どうもまさです
三菱ケミカルの人気シリーズKUROKGEの最新シャフト『KUROKAGE XD』を実際に試打してデータを取ってみましたので、良かった点を含めて感想をレビューしていきます
KUROKAGE XDの概要
三菱レイヨンのKUROKAGEといえばPGAツアーでも非常に人気の高いシャフトで、ローリー・マキロイ、セルジオ・ガルシア、トミー・フリートウッドなど世界ランキング上位にいる選手も多数使用しているモデル
KUROKAGEはシリーズを通してキックポイントが手元調子ですが、モデルごとに性格がかなり変わってくるのが特徴
まず2015年に発売された前作XTが先端剛性のかなり高いシャフトで硬めのシャフトという印象でした
対してXDはチタンニッケル繊維を2層にするデュアルコアになっておりインパクトでのしなり戻りがアップ。XTよりも捕まり感がアップしています
とはいえ、決して先端剛性を落としているというわけではないのでインパクトで当たり負けすることなく低スピンの強弾道が打てるシャフトに仕上がっています
手元調子でシャフト先端がしっかり目
チタンニッケル繊維を2層にしたことによるしなり戻りのアップで程よく捕まる
低スピンの強弾道
外観とデザイン
見た目はブラックベースで手元側が白っぽいカラー KUROKAGEはデザインが基本的にほとんど変わらないですね
スペック
KUROKAGE XD 50 | ||||
フレックス | 長さ(mm) | 重量(グラム) | キックポイント | トルク |
R | 1168 | 54.0 | 手元 | 5.7 |
SR | 1168 | 56.0 | 手元 | 5.6 |
S | 1168 | 58.0 | 手元 | 5.5 |
X | 1168 | 61.5 | 手元 | 5.5 |
KUROKAGE XD 60 | ||||
フレックス | 長さ(mm) | 重量(グラム) | キックポイント | トルク |
SR | 1168 | 63.0 | 手元 | 3.5 |
S | 1168 | 64.5 | 手元 | 3.5 |
X | 1168 | 67.0 | 手元 | 3.4 |
TX | 1168 | 68.0 | 手元 | 3.4 |
KUROKAGE XD 70 | ||||
フレックス | 長さ(mm) | 重量(グラム) | キックポイント | トルク |
S | 1168 | 71.5 |
手元 |
3.0 |
X | 1168 | 74.0 | 手元 | 2.9 |
TX | 1168 | 75.0 | 手元 | 2.9 |
KUROKAGE XD 80 | ||||
フレックス | 長さ(mm) | 重量(グラム) | キックポイント | トルク |
S | 1168 | 81.5 | 手元 | 3.0 |
X | 1168 | 84.0 | 手元 | 2.9 |
TX | 1168 | 85.0 | 手元 | 2.9 |
KUROKAGE XDの試打レビュー
試打クラブスペック
ヘッドはテーラーメイドの初代M2を使用しました
ヘッド:テーラーメイドM2(2016)
ロフト:10.5°
シャフト:KUROKAGE XD 70 S
長さ:45.0
総重量:322g
バランス:D-2
試打測定データ
▼弾道イメージと試打測定データです
ヘッドスピード:44.1
ボールスピード:64.0
打ち出し角度:13.4度
サイドスピン:41右回転
バックスピン:2072
キャリー:245ヤード
トータル距離:272ヤード
※4球の平均値
試打してみての感想と評価
70グラム台は正直オーバースペック感は否めないですが、実際に試打をしてみた感想としてはオートマチックに低スピン弾道が打ちやすい印象
4球の平均値で2072とかなりバックスピンを低減することができて風に負けない強い弾道を打つことがきました
同じ初代M2で試打をした「Dimana DF」ではバックスピンが平均2415。同一ヘッドでこれだけバックスピン量に違いが出たことにまずは驚きます
しなり戻りが思っていた以上に良くてフェースのやや上部で打てていたこともスピン量を減らせた要因でしょう
切り返し時には手元側にしなりのポイントを感じる典型的な手元調子のシャフトですが、インパクト直前でしっかりヘッドが戻ってくる
ヘッドの戻りが良いので適度に捕まることでほぼストレートに近いフェード弾道が打てました
とはいえ、戻りがいいのに先端が動きすぎないので左が全く怖くないという印象で操作性も非常に高いモデルです
ぼくは元々スライス打ちなのですが、全体的なバランスを考慮するとフェードヒッターよりもドローヒッターが曲がり幅をコントロールしやすいシャフトだと感じました
- スピン量を抑えて強弾道が打ちやすい(吹き上がらない)
- 操作性が高くインパクト付近でのヘッドの挙動が安定する
- 適度な捕まり具合でドローヒッターが曲がり幅をコントロールしやすい
KUROKAGE XDのまとめ
総合評価:
・シンプルに低スピン弾道が打ちやすいシャフトでドライバーショットでバックスピン量が多くて飛距離ロスしている方
・フックの曲がり幅が大きくてコントロールが効かないという方
上記の悩みを持っているゴルファーに特におすすめしたいシャフトです
捕まり過ぎないのにプッシュアウトのミスが出にくいのでフッカーでコース攻略に悩んでいる方は一度試してみてはいかがでしょうか
以上、KUROKAGE XD試打レビュー 低スピン強弾道が魅力【評価】という話題でした