ゴルフ雑記帳のまさです。
今回は「コブラ エアロジェットLS フェアウェイウッド」の試打レビューです。
コブラ史上最高クラスのエアロダイナミクス性能を謳っているフェアウェイウッドで、スイングスピードとボールスピードアップが狙えますよ!とメーカーが謳っているモデル。
また、エアロジェットフェアウェイウッドは3モデル展開でLSはシリーズ中で最も低スピンなフェアウェイウッドです。あとリッキー・ファウラーが使っていることでも有名。
エアロジェットシリーズは飛ぶと評判ですし、当サイトでもドライバーの飛距離は高く評価していますが、フェアウェイウッドはまだ打っていなかったのでかなり楽しみにしていた1本。
さて、今回もGCクワッドでの弾道計測とラウンドテストを行っていて、それを踏まえた率直な感想が下記。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッドについてレビューしていきます。
コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッドのデザインと概要
今作はヘッド内フェース寄りの低い場所にウェイトが吊り下げられていることから、それだけで低重心かつ浅い重心になるように設計されているのが一番の特徴と言って良い。
さらにLSは外部ウェイトとしてフェース寄りの左右2箇所に青いウェイトを装着しています。
番手(ロフト) | 3番(14.5°) | 5番(17.5°) |
ライ角 | 55.7° | 56.2° |
ヘッド体積 | 172cc | 143cc |
番手ラインナップは3番と5番のみ。
2箇所付いているといったウェイトのトウ側は標準だと3g。
反対にヒール側には12gが装着されていて捕まりやすい状態になっていますが、この2つは入れ替えることもできるので好みで捕まり具合を調整できます。
あとこの外部ウェイトは別売りでいろんな重さが打っているので、ヘッド重たい場合は軽いの選んで調整したりもできるのは結構嬉しいポイント。
クラウンはお馴染みのカーボンクラウンです。
ヘッド形状はこちら。割りとシンプルで癖のないカタチ。
横からみるとこうなっていて、クラウン側に膨らみがあってそこそこボリューミーな感じがあります。
この形状がエアロダイナミクスに影響しているのだとか・・・
アドレス時の見え方はこうなります。
ヘッド体積は172ccあるので小ぶりということはありません。大きくもないので中ぐらいというイメージで至って普通のサイズ感。
アングルは標準だとストレートで、変に被ったりはしていませんね。
フェース厚は横から見たときにも感じましたが厚めな印象です。
今回もAIが作りだしたフェースとなっており、15分割したフェースのポイントそれぞれに最適な厚みで作られています。
フェース全体の広い範囲で反発力が維持されるとのこと。
また、今作のフェアウェイウッドでも調整機能が備わっています。±1.5°の調整が可能。
コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッドの試打計測データ
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ていきます。
- ヘッド:エアロジェットLSフェアウェイウッド
- ロフト:3番(14.5°)
- シャフト:TOUR AD CQ
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
今回打った打球データが下記(GC Quadを使用)
ヘッドスピード(m/s) | 44.7 |
ボールスピード(m/s) | 63,9 |
打ち出し角度(°) | 16.5 |
打ち出し方向(°) | -1.9(右) |
バックスピン(rpm) | 2662 |
サイドスピン(rpm) | -96(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 39.7 |
降下角度(°) | 43.8 |
センターからのブレ(yd) | -12.4(左) |
キャリー(yd) | 242.4 |
総距離(yd) | 261.8 |
スマッシュファクター | 1.43 |
現在当サイトのフェアウェイウッドの計測基準は下記になっています。
平均キャリーは242.4ヤード、ランを含めた総距離が261.8ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
今回の平均のヘッドスピードは44.7m/sでした。
240ヤード以上のキャリーを安定して出せているし、当サイトの平均データから見ても圧倒的に飛ぶフェアウェイウッドでした。
初速は平均からやや上ぐらいのデータでしたが、バックスピン量は2600回転前後とかなり少ないです。
打ち出しは16.5°なのでここも平均的ではあるけれど、低スピンが故に最高到達点はそこまで高くなりません。
