コブラ「LTDxドライバー」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
今回はかなり待ちわびていたクラブだったこともあり、国内モデルよりも早く発売されたUSモデルをフェアウェイゴルフにて購入しました
2016年に発売されたLTDの後継モデルにあたるもので、LTD(Longest Total Distance=最長飛距離)に究極の意味とされるx(Xtreme)が加えられたという意味のモデル名だそう
LTDxは3タイプあるラインナップの中では真ん中に位置し、5000g・cm2以上もの慣性モーメントを備えています。ヘッドの特徴については後述しますが、すべてのヘッドで共通するのは「安定性を高めながらスピードをアップ」しているということです
結論からいうと、飛びと安定感はたしかに両立できており、素晴らしいクオリティのドライバーです。日本ではコブラ自体がそれほど人気がないので注目度はテーラーメイドやキャロウェイほど高くはないですが、これはチェックしておいたほうが良いです
それでは詳しいデータを見ながらコブラLTDxドライバーについてレビューしていきます
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- ヘッド:コブラLTDx ドライバー
- ロフト角:9.0°
- シャフト:TENSEI AV Rawホワイト 6
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
コブラLTDxドライバー試打計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 47 |
ボールスピード(m/s) | 68.1 |
打ち出し角度(°) | 15.5 |
打ち出し方向(°) | 0.1(右) |
バックスピン(rpm) | 2017 |
サイドスピン(rpm) | 193(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 38.5 |
降下角度(°) | 41.7 |
センターからのブレ(yd) | 11(左) |
キャリー(yd) | 272.0 |
総距離(yd) | 285.9 |
スマッシュファクター | 1.45 |
以上が計測データです
キャリー272ヤード、トータル285.9ヤード
飛距離は間違いなく最高峰です。平均キャリーではステルス+ドライバー(平均キャリー274.7)に次ぐデータとなり、早くも2022年では最強ドライバー候補に入ります。前作RADSPEEDでは今ひとつ飛距離が伸びなかったのですが、1年でここまで仕上げてくるのはやばい。デシャンボーをはじめ、コブラ使用プロがスイッチするのも納得です
そしてバックスピン量は2000回転前後を推移しています。低スピンタイプに分類できる数値で、弾道も極めて強いです
飛びに加えて安定性も中々のものです。弾道はストレートからドローよりという結果でした
サイドスピン量はそこまで増えずストレートイメージ。スマッシュファクターも平均1.45で安定しています
それぞれのショットを重ねたものがこちら。打ち出しも揃っているし、メーカーが謳う高慣性モーメント化による安定性の向上は実感します
球筋にも一貫性があり、飛びと安定感を両立できているのは高く評価できるところ
ドロー系でもスピンが2000回転程度に収まってくれている点もいいです(減りすぎるとドロップする可能性もあるから)
打点ブレにも強く、高さ、方向ともに安定しているのが確認できました
ただし弾道は低めな傾向があるので、注意するべきはここ
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コブラLTDxドライバーはステルスに匹敵する飛びに加えオートマ感がすごい
LTDxドライバーは大ヒット中のステルスドライバーに匹敵。むしろ上かもしれないという飛びに加えて安定度も高いのがすごい点です。ざっくり言うと飛んで曲がらないということです
スピードと安定感をここまで両立できるとなると、これを超えるのはそう簡単ではないでしょう。まっすぐ遠くへ飛ばすことに全集中した集大成だといえます。現状最強ドライバーの筆頭であると感じているところ
ただし、まっすぐ遠くへ飛ばせるかわりに操作性は犠牲になっているのはしょうがいない部分。フェードやドローを打ち分けたいと考えているなら面白くないドライバーだと感じるはずです
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コブラLTDxドライバーはLSじゃなくても十分低スピン
LTDxの兄弟モデルにLSというタイプが存在しますが、LTDxの9°でも十分低スピンなドライバーです。ぼくのデータでは2000回転前後でしたが、これを多いと感じる人は少ないはず
LTDx LSドライバーに関しても試打計測を行い、どれほどの差があるかは後ほど確認します。そもそもLSはデシャンボーなどのレベルの選手でもロスが出ないように設計されている為、よほどのハードパンチャーでない限りはLTDxでも良いと思います
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コブラLTDxドライバーUSモデルの標準シャフトはかなりハード
