高反発ドライバーである「ハヤブサビヨンドドライバー」を試打してみました
なんでも30ヤードも飛距離がアップした人もいるということなんですが、調べていて実際のところどうなの?と思う方もいらっしゃると思います
飛ぶに越した事はないですし、飛ぶドライバーはいつの時代もロマン
そこでこの記事では、弾道計測器スカイトラックでの計測データをもとにして、飛距離・方向性など、それぞれの項目について実際にテストを行った結果をもとに正直にレビューしていきたいと思います
結論から言うと、ヘッドスピードがあまり速くない方向けのドライバーで、42m/s以下だと飛距離を伸ばせるドライバーです(高反発だけど)
計測データを見ても、初速も出やすくて飛距離効率も良いです
そして個人的には曲がりにくさの方がかなり印象的で、特にスライス系で飛距離ロスしている方は、曲がり幅を軽減できて30ヤードまでとはいかなくても飛距離アップできる可能性を感じさせてくれました
あと打感がけっこう良いです
ただしヘッドスピードが45m/sを超えてくると、スピン量が多く吹き上がってしまって逆に飛距離ロスをしてしまう感じですのでおすすめはしにくいです
それでは、ハヤブサビヨンドの試打計測データをもとに解説していきます
ハヤブサビヨンドドライバーについて
▼見た目はゴールドでかなり派手
3年もの歳月をかけて開発されたというのがこちらのハヤブサビヨンドドライバー
とにかく飛ぶドライバーを目指して作ったということで、高反発仕様になっています
ルール適合品ではないので公式競技では使えませんが、プライベートでのラウンドでは問題なく使用できます
一番の特徴は、ヘッドにウェイトを一体溶接している点です
これによりエネルギー効率を上げるというものだそうで、ボール初速を向上させるのが目的
説明だけでは効果のほどがどれだけあるのかは正直わかりませんが、実際に試してみればわかるというもの
そしてツインウェイトシステムというウェイトをフェース寄りとヘッドの後方側に配置することで、最適な重心設計になっています
これによって適正なバックスピン量になるような調整が施されています
▼スペックは以下の通りです
番手 | ドライバー |
フェース素材、構造 | 983チタン、鍛造カップフェース構造 |
ボディ素材 | 6-4チタン、鋳造(加重ステンレス合金を一体溶接) |
クラブ長(インチ) | 46 |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 10.5° |
ライ角 | 61° |
総重量 | S(292g)、SR(290g)、R(290g) |
ハヤブサビヨンドドライバー試打レビュー
▼試打に使用したドライバーのスペックはこちらです
ロフト角は10.5°
クラブの全長は46インチ
フレックスはS
総重量は294g
総重量の実測値はカタログ値よりも若干重たいですが、公差内だと思います
それでは弾道計測器スカイトラックにてデータ計測を行ったのでまずはデータを見ていきましょう
試打計測データ
▼試打計測データがこちらです
41m/s台 | 42m/s台 | 45m/s以上 | |
ヘッドスピード(m/s) | 41.2 | 42.4 | 47.1 |
ボールスピード(m/s) | 60.5 | 61.4 | 68.6 |
打ち出し角(°) | 13.8 | 15.6 | 16.7 |
サイドスピン(rpm) | 252(右) | 94(右) | -139(左) |
バックスピン(rpm) | 2815 | 2496 | 3061 |
センターからのブレ(ヤード) | 6.2 | 9.0 | -16.4 |
キャリー(ヤード) | 214 | 223 | 250 |
総距離(ヤード) | 230 | 239 | 262 |
ヘッドスピード42m/s以下が一番飛ばせる
▼先に4球の平均データを見ていただきましたが、41m/s台で最も飛距離が出た弾道がこちら
41m/s台では全体的にフェース下部に当たっていた感じで、ギア効果の影響もあってかバックスピン量は多めの傾向にあります
