ゴルフ雑記帳のまさです。
今回は低価格帯でも高クオリティなゴルフ用距離計を作っているファインキャディから、2023年モデル「J5 miniレーザー距離計」が発売されたということなので実際に買ってみました。
そして早速ラウンドテストも行ったのでレビューしていこうというお話です。
今作はファインキャディの中でも特にサイズの小さいminiシリーズ、J3 miniの後継モデルですが、新機能として同伴者や離れたボールの場所からピンまでの距離を測れるようになりました。
さて、実際にラウンドテストを行った結果、良い点・気になった点を簡潔にまとめたのが下記。
外見はまったく変わってませんが、中身はしっかりと調整がされていて最高の安定感と精度で素晴らしい完成度でした。
コスパも抜群に良いのでかなりおすすめな1台です。
ファインキャディJ5miniレーザー距離計の外観とサイズ感
パッケージ内容はこちらファインキャディJ5 mini本体とケース、USB-C充電ケーブル、保証書、取扱説明書、簡単マニュアル。あとここに写ってませんでしたが、レンズクリーナーとカラビナが付属しています。
製品仕様は下記
モデル名 | FineCaddie J5 |
サイズ/重量 | 92.7×34.29×62.2mm 140g |
測定範囲 | 5〜800m |
測定単位 | ヤード・メートル |
測定速度 | 一般測定:0.1秒、ピンファインダー測定0.3秒台 |
倍率 | 6X |
視野 | 7.0° |
対物レンズ | 20mm |
接眼レンズ | 14.6mm |
視野調整範囲 | ±5dpt |
レーザーレベル | Class 1 |
電力供給 | 3.7v/800mAh |
バッテリー寿命 | 充電/放電500回 |
バッテリー駆動時間 | 7,000回測定(フィールドの実際距離 測定基準) |
防水 | 生活防水 |
動作温度 | -10°〜50° |
高低差測定機能 | 対応 |
ピンファインダー機能 | 対応 |
USB 充電端子 | USB Type-C |
メーカー希望小売価格は25,900円
毎度お馴染みの革っぽいデザインの見た目です。カラーはブラックのみで前作J3と同じ。
手に持ってみたときのサイズ感がこちら。
大きさはレーザー距離計の中でも特に小さいほうになりますが、これもJ3と同じです。つまり外見に関するハード面での変化は全くありません。
違うのは新しくファインキャディモードが追加されたところ。
グリップするとこんな感じ。
手の中にすっぽり収まるのですが、ちょうど親指がくる部分が窪んでいて計測する時には安定しやすいようになっています。
本体重量は実測値134.4g。150g以下になるので超軽量と呼んでもいいほど軽いです。
本体上部にはボタンが2つです。
Mはモードボタンで、高低差モードの切り替えや、メートルとヤードの切り替えをする時に使います。
もう一つの赤いボタンは電源ONと、計測ボタンを兼用したものです。
計測ボタンを長押しすることでピンファインダーモードが使えます。
- ピンファインダーモードとは
- ピンを測るシーンなどで、背景に他の物体が重なってしまって計測が難しい場合に活躍します。
最も手前の目標物を優先的に捉えるので、ピンに木が重なっても正確に計測を行うことが可能。
あと、スロープモード(高低差モード)をOFFにして電源ボタンを押すと、NON SLOPEと書かれた部分が赤く光ます。
競技で使用する際には、同伴者に高低差をOFFに知らせることができるので安心です。
ディスプレイの見え方もJ3と変わりありません。
J3の段階でJ100やJ300という歴代の名作と比べて明るくなって視認性が上がっていたのですが、そこからの変化はない感じでした。
- 画面表示について
- 上記画像の場合だと、高低差補正モードになっているので画面上部の118ヤードが補正後の距離。画面下の113ヤードが直線距離、その横の+5が高低差です。
バッテリーは充電タイプで、フル充電で7,000回使えます。ラウンド換算だと30〜40回ほど使えるイメージです。
バッテリーもJ3と変わりません。
ファインキャディJ5miniレーザー距離計のレビュー
それでは、ここからは実際にラウンドでファインキャディJ5 miniを使ってみてのレビューです。
ほぼブッシュネルだろ!と思える完成度
ファインキャディから発売されているレーザー距離計は低価格帯の中でも特に安定して計測ができます。
J5もそれに当てはまるわけですが、いよいよブッシュネルに並んできたなと感じられるようになってきました。
精度はこのあと検証した画像も見てもらいますが申し分ないですし、ピンを捕捉する安定感だったり、スピードなどでも差を感じるのが困難になってきました。
高いぶんブッシュネルのほうが安定するからおすすめ!とは中々言いづらいほど性能面では肉薄しています。
プロ使用率でブッシュネルが圧倒しているぐらいで、実質的な性能差はほぼありません。
ファインキャディ機能でもピンファインダーが使えてめちゃくちゃ良い
最近レーザー距離計メーカー各社が徐々に取り入れはじめた、同伴者や離れたボールの場所からピンまでも距離を測る機能がつきました。それが今作ではファインキャディモードと言います。
