イオミックの「Xグリップ ハードフィーリング 松山英樹モデル」を購入し、実際に数ヶ月ラウンドで試してみたので紹介していきます。
あの松山英樹が愛用しているオリジナルカラーのXグリップ。本人も過去にコメントしていますが、今後もう変えることはないだろうと言われているモノです。
今回も実際に使用して感じたメリット・デメリットの両方の観点からレビューしていきます。購入を検討している方の参考になれば幸いです。
松山英樹モデル イオミック Xグリップ ハードフィーリングの概要
グリップ表面にエックスとダイヤのパターンを刻み、適度な硬度があるXグリップがベース。松山英樹選手が使用するものは硬度がプラス5のハードフィーリングタイプです。
ハードフィーリングはイオミックの代表作であるスティッキーにもラインナップされているため、これだけが特別硬い仕様ということではないですが、Xグリップのハードフィーリング版はコレ以外には市販化されていません。(たしか・・・)
ロゴ部分がスカイブルー。
PGAツアーに本格参戦したときからこのカラーデザインを特注し、現在まで変わっていません。
グリップエンドもスカイブルーです。
イオミックの代表作スティッキーと比べるとデザインは大きく異なります。
ちなみに松山英樹選手は”ヘッドとシャフトの邪魔をしないグリップ”を求めており、それをイオミックが実現できているとのこと。この言葉には色々な要素が含まれていると思われますが、特に硬さによってシャフトが柔らかく感じたり、硬く感じてしまうということがないそうです。
重量はピッタリ50g。その他に同時に購入しているものを計測してすべて50gでした。イオミックの精度はすごい。
やや硬で操作性がアップする
硬度プラス5のハードフィーリングですので、たしかに通常のStickyなどと比べると硬いです。従来のイオミックの柔らかい感触が好きな方であれば多少の違和感を感じるかもしれません。
まあ、やや硬ぐらいですね。
グッと握っても凹みすぎないので、かなりしっかりとグリップすることができますし、なんと言ってもイオミックはグリップのトルクが小さいのも特徴でありメリット。
スイング時の手元のねじれを抑制できるため、操作性なども向上するメリットがありますが、硬めななのでよりも操作性がアップしていると感じました。
さらに、イオミックのメリットを享受したいけれど、イオミックは柔らかすぎると感じている“グリッププレッシャーが強め”の方にも丁度いいでしょう。
強めに握る方が柔らかすぎるグリップを使用した場合、スイング中に捻れてしまう感覚が多少なりともあるからです。ぼくもグリッププレッシャーは強めなほうなので、このぐらいの硬さはわりとしっくりきました。頼りない感じが全くありません。
ただし、表面はイオミックなので硬度こそあれ、しっとりした感触で好印象。ラバーが硬化してしまったようなバキバキのグリップではないのでご安心を。
環境要因に左右されにくいが、手汗が多いとキツい
これはイオミックグリップに共通することですが、樹脂系素材で水分を吸収しにくいため、濡れても拭き取ってしまえばパフォーマンスが低下しません。
汗も同様で、打つ前にしっかりとタオルで拭けば問題はないです。また、水分を吸収することによるバランスの変化が防げる点も優秀。この部分は松山選手も気に入ってるポイントだとか。
とはいえここはメリットにもデメリットにもなると感じているところ。
手汗が大量に出る方には微妙な部分もあります。というのもぼくがそのタイプなのです。
水分を吸収しないため、気温や湿度が高く、汗をかきやすい状況だと特に影響があります。
拭けばもとどおりのパフォーマンスになります!とメーカーは言いますが、拭いても拭いても手汗が滝のように出てくるため、グリップ表面がヌメッとします。(拭けばグリップは元通りになりますが、手の汗を止められないという別の問題があるわけですね・・・)
こればかりは使う人の体質も影響してきます。夏場の使用においては、ぼく同様にキツいと感じる方もいるはずです。
反対に冬場はめちゃくちゃ良いです。素材の性質上、気温などの変化による硬度の変化も小さいため、いつでも同じ性能を維持できるのは本当に優秀だと思います。
汗っかきを自覚している場合はコード入りグリップの方が滑りにくいかなと個人的には感じています。
限定モデルなのに価格が安いし丈夫
今は1本あたり1,000円前後で購入できます。これは普通に安いですね。高くても1,300円んぐらいで買えてしまいます。
しかもイオミックですから耐久性も良いです。ラバーと違い表面が削れてくる感じにはなりますけれど、すぐに駄目になってしまうこともありません。
この観点からコストパフォーマンスは非常に優れていると感じます。
松山英樹モデルというと高そうと思いますが、これは良心的な価格設定。
想像よりも細めだったので太さに注意したい
外形2.3とスペック表にはありますが、装着してみるとやけに細いです。松山選手はジュニア時代から細いグリップを使用していた名残で、現在も細めが好みだそうですが、それも影響しているのでしょうか。
当然装着するシャフト径も関係してくるため、一概には言えませんが、下巻きを2重にしても細いなーと感じます。
あまり細いグリップを好まない方は下巻きテープを増やすなど工夫が必要になるかもしれないので少しばかり注意が必要です。
松山英樹モデル イオミック Xグリップ ハードフィーリングの総合評価
とてもバランスが良く、全体評価も高くなりました。
価格も安く良心的であり、グリップだけでも松山英樹と同じものが揃えられるのもファンにとっては嬉しいところです。
硬さは従来品よりも増しているハードフィーリングですが、表面はイオミックらしくしっとりとした感触でさすがのひとこと。品質管理も完璧。操作性を高めたい方には非常におすすめです。
汗っかきで、いくら拭いてもひっきりなしに手に汗をかいてしまうぼくのような人にとっては、夏場の使用がキツいと思いますが、そうでなければいつでも安定したパフォーマンスを発揮できるため、メリットの方が大きいと感じます。
おすすめ度:
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