タイガーウッズや、ブルックス・ケプカ、最近ではジャスティン・ローズなども使用するなど、米PGAツアーでは割と使用率の高いモデルである「ディアマナD+リミテッドエディション」を試打してみました
ちなみに今回試打するにあたってディアマナD+リミテッドは「300yヒッターのギアノート」を運営しているリキ氏にお借りしました
ディアマナD+のおおまかな特徴は以下のとおり
- タイガーやケプカが使用するプレミアムシャフト
- カウンターバランス設計
- 手元調子の粘り系シャフト
そしてこのページでは、弾道計測器「スカイトラック」を使ってのデータ計測をもとに、ディアマナD+リミテッドエディションの性能について正直に試打評価レビューしていきます
ディアマナD+リミテッドエディションの概要
ディアマナDといえば、アメリカなどではホワイトボード、日本では白マナなどと呼ばれるモデルで、タイガーウッズなどの有名プロが使用することでも人気のシャフト
そして今回試打したのはリミテッドエディションという限定タイプなんですが、2015年からアメリカで発売され、日本では未発売のD+のNEWバージョンです
デザインも新しくなり、手元側に「DIALEADピッチファイバー」という素材を使っているのが特徴となっています
ヘッドスピードの速いゴルファーが使用しても挙動が安定するというのがメーカーからの説明となっています
基本的なコンセプトは変わっていないので、手元調子の粘り系シャフトです
関連『Diamana(ディアマナ) D+リミテッドエディション』特徴まとめ。最高の安定性を求める方におすすめ|タイガーやケプカの使用シャフト
スペック
フレックス | 重量(g) | トルク | 調子 | |
Diamana D+LTD 60 | S | 66 | 3.1 | 中元 |
Diamana D+LTD 60 | TX | 66 | 3.1 | 中元 |
Diamana D+LTD 70 | S | 70 | 3.2 | 手元 |
Diamana D+LTD 70 | X | 72 | 2.9 | 手元 |
Diamana D+LTD 70 | TX | 76 | 2.7 | 手元 |
Diamana D+LTD 80 | S | 83 | 3.2 | 手元 |
Diamana D+LTD 80 | X | 86 | 2.8 | 手元 |
Diamana D+LTD 80 | TX | 87 | 2.6 | 手元 |
Diamana D+LTD 90 | TX | 93 | 2.5 | 手元 |
X以上はトルクが2台なので、結構ハードなスペック
ディアマナD+リミテッドエディションの試打&評価
試打クラブスペック
ヘッド | タイトリスト TS3 |
ロフト角 | 9.5° |
シャフト | ディアマナD+リミテッドエディション 70 |
フレックス | S |
総重量 | 322g |
バランス | D3 |
長さ | 45インチ |
70g台のシャフトとなるので、総重量は322gと重たくなりました
正直ぼくにはオーバースペックですが、どういった結果になるのか見ていきましょう
ディアマナD+リミテッドエディションの試打計測データ
ディアマナD+リミテッド | |
ヘッドスピード | 44.8m/s |
ボールスピード | 65.1m/s |
サイドスピン | 269rpm(右) |
バックスピン | 2709rpm |
打ち出し角 | 14.1° |
打ち出し方向 | 0.45°(右) |
センターからのブレ | 13.9yd(右) |
キャリー | 261.3yd |
総距離 | 280.5yd |
飛距離性能
ボールスピード | 65.1m/s |
バックスピン量 | 2709 |
キャリー | 261.3 |
総距離 | 280.5 |
飛距離性能:
総重量が重たくて実際のところオーバースペックでしんどかったんですが、平均飛距離で280yd、キャリーで260ydという結果でかなり飛んでいます
というのも4球中一発ですけどキャリー270yd、トータル293ydとバカッ飛びしたのが平均値を押し上げた要因です
全体的にスライス系になった中、これだけはしっかり捕まったので、当然スピン量も減ってめちゃくちゃ飛びました
特筆するところとしては、スライス系の割に1球目を覗いた3球目と4球目はバックスピンがそれほどかからず飛距離がでているところ。設計のコンセプトどおり低スピンにはなっています
飛びのポテンシャルは高いのがわかりますが、性能を引き出すにはヘッドスピード40m/s後半は必要だと思います
弾道&方向性
サイドスピン量 | 269rpm(左) |
打ち出し角 | 14.1 |
打ち出し方向 | 0.45 |
センターからのブレ | 13.9yd(右) |
弾道&方向性:
4球中3発がスライスで平均値としても右方向へ打球が集まるという結果です
しかし左方向への打球もあったりと、右左のブレ幅が大きくジャジャ馬感は否めません
捕まれば飛ぶのは当然なのですが、捕まらなかった時でも低スピンで割と飛んでいるので、スイングが余程安定していないとラウンド時には苦労するタイプに感じます
高さも揃いにくいので、安定感のあるシャフトとはいい難いですね
スライサーのぼくが打ってもこれぐらいのサイドスピン量なので、捕まりにくいという感じはありませんが、スライサーが簡単にドローを打てるというようなタイプではありません
フィーリング
フィーリング:
Sフレックスはトルク3.2とか3.1。想像していたよりも動きは感じられるもののカウンターバランスなのも影響してか、挙動的には結構ピーキーな印象です
こういったシャフトは、スイングの完成度が高いプレーヤーが使うと操作性の良さに繋がってきますが、オートマ感とは程遠いなと感じます
球筋を色々と打ち分けるタイガーが好んで使用するのも頷けるところがありますし、あえて良く言えば操作性が高くて色々な打球を打ち分けられるシャフト。とでも言っておきましょう
癖がありまくりで、まさにUSスペックと言えるシャフトです
優しさ
優しさと振りやすさ:
優しさはほとんど感じられず一般的ではないです
スイングの良し悪しがはっきり出るので、スイングに自身があってミート率も高いゴルファーでないと性能は引き出せないでしょう
普段から左右どちらにも飛ぶという方は控えた方が良いですね
よくある質問(Q&A)
対象のヘッドスピード
ヘッドスピードは40m/s後半はほしいです
45m/s程度だとちょっとしんどいですし、シャフトのポテンシャルは引き出しにくい
カスタムするなら
シャフトの特性を活かしてカスタムするなら、なるべく操作性の高いヘッドが良いかなとは思います
とは言っても最近ではほぼ460ccのヘッドが主流なので、その中で選ぶとしておすすめなのが重心距離が短めでネック軸周りの慣性モーメントの低いモデルです
モデルは限られますが、タイガーが使っているテーラーメイドのM5や、キャロウェイのエピックフラッシュサブゼロなどが筆頭
テーラーメイドのオリジナルワンミニドライバーに装着してもおもしろいかも
ディアマナD+リミテッドエディションの総合評価:まとめ
性能的にはかなり尖ってます
飛距離性能に関する部分ですが、290yd超えも出たのでポテンシャルの高さは感じました
ただ挙動がシビアすぎるあまり一般的なシャフトではないので、こういった評価となります
操作性が高いあまりにオートマ感とは程遠いシャフトで、スイングの安定性とミート率の高さが必要です
こういったシャフトはタイガーが好むモデルに多い傾向があるので、納得できる部分はあります
スイングの完成度が高くて、球筋を打ち分けたいという方はトライしてみる価値があると思います
以上、ディアマナD+リミテッドエディションの試打評価でした
ディアマナD+リミテッドエディションの最安値はフェアウェイゴルフ
現在では日本国内では取り扱っているのはショップが少ないです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、EPIC FLASHドライバーやコブラSpeedZoneなども購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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