キャロウェイの2020年9月に発売された「APEX MB2020」を購入したので試打計測を行いました
今回は弾道計測機のフライトスコープmevo+を使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
マッスルバックアイアンなのだけど、バックフェースにタングステンウェイトを装着した見た目。ハイテク感のあるデザインが印象的です
でも、このタングステンは交換はできなくて、重心位置を変えることなくバランスを調整するというモノだそう。交換ができれば面白かったんですけどね。そこだけは残念
▼このタングステンウェイトは賛否あると思うけれども、デザインとして個人的には好きです。最高だと思ってる
とりあえず性能面について先に結論から言っておくと以下のとおり
- 特別柔らかいという感じではなく、ソリッド目な打感
- 抜けはすこぶる良い
- うまく打てればめくれるハイスピン弾道
- ストレートフェード
- ただしミスには弱い
というアイアンでした
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
キャロウェイAPEX MB2020アイアンの試打クラブスペック
▼試打にはキャロウェイ APEX MB2020の7番アイアンを使用しました
▼シャフトはダイナミックゴールド120 S200
7番でロフト角は34°、ライ角62°、総重量は446g、バランスはD3です
▼振動数は335cpm
キャロウェイAPEX MB2020アイアンの試打計測データ
▼いつもどおり4球の平均値を取りました
下記が平均値を見やすくまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 40.1 |
ボールスピード(m/s) | 51.4 |
打ち出し角(°) | 19.8 |
高さ(yd) | 33.4 |
打ち出し方向(°) | -1.4 |
バックスピン(rpm) | 7712 |
スピン軸(°) | 0.17(右回転) |
センターからのブレ(yd) | -3.9 |
キャリー(yd) | 156.3 |
総距離(yd) | 160.2 |
やや左方向へ打ち出していることから着弾地点は平均値で左へ3.9ヤードです
曲がり幅も非常に小さくて意外なほどに安定したストレートボールが打てました。普通に打てばややフェード寄りのストレートボールが出ます
そして飛距離性能。キャリーでは平均156ヤード。ノーマルロフト(7番で34°)だと考えれば十分な距離は出ています。初速がそこそこ出ているのが要因かと思います
ぼくは普段32°の7番で160ヤードを打っているからロフトよりかは距離が出ている印象があります
バックスピンもばっちり入っていて、データを見ていく限りでは中々の好結果です
キャロウェイAPEX MB2020アイアンの評価
▼5項目、5段階の評価を付けさせてもらったのが下記
飛距離性能は今回4としています。めちゃくちゃ飛ぶからという訳ではなくて、ロフト角を考えたらそこそこ飛んでくれているからです
まあこの手のアイアンに飛距離性能を求めるのもおかしな話ではあるし、飛ばしたいならロフトを立てても良いと思います
次は方向性に関してですが、こちらは想像よりも凄く良かったですね(上手く打てたとは思う)
左目には打ち出されていますけど、ほとんどストレートな弾道で軽いフェードぐらいの曲がり幅です
基本的な性能としては捕まりすぎると感じる事はないですね。どちらかといえばちょっと捕まりにくい感覚ではあります
油断すると右へスッと抜けて行く感じがするから、しっかりとダウンブロー目にいれて捕まえていくイメージは欲しいです
さすればスピンの効いた、めくれるストレート弾道が打てるって感じですね。バックスピン量は7000rpm以上入るから相当かかっている部類。飛び姿も綺麗です
APEX MB2020。打音も良き https://t.co/N0BLE91dy0 pic.twitter.com/9yOhrF7UqV
— まさ@ゴルフブログ&YouTube登録1万8千人 (@masa_golf05) January 7, 2021
▲ソリッドな打球感。抜けは最強に良い
しっかり目の打球感で、芯を感じるフィーリング。この手のアイアンって柔らかい打感をどうしてもイメージしてしまうから「あれ?」とは最初なったけど。これはこれで中々良い打感だと感じるようになりました
これは正直好みの問題なんだけど、最強に柔らかい打感じゃないとダメって方には合わないと思います
そして、抜けなんですけど、こちらはすこぶる良いです
ソールがめちゃくちゃ薄いのもあるんですけど、スパッと抜けてくれます
操作性は当然だけど、この手のアイアンらしくて素晴らしく良いです。まあ見た目どおりのイメージで最高。打ち分けようと思えば色んな打球が打てます
ただし、ミスへの許容度は低めで2点評価です。ミスに対してはカバーしてくれる事はありません。芯をはずしたら終了と思ってもらっていいです
どこで打ったかわかるからオッケーなんて生半可なモノではないです。意図した距離とは程遠いレベルで飛ばなくなります
もちろんわざと芯を外す場合はオッケーですけど、そんな事をする人はほぼいないでしょう
ミート率の高さは必須です
弾道の高さは結構揃うから縦距離も合いやすい
打ち出し角は平均値で19°。最大の高さの平均33ヤード程度です
高さはしっかり出ているんですけど、良いところ高さがしっかり揃っているところです
縦の距離感もイメージを作りやすいですね
バックスピン量は繰り返しになるけど、7000rpm以上かかっていて非常に多いです
ほぼどこでも止められます
キャロウェイAPEX MB2020アイアンのヘッド形状
▲ネック側が相当絞ってある形状です
めっちゃ好きですね。凄く良い
▲トップブレード薄すぎやろ
最薄クラスの薄さ。切れ味の良さを感じさせてくれるシャープさでございます
▲ネック長はそんなに長くないですね
▲横から見たらこんな感じです。めっちゃペラい
まさにブレード
▲フェース面はこんな感じです。今作の溝のは20Vグルーヴというキャロウェイのウェッジに使われている溝と一緒らしいです
キャロウェイAPEX MB2020アイアンの弾道イメージ
▼mevo+での弾道イメージです
左に打ち出し気味だけど、センターラインからのズレも小さくて安定しています
キャロウェイAPEX MB2020アイアンの試打動画
総評
クオリティはかなり高いし、何よりカッコいいです
打感で少し好みが分かれるとは思います。しっかりと芯を感じる打感が良いよって方にはおすすめです
あとソール幅を見ればわかるとおり、実際にコースで打ってみても抜けがめちゃくちゃ良いです。ダウンブロー派で、突っかかってしまう方には最高に打ちやすいアイアンです
ただしミート率はやっぱり必要。ミスヒットにはめっちゃ弱いのでそこだけは頭に入れておきたいところです
おすすめ度:
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