勘の良い方ならわかるだろうけど、これは単純に引き算してやったらいいんですが、機能として実装されている方がより便利。J5ではしかもそれにピンファインダー機能が同時に使えるので計測がめちゃくちゃ正確かつ簡単に行なえます。
上記画像はそのファインキャディモードの正確さを検証するために行ったテストの一場面で、絶対に動かないゴールドティーまでの距離を計測しています。
この状況では立っている場所からティーまでの距離が39ヤードということですね。
次にピンに向かって計測を行います。この状態でもピンファインダーが使えるので計測は簡単でしかも速い。
ティーからピンまでの距離は145ヤード、そして画面下部に183と表示されているのが今立っている場所からピンまでの距離です。
ほんとに合っているのかを確認するため、そのままティーの所まで行ってからピンを計測。145ヤードでした。
この他にもラウンドを通してファインキャディモードを使いましたが、非常に高精度ですしピンファインダーも併用できるので使用感は素晴らしく良いです。
同伴者がボール打つまで前に行けない場面などでも瞬時にボールからピンまでの距離を測ることができるので、番手選びなどマネジメントもスムーズに行えるので時間を無駄にしないで良いのは最高です。
ファインキャディモードは、本体上部のモードボタン(Mのボタン)を2回押すと発動します。
画面左に「F」の文字が出ている状況で、ボールなり同伴者なりを計測してやって、ピンまでの距離を測ってやればOK。
操作は数回やればすぐに慣れます。あと、この機能がついて2万円中盤の価格は超安いです。
精度検証の結果は良好
さて、今回もプロ仕様率が最も高いブッシュネルPRO X3と比較を行い、計測精度を検証しました。
結論から言っておくと精度や安定感はブッシュネルとほぼ変わりないレベルになったと感じています。凄いぜファインキャディ!
では、計測比較を見てもらいましょう。左側がファインキャディ、右側がブッシュネルです。
こここは高低差がない状況ですが、どちらもまったく同じ計測距離です。
高低差補正後の距離で1ヤードズレていますが、問題ありません。
ここでも計測距離に違いはありません。
ここでもやはり違いがでません。
あと、撮影データが消えしまっていたのですが、高低差の強いシーンでも大きな誤差はほぼないです。高低差を加味した距離計算もブッシュネルと比較しても遜色ありません。
計測精度はブッシュネルと比べても遜色がないですし、ピンなどの細い物体の認識率やレスポンスの良さも違いを感じられないほど完成されていました。
ファインキャディJ5miniレーザー距離計はこんな人におすすめ
おすすめするのはこんな人
- コスパを重視したいけどハイエンド機並みに安定している距離計が良い方
- 計測スピードや精度で妥協したくない方
- 同伴者や離れたボールなどからも距離を正確に測りたい方
- コンパクトな距離計が良い方
精度や安定感は申し分ないですし、ピンを認識する力もニコンやブッシュネルのハイエンド機並みになっています。
性能面で妥協したくないけど価格は抑えたいと思っている方に特に最適。というか、これを言ってしまうとあれなんですが単純に安いのにここまで良いとなると全員におすすめです(笑)
そして計測スピードはファインキャディらしくスピーディです。確実に満足できるほどレスポンスが良いので、計測のスピードがちゃんと速い距離を求める方に最適です。
あと、今回初めてファインキャディで実装されたファインキャディモードは秀逸でした。
同伴者や離れたボールでもピンファインダーで高速測定できるので使用感も素晴らしいし、精度も最高です。そういう機能もちゃんと使いやすいものが欲しいなら、これで決まりと言ってもいいかもしれません。
最後は大きさですね。全体を見ても特にコンパクトな距離計なので、取り回しの良さも抜群です。
ファインキャディJ5miniレーザー距離計のレーダーチャートとまとめ
ぼくとしてはデザインが前作と変わっていないという点がマイナス要素だと思っているわけですが、機能としてはほぼ完成されていてケチをつけるところがありません。軒並み高評価です。
しかも新機能のファインキャディモードを搭載しているにもかかわらず価格は25,000円ほど。最近はゴルフクラブ同様にレーザー距離計の価格もだんだん上がってきている中でこの値段はマジで頑張っていると思うし、そこは凄いところ。
まあこの新機能を付けて価格も維持するとなると、デザインのところでコストカットせざる負えないというのは仕方ないのかなとも思えます。でも正直ぼくは飽きている(笑)
あと、防水性能がいつまで経っても生活防水なんで、その部分ではブッシュネルに及びません。一応防水だけど雨天時の安心感はやっぱりブッシュネルだよなーとなります。
ということなんで防水力も強化してもらえると嬉しいなって事なんで、ファインキャディさん次期モデルはそのあたりもよろしくお願いします。
明確な新機能が搭載されていますし、価格と性能のバランスを考えた場合、J5が発売された現時点でのファインキャディで最もおすすめはこれです。
おすすめ度:
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