ですが、ものすごく低弾道になるかというとそんな事もなくて中弾道ぐらいで収まってくれます。
捕まりはニュートラルでサイドスピンも少なめでストレート系。
球筋をまとめてみるとこんな感じ。
打ち出しが全体に左だったこともあって左方向へと打球は集約していますけど、ものすごく捕まりが良いわけではなくてストレートイメージです。
スイングスピードがあまりない方だと捕まり切らないので難しさを感じるかも。
弾道も素直でばらつきもあまりでませでした。
挙動の安定感もなかなかでしたが、打点ブレに対しても強さを感じられて優秀。
コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッドのレビュー
評判どおりめちゃくちゃ飛びます。
初速はそこそこだけど低スピン系なので弾道が極めて強かったです。しかもその飛距離にも安定感があるので、1発の飛びというよりも平均して凄く飛ぶというのが評価したいポイントです。
低スピンは低スピンでも2000前半までは落ちなかったので実使用にも耐えうるレベル。
エアロジェットLSフェアウェイウッドのチャートを作ってみましたが、こんな感じになりました。
飛びについては最高評価としています。やはりスピンがこれだけ減ってくれれば飛びますよ。
ただしそのバックスピンの少なさが難易度につながるのも確かで、地面(ティーアップしていない状態)から打つぶんには難しさがあるというのが正直なところ。
フェアウェイなど地面からボールをしっかりと上げてキャリーを出すというには平均以上のヘッドスピードが欲しいです。
というところで3番ウッドではなくて5番ウッドを選んだほうが飛距離が稼げる方も出てくると考えます。普段フェアウェイウッドで高さがあまり出ていないと感じる方は5番を選ぶのがおすすめ。
あと思っていたよりも寛容さがあったので方向性も良かったのですが、凄く優しいタイプとは言えません。というのも捕まりが弱めで、スイングスピードが遅いと右へのミスが顕著になるはず。
操作性に関しては、低スピン系なので操るという感覚はだしづらいと思うのでこのような評価。
コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッドのまとめ
総合評価:
シンプルに飛びます。ただパワーやヘッドスピードが必要なのは明らかで、万人向けかというとそれは厳しいかなと思っています。
5番だったらかなり使える人は増えると思うけれど、捕まりは弱めなのでスライサーよりもフッカー向けというのを念頭に選んでもらいたい。
ということでパワーがあってボールをしっかりと捕まえられる方には飛距離が大きな武器になるのでおすすめ。
飛ぶけど地面から打つぶんにはパワーがないとキツいけど、低スピンの威力はめちゃくちゃ強力!
おすすめな人
- フェアウェイウッドで低スピンで飛ばしたい方
- ティーアップした状態でフェアウェイウッドを使う機会の多い方
- パワーがあってボールを捕まえる技術のある方
- 左へのミスをなるべくしたくない方
関連打ちやすくて飛ぶフェアウェイウッドおすすめ人気ランキング【口コミ・評判】
関連【50th限定】コブラ エアロジェット ゴールドが登場|在庫ありおすすめショップ情報
関連【試打評価】コブラ エアロジェットドライバー|飛距離おばけなのに安定感も凄い【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ エアロジェットLSドライバー|ハードだけど飛距離は化け物クラス【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ エアロジェット ユーティリティ|UTも飛んじゃうのかよ!【口コミ・評判】
関連リッキー・ファウラーのクラブセッティング|コブラのエース。こだわりのセッティング
関連【試打評価】コブラ KING MBアイアン(2023)|意のままに操れる至高の操作性【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ KING CBアイアン(2023)|5段階鍛造の打感がマジでやばい【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラKING TOURアイアン(2023)|打感・操作性・顔、めっちゃ良いやん【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラKING Forged Tec 2022アイアン|直進性が高くて距離感も揃うカッコいい中空【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラKING フォージドTec Xアイアン|曲げずに飛ばせる実戦向きな中空【口コミ・評判】
関連【限定爆飛び1W】コブラ エアロジェットLSのLOWロフト(5.5°、7.5°)が発売|特徴&取扱ショップ情報まとめ