試打&評価

【試打評価】キャロウェイ ELYTE ユーティリティ|トラックマン4で飛距離計測

キャロウェイ ELYTEユーティリティ試打評価レビュー

今回取り上げるのは「キャロウェイ ELYTE ユーティリティ」。こちらの試打計測を行ったのでレビューします

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

ELYTEのユーティリティは3種類もありますが、コアモデルにあたるのがこの記事で取り上げていく『ELYTE ユーティリティ』です。

結論から言っておくと、飛距離は同シリーズのELYTEフェアウェイウッドと同様に優秀!上がりやすさも抜群に良かった!ユーティリティ選びで飛びを重視したいなら候補としては面白いです。

ただ、思っていたよりも方向性には課題が残る出来かなと感じました。カチャカチャが進化してライ角調整の幅が増えているので、そこである程度調整をする必要はあるかなという印象です。

まさ
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キャロウェイ ELYTE ユーティリティの概要とデザイン

Aiフェース搭載のユーティリティ。フェースはELYTEドライバー等と同じAi 10xフェースを採用し、打点ブレに対しての補正ポイントを増加しています。

カチャカチャはライ角の調整幅が強化されているのもポイント。ロフトとの組み合わせは7種類になりました。ユーティリティのライ角は重要なのでこの変更は嬉しいところです。

ボディはスチール性で、カーボンクラウンは採用されていないようです。

ヘッド形状はキャロウェイらしくないオーソドックスな縦長シルエットになっています。かなり構えやすくなりましたね。サイズはちょい大きめ。

あと、ちょっと撮影をミスしていますけど、フェースのアングルはストレートに近い雰囲気です。

艶消しなのも良い感じです。

タイトリストなど、他メーカーも採用してきている、ユーティリティでの取り外し可能なトウヒールウェイトが搭載されました。

入れ替えることで弾道調整ができます。別売りウェイトを使えばヘッド自体の重量調整ができるのもメリットになるでしょう。

フォージドカップフェースの打感は秀逸です。弾くんだけど、食いつきも良くて、完成度が高いと思います。

キャロウェイ ELYTE ユーティリティ試打計測データ

計測スペック:4番、22°、シャフト:VENTUS for Callaway 6S(純正)

まさ
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ELYTE ユーティリティの試打計測の平均データが下記

2024年よりユーティリティはヘッドスピード40m/s~41m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)41.3
B/S (m/s)59.5
打ち出し角(度)15.7
打ち出し方向(度)0.2
バックスピン4184
スピン軸-6.9(左)
最高到達点35.0
降下角度(度)45.8
曲がり-11.8(左)
キャリー(yd)203.7
総距離(yd)220.2

22度のユーティリティではキャリー195ヤードを超えてくれば飛ぶモデルだと位置づけています。今回のELYTEユーティリティは200ヤード以上のキャリーをコンスタントに出せていますし、飛距離性能はかなり優れていると判断できます。

安定してキャリーが出せているのはAiフェースの補正能力も関係はしている・・・と思いたい。

打ち出し角もよく出ています。ややトップ気味に当たってもボールは浮きやすくなっていると実感できました。

バックスピン量は平均的ですが、最高到達点が非常に高いため落下角度が素晴らしいです。200ヤード前後の距離が打てるクラブとしてはかなり止めやすい部類です。

つかまりは結構強いです。フェース自体が左を向きやすく、ターンもしやすいです。

標準スペックだとフッカーは少し扱いづらいと思います。ライ角の調整幅が増しているのでフラット目にして使う方が安定はしそうだした。

反対にスライサーにはちょうど良くて、右への壮大なミスは軽減しやすいでしょう。

純正スペックだと左右のバラつきがデカいです。Aiフェースは前後距離の誤差は抑えてくれる一方で、フェース向きが関係する左右ブレまではやはりカバーしてくれません。

まあ、センターより大きく右へ曲がったりするミスはなかったので、やはりスライサーとの相性がいいですね。

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. 初速性能が高くて飛距離は優秀
  2. 薄めの当たりでもボールが良く上がる
  3. 捕まりが抜群で右へのミスは出づらい
  4. カチャカチャの調整幅が増えたのは嬉しい

微妙なところ

  1. フェースが左を向きやすいので、捕まりを抑える調整が必要

キャロウェイ ELYTE ユーティリティの性能評価チャート

キャロウェイ ELYTE ユーティリティ
飛距離
9/10
上がりやすさ
10/10
つかまり
9/10
方向性
4/10
操作性
7/10
打感
9/10
安心感
9/10

ELYTEはシリーズ通して飛距離性能に優れていますね。ユーティリティも非常に楽に飛ばす事ができました。

また、フェース下目に当たった場合のボールの浮きやすさは特筆モノです。トップ気味のミスが多かったり、弾道が低くて悩んでいる方には特に使いやすいと思います。上がりやすさの評価は特に高いです。

前後の距離の誤差も小さいので、打点がバレてキャリーが揃ってくれない人にも最適。

ただ、左右のバラつきが気になったので方向性の評価は下げています。先端剛性の高めのシャフトと組み合わせで弾道を落ち着かせたいです。

スライサーなら捕まりの良さを活かしてそのままでも良いと思いますけど、フッカーならツアーAD VF HBあたりがおすすめ!

上がりやすくて確かに打ちやすい

優しく打てる要素はかなりイケてます!ボールの上がりやすさは多くのゴルファーにとって恩恵がデカいと思います。

また、ミスヒットしても耐えてキャリーが出てくれるのはAiフェースの能力の高さだと信じたい部分です。実際ミスしてもギリギリバンカーを超えてくれることもあったので個人的には効果は実感しています。

ただし、フェース向きの方が影響がデカい左右ブレについては割とあったので、いつでも真っ直ぐいってくれるわけではなかったです。なのでそこは注意!

とにかく今作は薄い当たりでもしっかり上がってくれてグリーンでも止めやすいのが1番の良さです!ユーティリティで高さが欲しい方は是非チェックしてみてください。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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