今回はDOCUS REVOLUTIONドライバーの試打評価です。
完全顧客主義、満足度にこだわった茨城県の地ゴルフクラブメーカー「DOCUS(ドゥーカス)」のドライバー。
今作は同社が特許出願中である、タングステンラバーを搭載し、強弾道を生み出すというのが特徴。
先に実際に打ってみた結論を言っておきますと、最適化されたスピン量を安定して出せることで、キャリーのバラつきが小さいです。それでいてボールスピードもしっかりと出せるので、高いレベルで飛距離を安定させられる点が素晴らしいと感じました。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、DOUCUS REVOLUTIONドライバーについてレビューしていきます。
DOCUS REVOLUTIONドライバーの概要とデザイン
素材 | ボディー/ 6-4チタン フェース/ 6-4チタン |
製法 | 鋳造、ブラックIP |
ロフト(°) | 9.5/10.5(±1可変) |
ライ角(°) | 62 (+1可変) |
フェースアングル | ±1可変 |
体積(cc) | 455 |
ヘッド重量(g) | 199(スリーブ込み) |
装着ウェイト | ヒール側から3g小*1,3g大*1,2g小*1 |
455ccでわずかに小ぶりなヘッド体積。ボディフェースともにチタンを使ったフルチタンヘッドです。
このドライバーはソールの3箇所に配置されたウェイトが特に印象的なデザインです。このウェイトは交換が可能で、好みの調整もできます。
見た目は個人的にツボでかなりカッコいいと思いますね。
注目のタングステンラバー(ゴムにタングステンを練り込んだウェイト)はというと、このウェイトの下に挿入されています。
ヘッド後方からの強い押し出しによる強弾道化に加え、重心を深くすることで打ち出し角アップを狙ったテクノロジーです。
ソール前方には溝が入っています。
メーカーの説明だと、この溝の効果で2000回転前後の適正スピンになるとのこと。
ヘッド形状がこちら。455ccでヘッドサイズですし、極端なシャローバックではないので見た目も小ぶりに見えます。
標準だとややフックフェースかな?ぐらいのアングルに感じます。
横から見るとこんな感じ。
アドレスしてみたらこうなります。やはり少しフックに見えるので捕まり顔といった印象ですね。
今作はボディ剛性を高める設計を採用したことで、フェースのみを大きくたわませる構造になっているそう。
打感は弾き系というよりは食いつきがよくて柔らかめな印象でした。ソフトな打感が好きな方には嬉しいフィーリングです。
DOCUS REVOLUTIONドライバーの試打計測データとレビュー
それでは実際に試打を行ったので、GC Quadのデータを見ていきましょう。
- ヘッド:DOUCUS REVOLUTION
- ロフト角:9.5°
- シャフト:DOCUS DESIGN Slugger T2
- フレックス:S HS45
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ヘッドスピード(m/s) | 46.4 |
ボールスピード(m/s) | 66.1 |
打ち出し角度(°) | 17.1 |
打ち出し方向(°) | 3.6(右) |
バックスピン(rpm) | 1968 |
サイドスピン(rpm) | -352(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 40.2 |
降下角度(°) | 43 |
センターからのブレ(yd) | -4(左) |
キャリー(yd) | 261.6 |
総距離(yd) | 276.7 |
スマッシュファクター | 1.43 |
以上が計測データです。現在は下記が当サイトでの評価基準となります。ご了承ください。
- キャリー250ヤード以下:微妙
- キャリー250ヤード以上:飛ぶ
- キャリー260ヤード以上:かなり飛ぶ
平均キャリーは261.6ヤード、ランを含めた総距離が276.7ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
メーカーが謳っているとおり、2000回転前後のバックスピン量で安定。平均値は1968回転です。
少なくなっても1900回転強、反対に多くなっても2000回転強に収まるのが強み。
打球の質はとても強くて、風に負けない強弾道です。
スピン量が安定するのでキャリーのバラつきが小さく、飛んだり飛ばなかったりが少ないです。
一撃だともっと飛ぶドライバーもありますが、REVOLUTIONドライバーはキャリーの安定感が高い。
また最高到達点は40.2ヤード。打ち出しも平均17°となっており、高弾道低スピンの飛ぶ弾道を作りやすいです。
アピールポイントであるタングステンラバーの効果もちゃんと出ているのかも、と思えるようなインパクトデータでした。
次は弾道についてです。
標準のフェースアングルだと捕まりはまあまあ強かったです。平均サイドスピン量は350回転を超えているので曲がり幅もそれなりにありました。
フックフェースな印象を受けましたが、見た目どおりしっかり捕まるドライバーです。スライサーの方でも問題なく使うことができるでしょう。
反対にフッカーの方であれば、カチャカチャでの調整と捕まりを抑えるシャフトを組み合わせるのが個人的にはおすすめ。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
捕まりは強いデータですが、大きなバラつきも見られません。打ち出し方向も高さも曲がり具合も一貫性があり、高い安定性を実感できました。
思いのほかミスに寛容なドライバーです。
DOCUS REVOLUTIONドライバーのレーダーチャート
260ヤード超えのキャリーで、しかも安定して出せるという点から、飛距離性能は高く評価します。飛ぶドライバーなので、飛距離面に関して言えば安心して買ってもらって大丈夫。
また、ヘッドサイズはやや小さめで、投影面積も小さいけれど、キャリー・方向性・曲がり幅の一貫性があり、ミスにも強さを感じたので見た目よりもだいぶ優しいドライバーに仕上がっていると思います。
捕まりも良いのでスライサーの方でも扱いやすいと思います。
ただ、捕まりの当初のイメージよりも強かったので、フッカーの方は捕まりを抑える調整を施す必要もあるかなと感じました。
DOCUS REVOLUTIONドライバーの総合評価
メーカーが強くアピールしているタングステンラバーの効果なのか、実際に打ってみると扱いやすいヘッドサイズの割に、深重心による安定感もあって打ちやすいドライバーでした。
また、2000回転の適正スピンで飛ばせるというように、実際に2000回転前後で安定してるので何だか逆に悔しいぐらいです(笑)
飛距離も出るし、フェースに食いつく打感のよさなどフィーリング面も満足できました。
少し小ぶりなヘッドが好きで、それでいて安定感もあるドライバーで飛ばしたいという方には特におすすめ。
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