試打&評価

【試打評価】フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)|トラックマン4で計測

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)試打評価レビュー

今回取り上げるのはフォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)。こちらの試打計測を行ったのでレビューしていきます

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

まさ
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打感はさらに柔らかくなっていて驚いた

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)

シアターブレードというユニークなデザインで、パッと見はまるでマッスルバックのようなアイアン。それの3代目?です。

打感がバチくそ良いのに難易度はハーフキャビティか、もしくはそれ以上に優しく打てるという所で大ヒットシリーズとなっているわけですけれども、実際に打ってみて今回もかなり売れそうだなと素直に感じました。

今作も基本的には前作までのTB5から性能としては大きな差は感じませんでしたが、打感(フィーリング)に関しては歴代最高の出来栄えでした。圧倒的に柔らかくてフェースへのボールの吸い付き感は絶品です。

マッスルバック系統以外で、ここまでの打感を実現できていることには衝撃を受けます。とにかく打感や手に伝わるフィードバックへのこだわりが強い方には相変わらずおすすめ!

とはいえ性能としては前作TB5から大きく変わったという事は無いので、もしTB5を既に持っているという場合であれば買い替えを強く勧めるというと事はないです。持っていないなら2025年モデルが絶対に良い!

トラックマンによる試打計測データ

計測スペック:7番アイアン(ロフト30°)、MODUS Tour 105 Sフレックス

2024年より7番アイアンでの計測ヘッドスピードは約37m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)37.7
B/S (m/s)51
打ち出し角(度)21.0°
打ち出し方向(度)-1.4
バックスピン5806
スピン軸-3.4(左)
最高到達点34
落下角度(度)50
曲がり幅(yd)-4.8(左)
左右ブレ(yd)-5.1(左)
キャリー(yd)159
総距離(yd)165.5

ロフト30°というスペックとしてはノーマルな飛距離性能です。特別な飛距離が出るわけではありませんが、マッスルバックぽい見た目を考えると「意外と飛んでくれるんだ?」みたいな感覚にはなりました。

このヘッドスピード逮で7番160ヤードのキャリーを出せれば十分でしょう。

またスピン性能は見た目どおりでしっかりと入ってくれますし、落下角度も50°となっているので止めやすさはすこぶる優秀でございます。

高さについては普通なので、特別な上がりやすさ等は感じません。上がりやすさに大きな期待は禁物。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)の弾道

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のトラックマン計測データ2
フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のトラックマン計測データ
フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のトラックマン計測データ3

筆者は持ち球がドロー系なので、それを踏まえて考えると弾道はニュートラルなストレートタイプです。つかまりが特別強いという印象はありません。ドローかフェード、どちらが持ち球でも生かせるのは強みと言えます。

つかまりが特別な強さが無いからといって、右にぺらーっと弱弱しい打球が出ることもほとんどなかったのも嬉しいポイント。ほんとに打ちやすい。

そして打ち出し角は非常に安定してますし、キャリーの誤差も小さくて見た目に反して安定性が高い点は前作から継承されているところです。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のばらつき

縦距離がよく揃ってくれます。スイートスポットの広さとミスへの寛容性は、並みのハーフキャビティ系よりも上だと感じました。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のフィーリング

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のフェース

打感はべらぼうに良いです。もう完全にマッスルバックの打感なので、フィーリングに関しては最高レベルに到達している状態。フェースへの吸い付き感が超気持ちいいです。

もちろん芯を外した場合は打感がそれなりになるというのはメーカーが言っているとおり。なのですが、フェース下部での打点には非常に強くなっているので、トップ気味で当たってもそこそこ良い打感が感じれるのはメリットです。

ヘッド形状やテクノロジー

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のバックフェース

TB5の初代から継承されているシアターブレードはそのままです。ハーフキャビティの横の壁を排除した形状。他メーカーでは未だに類似の構造でも作られていないモデルですが、性能としてはほぼハーフキャビティクラスの難易度を実現しているブレードアイアンです。

2025年モデルでは、打点部の厚みをさらに増したことで打感の向上を狙っています。実際に打ってみましたが、明らかに歴代最高の打感になっていました。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のヘッド横から

横から見るとこんな感じ。こうやって見るとマッスルバックにしか見えません。相変わらずすごい技術力です。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のヘッド形状2

セミグース系の顔です。ストレートすぎずで構えやすい。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のヘッド形状

ヘッドサイズはやや大きめぐらいの印象です。キャロウェイ Xフォージドスターぐらいかなと思っています。

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)のソール形状

フォーティーンのDJ4ウェッジのユニバーサルソールをアイアンにも流用しています。これによって芝上を滑らかに滑ってくれますし、ダフリにも強さが増しているのが超でかい!

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. 打感がTB5史上最高に柔らかい
  2. ニュートラルなストレート系の球筋。縦距離も揃う
  3. ソール形状が秀逸でダフリにも強さがあって扱いやすい

微妙なところ

  1. 特になし

データチャート

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)の評価チャート

打感や抜け、操作性というフィーリング的な要素は完璧に近い所に来ていると思います。特に打感は完璧で、今作以降はどうしていくんだろう?という不安が逆に出てくるぐらいです(笑)

スピンもよくかかりますし、弾道もストレートなのでラウンドでも非常に扱いやすいアイアン。

特に弱点と呼べる所はないのですが、強いていえば特別な飛距離性能が無いことぐらいですけれども、ロフトどおりには飛んでくれるのでデメリットとも呼べません。しかも軟鉄鍛造アイアンなのでロフトを立てて使っても良いし、逆に寝かせても良いので万能です。

まとめ

フォーティーン TB5フォージドアイアン(2025)

TB5もほぼ完成形になった。打感は最高レベルですし、このフィーリングで打ちやすいとなればまたまた大ヒットしてしまうだろうと思います。

先ほども言ったようにもっと飛ばしたいならロフトを立てるなりしても良いですし、アスリートで飛びすぎを防ぎたい方ならロフトを寝かせるカスタムをしても良いでしょう。

どこから見ても隙がないアイアンで超おすすめです。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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