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今回は本間 BERES NXユーティリティの試打評価です。NXドライバーは正直微妙な雰囲気でしたが、このユーティリティは飛びも打ちやすさも中々優秀でけっこうおすすめできます。本間ゴルフは最近人気があまりない印象ですけど、このユーティリティは良い出来です。
チタンフレームにカーボンクラウン、そしてステンレススチールを組み合わせたマルチマテリアル構造を採用したユーティリティ。徹底した低重心化と大きめヘッドによる優しさを重視しているのが主な特徴です。
それでは詳しいデータを見ながら本間 BERES NXユーティリティについてレビューしていきます
- ヘッド:本間 BERES NXユーティリティ
- ロフト角:22°(#4)
- シャフト:VIZARD For NX 45
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
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本間 BERES NXユーティリティの試打計測データとレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 41.2 |
ボールスピード(m/s) | 58.2 |
打ち出し角度(°) | 16.9 |
打ち出し方向(°) | 1.2 |
バックスピン(rpm) | 3400 |
サイドスピン(rpm) | -585(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 34.7 |
降下角度(°) | 46 |
センターからのブレ(yd) | -13(左) |
キャリー(yd) | 202.6 |
総距離(yd) | 214.8 |
以上が計測データです。
本間 BERES NXユーティリティの平均キャリーは202.6ヤード、ランを含めた総距離が214.8ヤード。
当サイトで計測を行っている22°のユーティリティの平均キャリーは記事執筆時点では197.4ヤード。NXはそれを約5ヤードほど上回っています。トップクラスの飛距離性能であることは明らか。飛ばせるユーティリティを探しているなら候補に入れてもらうのがおすすめ。
飛距離が出た要因はバックスピン量がやや少なめだったからでしょう。NXユーティリティの平均バックスピン量は3400回転で、当サイト計測の22°ユーティリティ全体平均よりは900回転ほど少ない数値でした。
スピン量だけ見ると少なすぎるだろうという感じもしますが、打ち出し角と降下角度は平均以上あり、通常営業のグリーンであれば問題なく止められる高さは確保できています。
つまり、高弾道低スピンみたいな打球傾向だったということになります。
弾道がこちら。捕まりは非常に良く、ドローが比較的簡単に打てるユーティリティでした。
サイドスピン量は平均585回転。全体平均よりも500回転ほど多く、現在の市場にあるユーティリティの中でも捕まりが強いタイプになります。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
1発右に抜けてしまっていますが、ぼくにとってはシャフトが柔らかすぎることも影響しました。
対象がドライバーヘッドスピード40m/s前後の方が対象となるシャフトなので、45m/s前後で振れる方は「VIZARD CUSTOM SHAFT TH」というしっかり目のシャフトを選択する方が弾道も安定させられるでしょう。
ちなみに上記のように左右ブレが発生している場合など、打点ブレが起きても前後の距離のズレは非常に小さいです。ミスヒットにも寛容で優しく飛距離を稼ぐことのできるユーティリティです。
本間 BERES NXユーティリティはこんな人におすすめ
本間 BERES NXユーティリティがおすすめな方は以下
- ユーティリティにとにかく飛距離を求める方。
- 捕まりが良いのでスライスを軽減したい方。
- 大型で安心感のあるヘッドが良い方。
まず飛距離性能はかなり優秀です。現在のクラブ市場の中でも際立った飛びが体感できるユーティリティなので、UTにもとにかく飛距離を求めている方には素直におすすめです。
捕まりもよく安定してドローが打てるため、右方向へのミスやスライスで飛距離低下が行っている方にも最適。
そして大型ヘッドでミスヒットにも強いので安心感のあるユーティリティを求める方にもおすすめできます。
本間 BERES NXユーティリティの外観やデザインについて
BERES NXドライバーと同様にブラックにスカイブルーのカラーリング。ソールデザインは従来のBERESブランドとは大きく異り、クールなデザインです。
ブースタースロットと呼ばれる溝を搭載。反発力の強化とミスヒットに強くなる効果が期待できます。打点ブレにはたしかに強いので効果は出ている気がします。
クラウンもBERES NXドライバーと同じように格子状のカーボンクラウンを採用。剛性のアップによって軽量化が可能になり、それによって従来よりも低重心な仕様になっています。
低スピン性能に優れているのでここも効果を実感しました。
ヘッド形状がこちらです。大型でフェアウェイウッドと従来のユーティリティの中間ぐらいのサイズ感。
ただしカタチに癖がないので違和感はほとんどありません。
ややフックフェースです。
横からみるとこんな感じです。
フェースがこちら(GCクワッドで計測するためシールをはっています。)
打感はまあまあといった感じです。適度に弾く感じがしますが、この見た目だったらもっと弾く感じでもよかったかなという印象。まあ普通の打感なので良くも悪くもありません。
本間 BERES NXユーティリティの総合評価
飛距離性能はとても優れています。飛びに期待できるユーティリティなので、少しでも飛んでくれた方が良いというゴルファーにとっては非常に魅力的な1本になるはず。
操作性は特別良いという事はありませんが、捕まりもよくミスにも強いので全体的に優しいクラブです。個人的に評価は高め。
ちなみに、基本スペックはドライバーヘッドスピード40m/s前後ですが、本間にストックされているVIZARDシャフトでカスタムもできるので、すべてのヘッドスピード帯にも対応できるのも魅力的。飛距離を求める方はぜひ試してみてください。
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