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今回の試打評価はLAGOLF Aシリーズ MID。
AシリーズはLAGOLFの2022年モデルのウッド用シャフトで、HIGH、MID、LOWの3つのラインナップが用意されています。TOUR AXSの後継みたいなモデルですね。
3モデルある中から今回購入したのは中弾道でミッドスピンだと言うMID。メーカーでは平均以上のヘッドスピードのあるフィーリングプレーヤー向けという何ともよくわからない説明で紹介されているもの。
スペックはM-50 4。シャフト単体の重量が62gで、4というのがSフレックスに相当します。トルクは4.5です。
M-60とM-70というスペックもありますが、M-60は72gから、M70は82gと非常に重たくなるためM-50を選択しました。
- 長所:捕まりは控えめで左へのミスを消せる。低スピンの強弾道でばつぐんに飛ぶ。
- 短所:かなり硬めなフィーリング。しっかりとタメを作れるスイングレベルは必要
- 結論:凄まじい飛距離性能。いくら叩いても吹き上がらず左に行かないパワーヒッター用
それでは詳しいデータを見ながらLAGOLF Aシリーズ MIDについてレビューしていきます
- ヘッド:テーラーメイド ステルス
- ロフト角:9°
- シャフト:LAGOLF Aシリーズ M-50
- フレックス:S
- 長さ:45インチ
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
LAGOLF Aシリーズ MIDの試打計測データでレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 47.3 |
ボールスピード(m/s) | 67.3 |
打ち出し角度(°) | 17 |
打ち出し方向(°) | 1.1 |
バックスピン(rpm) | 1994 |
サイドスピン(rpm) | 156(右) |
ピーク時の高さ(yd) | 41.4 |
降下角度(°) | 41.7 |
センターからのブレ(yd) | 14(右) |
キャリー(yd) | 270.6 |
総距離(yd) | 290.8 |
スマッシュファクター | 1.42 |
以上が計測データです。最近ぎっくり腰をやってからスイングスピードが落ちたので、現在は下記の飛距離が基準となります。ご了承ください。
- キャリー250ヤード以下:微妙
- キャリー250ヤード以上:飛ぶ
- キャリー260ヤード以上:かなり飛ぶ
LAGOLF AシリーズMIDを装着した際の平均キャリーは270.6ヤードを超え、ランを含めた総距離が290.8ヤードを記録しました。
当サイトでのシャフト試打の全体平均はキャリー(記事執筆時点)は265ヤード、総距離が282ヤードですから、凄まじい飛距離性能です。
完全に飛ぶシャフトと言えるでしょう。
ボールスピードもしっかりと出ていてエネルギーロスが凄く少ない印象がありました。自分のスイングパワーがヘッドにダイレクトに伝わっているなという感触があり、データにもしっかりと反映されていると思います。
平均スマッシュファクターは1.42とまずまずの数値が出ているのでミート率も悪くありません。
打ち出しは17度ぐらいでそこそこ付いていますが、スピンは2000回転弱ぐらいに収まってきます。
スピンが少ないのでドーンと棒球で飛んでいきます。
打ち出しはぼく自身がもともと高めなのもありますが、低スピンで吹き上がらないので、見た目は中弾道の棒球系でした。
スピンは少ないながらも、極端に減ってしまうような事がない点が優秀です。高さのバラつきも少なくて安定してキャリーも出ています。
弾道イメージがこちら。
捕まりは弱くてフェードバイアスなシャフトです。
ぼくの場合はほぼドローするような感覚がありませんでした。フッカーの方が使った場合はフック回転を抑えられるため方向性アップが期待できるかと思います。
それぞれの打球を重ねて見るとこんな感じです。
センターから右方向へ集中しているため、左へのミスはほぼ消せるシャフトであるなと思います。
インパクト付近ではヘッドが被ってくる気配がなくて、打ち出し方向も右方向になりやすいですね。
出る弾道も一貫性があるのでシャフトの安定性はなかなか高いです。
LAGOLF Aシリーズ MIDの振動数と中間剛性、フィーリングについて
振動数計で手元側の剛性をチェック。また、センターフレックス計で中間部分の剛性を計測してみたので見てもらいましょう。
総じて言えるのは手元側がしっかりしており、中間から先の走り感があるという所です。
LAGOLF Aシリーズ M-50 4の振動数は256cpm
M-50 4は62gのシャフトですが、60g台のカスタムシャフトの中では平均的な数値です。
今作は振った感覚で中間部にハリを感じましたが、計測では4.96kgでした。
同重量帯では4.8kgぐらいが平均になっているので、やや剛性が高い設定となっています。
さらに先端側も測ってみると4.94kgでした。
この位置での数値は同重量帯だと高めな数値です。
これぐらいのスペックなのでヘッドスピードは45m/s以上は最低欲しいですね。
エネルギーロスが小さく振ったぶんだけ飛ぶ感覚
手元剛性はそれほど高くはないものの、中間から先端側にいくに連れてわかりやすいぐらいに剛性の高さが増していく手元調子のシャフトです。
先端と中間部の剛性差があまりないので、フィーリングはわりとピンピンした感じがあり、硬いなーと感じるところがあります。
走り感というのはほとんど感じられませんが、シャフトのしなり量自体が少ないため、エネルギーロスが小さいのがメリットとなるのかなと思っています。
LAGOLF Aシリーズ MIDはこんな人におすすめ
LAGOLF Aシリーズ MIDがおすすめな方は以下
- 低スピンで飛ばしたい方
- パワーヒッターの方
- しっかりと叩いていきたいけど、左へのミスを減らしたい方
- 重量をそこまで上げずに硬くしたい方
まず圧倒的に低スピンなシャフトなので、スピンをなるべく抑えて飛ばしたいんだよね、という方には最適な選択肢になると思います。
また、エネルギーロスも小さいという印象が強いため、振ったら振った分飛ばせるシャフトを探している場合も凄くおすすめです。自分のスイングエネルギーが漏れなく伝わるシャフトです。
ただし、硬めだし走り感はほぼないのでパワーヒッター向けです。パワーがあればあるだけ性能を引出せるでしょう。
捕まりは弱いので左方向へのミスを減らしたい場合にもおすすめ。
あと、今回ぼくはM-50 4という62gのシャフトを選択していますが、この重量では凄く剛性感のあるシャフトなので、総重量が310gに収まりました。
それでもかなり硬めなフィーリングを得られたので、重量をそこまで上げずに硬くしたいなと思っている場合にもありな選択肢ではないかと思います。このスペックはけっこうレアかもしれません。
LAGOLF Aシリーズ MIDのデザインについて
LAGOLFではお馴染みのロゴが大々的に入ったデザインです。
ブラックの軸カラーにホワイトロゴがシンプルでカッコいいですね。
シャフト表面はこれまたお馴染みですが、ザラザラとした仕上げとなっています。
ロゴとは反対側にモデル名とスペックが記載されます。
あとは全体が真っ黒なので地味なデザインだと思う方もいるかもしれません。
LAGOLF Aシリーズ MIDの総合評価
シャフト自体が積極的に走るようなタイプではないので、AシリーズMIDはパワーが必要ではあり、万人向けではありませんが、しっかりと振れてヘッドスピードの速い方にとってはロスが少なくなり飛ばせるシャフトとなるのは間違いありません。
個人的にはかなり気に入ったのでしばらく使ってみようと思います。
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