ヘッドスピード×5.5〜5ぐらいがアマチュアゴルファーの目安距離になるので、そう考えると比較的効率よく飛ばせているのかなとは思います
41.8×5.5で229.9ヤードぐらいだから、まあ良いほうでしょうか
ミスヒットしている割にはボール初速が60m/sを超えてきているのでポテンシャルの高さは感じます
42m/sのデータを見てもらえれば分かると思いますが、スイートスポットで捕らえる事ができればスピン量は2000前半から中盤ぐらいに収まります
そうなるとまだまだ飛距離を伸ばせるでしょう
▼42m/s台を見てみると
これを見てみると非常に良い数値です
バックスピン量も2000rpmで高弾道低スピンの打球でした
スピン量は少なめと感じる程ですけど、打ち出し角が高いので問題なさそう
こちらもヘッドスピードの割に初速も出ているし、効率よく飛んでいる印象です
ただしヘッドスピード45m/s以上では流石にスピン量が増えすぎるしで、ボールが前に行かない感じになります
これは打つ前からなんとなく分かっていましたけど、やはりという結果でしたね
サイドスピンはかなり少なくて曲がらない印象
見てもらうとわかるとおり、塊感が強くて投影面積は最近のドライバーの中では小さく見える方です
シャローな見た目じゃないから一見難しそうなイメージがありますが、サイドスピンは少なめで曲がりにくいドライバーでした
フックフェースなんですが、極端に捕まりすぎることもなくバランスがまあまあ良いです
個人的には飛距離よりも、想像以上に優しく打てるので「曲がりにくいな」というイメージの方が強いぐらいです
悔しいけど打感は良い
デザイン的にも高反発という構造的にもめちゃくちゃうるさそうなイメージしかなかったんですが、打ってみると悔しいぐらい打感が良い
テーラーメイドとかよりも打感に関しては勝ってます
高反発だけど、ゼクシオより少し低めぐらいの打音です
弾きと食いつき感の丁度いいところに収まっています
悔しいですけど、ここは素直に高評価できるポイントですね
専用シャフトはまあまあしっかり目
今回試打したのはSフレックスなんですが、結構しっかり目です
キックポイントは明記されていませんが、先中調子ぐらいのフィーリングかなという感じ
特に手元がしっかりしているので、しなり感はそんなに感じないのですが、長尺なのに振りおくれにくいタイプです
42m/sぐらいで振れる方であればSでも良いと思いますが、30m/s後半から40m/sぐらいならRフレックスを選択するのがおすすめかな
ヘッドスピードが36m/sとかになると硬さよりも総重量の方が気になってくるかもしれません
ロフト角は10.5度しかない
ロフト角が10.5度しか選べないのは正直残念ではあります
シャフトは3種類フレックスが選べるので、ここは今後バリエーションを増やしてもらうとありがたい部分かなとは思います
9度台とか11度台もあれば対象ゴルファーがもっと増えてくると思うので、是非検討してもらいたいですね
ハヤブサビヨンドドライバーの総評とおすすめのゴルファー
- H/S42以下の方で、とにかく飛距離アップしたい方
- スライス系で飛距離ロスしている方
- 弾道を安定させて平均飛距離をアップさせたい方
ヘッドスピードの割に初速が出せます
30ヤードアップは正直なところ、かなりの好条件が揃わないと厳しいと思いますが、低ヘッドスピードの方が確かに飛距離を伸ばせるドライバーではあります
ここはさすが高反発ドライバーといったところですね
さらに良い点としてはサイドスピンも少くて、曲がりによる飛距離ロスも軽減できるため、曲がり幅が大きい人は飛距離を効率的に伸ばせるでしょう
捕まりは良いドライバーなので、特にスライス傾向の人はバックスピン量も増えてしまうから、飛距離アップもできるはず
試打する前は正直半信半疑でしたが、ヘッドスピード的には38m/s〜42m/sぐらいの人にはおすすめです
あと打感が良いし音もうるさくないから、競技はダメですけどプライベートラウンドなら高反発とバレずにこっそり使えるかもしれませんね(笑)
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