシャフト
結論から先に言ってしまうと先端剛性が高く余分なスピンを抑制できるうえに安定性もあるシャフトで高性能。重たいので普段70g以上のシャフトを使用している人が対象です。ブルーは表記は60でも実際の重量は70g以上あるので注意
そんな中、しなり感はあって振動数(60Sで256cpm)が低めだったのが意外でした
恐らく手元剛性がかなり低く設定されていることが数字が出なかった理由だと考えられます。しかもトルクも4.0あるおかげでスイング時のしなりは十分あるというか、高重量帯シャフトとしては異例なぐらい切り返し時にはしなり感じられました
ですが中間部から先端にかけては剛性を高めているので安定性は確保されていますしスピン量も増えにくい傾向にあります。ぼくの場合ヘッドスピードが足りていないのも原因で終始フェード系となりました。捕まりは控えめ。バックスピン量は2000回転程の結果です
フェードでスピンを減らすにはある程度の技術力が必要ですけど、自動的にここまでスピンが減るのは珍しくて、ヘッドスピードがないと捕まりきらなかったりドロップしてしまう可能性がとても高いです。40m/s台の方であれば大人しくホワイトかレッドを選択した方が無難ではあります
捕まえにいってもストレートになるぐらいなので左方向への曲がりも抑えられます
LAGOLF TOUR AXSブルーの振動数とセッティング
- ヘッド:コブラ KING LTD BLACK
- ロフト角: 10.5°
- シャフト:LAGOLF TOUR AXSブルー 60
- フレックス:S
- 長さ:45.25インチ
- 総重量:332,g
- 振動数:256cpm
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
60Sという表記ですがシャフトのカット前重量は72g。トルクも4.0で結構あります
今回は45.25インチで組んで振動数は256cpmでした(え
低すぎるやろ!と思って調べたんですが、こちらのショップで予測CPMが253と言っていました。どうやらそういうシャフトのようです。一安心
それでもかなり低い数値で意外でした。LAGOLFのTORONOは270cpm以上でるらしいですけど
しなり感も結構あるので短尺にしてみてもいけそうな気がします
振動数がこの数値なのは今回装着しているKING LTDのヘッド重量が重たいことや、手元剛性の低さが理由だと思います。剛性分布図を見てもわかるように手元側の剛性が低く設定されているのがわかります
ホワイトとレッドは直線に近いのにブルーだけ異端すぎますね
先端は剛性が高いです。単純に柔らかいシャフトというわけではないから注意
TOUR AXSブルーのスペック
モデル名 | 重量 | フレックス | トルク | 弾道/スピン |
ブルー60 | 72g | S | 4.0 | 低弾道/低スピン |
ブルー60 | 73g | X | 4.0 | |
ブルー70 | 81g | S | 3.2 | |
ブルー70 | 82g | X | 3.2 |
LAGOLF TOUR AXSブルー試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 46.0 |
ボールスピード(m/s) | 66.2 |
打ち出し角度(°) | 15.6 |
打ち出し方向(°) | 0.6(R) |
バックスピン(rpm) | 2080 |
サイドスピン(rpm) | 57(R) |
ピーク時の高さ(yd) | 37.2 |
降下角度(°) | 40.2 |
センターからのブレ(yd) | 6(R) |
キャリー(yd) | 261.6 |
総距離(yd) | 278 |
▼弾道イメージを見てみるとこんな具合
フェード系でセンターから右方向へ打球が集まっています
打ち出しの高さも抑えられていて降下角度も浅め。これだとランにも期待できますけど、これ以上スピンが減るとキャリー不足になりそう
LAGOLF TOUR AXSブルーの振り心地やフィーリング
ハードな印象のあるLAGOLFでしたが、TOUR AXSブルーはしなり感があって割とマイルドです。ただ、重量が70g以上あるのでモッサリした振り心地です
振動数も低くてトルクもあるから切り返しではグイッというかグワッとしなる感覚があります。そこからインパクトにかけてはゆっくり戻ってきます。走り感とか弾き感などはほとんど感じられません