US純正で装着されていたTENSEI AV Rawホワイトですが、これは想像以上にハードでした
振動数を計測してみたところ、273cpm。60g台のSにしては非常に硬いです。が、GCクワッド計測で47m/sでこのデータなので、44、45m/sぐらいで振れるならまだ許容範囲だと思います
それ以下のヘッドスピードの方であれば素直に国内モデルを選択するほうが良いでしょう
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コブラLTDxドライバーのヘッドについて
LTDxドライバーに搭載される大きなテクノロジーは3つあり、3モデルに共通しています
まず「マルチマテリアルシャーシ」チタン製のフレームボディを採用しています。前作RADSPEEDのT-BARシャーシよりも8.3gも軽量化できているそう。すごい
そして新テクノロジーでもあるのが「パワーコア・テクノロジー」ヘッドの内部前方にウェイトを配置することで、低スピン化とボールスピードアップを狙っています
LTDxはヘッド後方に10gのウェイトが装着されています。そのうち交換できるウェイトが発売されるでしょう
ちなみにスリーブ抜きのヘッド重量は197g(RADSPEEDとほぼ同じ)でした。やはりコブラらしくヘッド重量が重ためです。振りやすくするためにぼくも別売りウェイトが出れば交換してもう少し軽くしたいとは考えています
割と重たいとはいえ、初代LTDドライバーよりは4g〜5g軽くなっているので振りやすくなりました。ここは一安心です
クラウンはおなじみのカーボンクラウンです。マットブラック仕上げ。クラウンには謎のスジが2本入っています。効果は謎
このカラーとは別にUSモデルにはブルーとレッドのヘッドがあり、そちらはツヤがあるタイプになります
前作まではCNCミルドフェースがクラウンの先端側まではみ出していましたけど、LTDxではそれは廃止されています。見た目はテーラーメイドのドライバーみたいです
この方がみためは良くなったので良い改良だと感じます
アドレス時の見た目はこんな感じ。ヘッドはとくにかぶっていないし座りもいいです。LTDxは後方に出っ張った形状をしているので投影面積もまあまあデカイですね
横からみるとこんな感じです
フェース面が結構改良されています。今作はキャロウェイのようなAIによる設計を採用しているのが特徴です
フェースを15分割し、それぞれ厚みを調整しているらしく、広い範囲で反発を維持する構造だそうです
打点ブレにも強くなっている印象があるので効果はありそう
打音は以下のとおり。硬さもなくなり打感はよくなったと感じています
コブラLTDxドライバーの打音 pic.twitter.com/RrKaVgCnZL
— まさ@ゴルフブログ&YouTube (@masa_golf05) February 16, 2022
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コブラLTDxドライバーの総合評価
大ヒット中のステルスドライバーシリーズに対抗できるぶっ飛びドライバーです。加えて安定性も高く、バランスが非常に良いクラブ。データも申し分ないですから単純に評価が高いです。打感も良くなりまずまずです
注意点は弾道の低さと低スピン傾向にあるところです。ロフト選択は多めが無難だと思います
ヘッド重量がコブラらしく重ためなので、誰でも簡単に打てる優しいドライバーではありませんので満点にはしませんが、スイングスピードがそれなりにある方なら問題ないでしょう
試打クラブではなくて自分で購入したものでもあるから多少バイアスがかかっているとはいえ、データは嘘をつきませんし、飛ぶドライバーなのは間違いありません。フィーリングも良いのでメイン使用します
おすすめ度:
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コブラLTDxドライバーをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
円安の影響はあるものの、日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているパターンもあり、LTDxのUSモデルはまさにそれです。
一昔まえとは異なり、現在のUSモデルと国内モデルのヘッドは同じなので、すでにお持ちのシャフトなどを使うなどすれば、かなり割安で入手が可能なので、US版を検討してみるのもおすすめです。
ちなみに純正シャフトは少し硬いモデルが装着されているため、スペックダウンするのが良いでしょう。
USモデルを購入する場合、おすすめしているのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん。
ぼくも普段USモデルを購入する際には必ず利用しているショップで、今年に入ってからはコブラLTDxやテーラーメイド ステルス、キャロウェイ ローグST トリプルダイヤモンドLSなど、多数購入しています。
他にもUS品を扱っているショップはありますが、メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱いショップなので、模倣品などを掴まされるリスクがなく、安心感が違います。
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