しなり感はあるのでタイミングは絶妙にとりやすいという印象を受けましたが、先端が特に硬いので捕まえにいっても極端にドローする感じはありませんでした
そして先端剛性の高さはトウダウンのしにくさに現れています。安定性はとにかく高いので、スイングスピードが速ければ速いほど恩恵を受けられるでしょう
先端に余計な動きがでないのにちゃんとしなりが感じられるのがポイントで、意外なことに素直さなところが良かった。振ったら振った分飛ばせるシャフトです
LAGOLF TOUR AXSブルーの評価チャート
まずスピンを抑制できることや、重たさの割にボールスピードも落ちてはいないので飛距離性能は優秀という評価です。。GCQuadで今回は46m/sぐらいのスピードで打っていますが、打ち出しの低さやスピン量的にもヘッドスピード的には最低ラインはこのあたりだと思います
40前半から中盤にかけてはホワイトやレッドの方が良いかもしれません
方向性は特によくて安定感は素晴らしいです。ここは最高
シャフトとしてはとても高評価できるモデルなのは間違いないですけど、確実に人を選びます。まず重たいのでシンプルにスイングスピードが欲しいです
そして捕まりが弱いわけではありませんが、スピードが出ないと打ち出しから右にいきそう。ヘッドスピードはあればあるほど良いです
デシャンボーはこれに極太シャフトをつけて強烈なドローを打っているから頭がおかしすぎる
TOUR AXSブルーのラウンドでの使用感
ラウンドでも実際に使用してみましたが、やはり安定性は最高クラスです。とにかく曲がらないシャフトという印象でした
飛距離に関してはGCQuadでの計測値どおりでキャリーは260ヤード前後です
ややトウ側に当たって軽めのドローが出ることはあっても激しいフックボールはでませんでした。基本はストレートからフェードで、これも計測の時と同様の結果
そしてラウンドでもしなりを感じやすい特性は良い方向に働いてくれました。叩きにいっても余計な動きをしないのがメリットです。トウダウンしにくい印象も変わらずでミート率も良かったです
TOUR AXSブルーをフェアウェイウッドで組んだスペックと振動数
TOUR AXSブルー60Sを3番フェアウェイウッド用にカットして組んだ際のスペックも紹介しておきます
装着ヘッドはコブラKING F7フェアウェイウッドです
長さは43.25インチ
ヘッド重量は211.4g(スリーブ抜きの状態)
総重量は333.6gとなりました
振動数は271cpm。フェアウェイウッドに装着してもドライバー同様に安定性の高さが際立っていました。先端剛性が高いこともあってトウダウンもしにくくミート率も高まる印象です
総合評価
スピードさえ出せれば難易度はそれほど高くないです。トウダウン量も少なくて打点がバラつきにくく、打球の集まり方も一定していることからも安定感の高さも実感できました。ネックになるのはやはり重さですが、そこ意外に特別扱いにくいなというところは特別感じません
フェードヒッターよりもドローヒッターの方が向いていると思います。捕まえにいってもほとんどストレートぐらいにしかならないので、左が嫌なら試してみる価値はあります
安定感は最高です
おすすめ度:
関連飛ぶドライバー用カスタムシャフト|人気おすすめランキング【飛距離重視?方向性?】
関連ブライソン・デシャンボーのクラブセッティング|異次元の飛距離と精度【ゴルフの科学者】
関連飛ぶドライバーおすすめ人気ランキング 。飛距離や方向性なども徹底解説
関連【選び方】VENTUS(ヴェンタス)シャフト特徴&種類をわかりやすく解説
関連【試打評価】LAGOLF TourAXSブループロト デシャンボーシグネチャー|最強の低スピンシャフト
関連【試打評価】LAGOLF TOURAXSハイブリッド レッド|適度なスピンで狙い打てる高性能シャフト【口コミ】
関連LAGOLFからデシャンボー&ダスティンジョンソンのシグネチャーシャフトが発売|取扱店情報まとめ【ウッド・アイアン・ウェッジ用】
関連最高の安定性を誇るオールカーボンボディ「LAGOLFパター」が発売。特徴とおすすめ取扱いショップ情報
関連【試打評価】LAGOLF ダスティンジョンソン シグネチャー|USモデルらしさ全開の低スピン中弾道シャフト【口コミ・評判】
関連【試打評価】LAGOLF Aシリーズ MID|凄まじい飛びが実現する中弾道低スピンフェード系シャフト【口コミ・評判】
関連【LAGOLF】オールカーボンパター MALIBU、BEL-AIRを発売|特徴&おすすめ取扱いショップ情報まとめ