どうもまさでございます。今回はブリヂストンの2024年モデルである「B3 MAX Dドライバー」を取り上げます。計測にはいつもどおりGCQuadを使用しています。
同シリーズ5作目にあたるモデルでラインナップ増やしすぎで何がなんやら状態ではあるけど、B3MAXをベースにさらに捕まりをアップさせた軽量でドローバイアスタイプのドライバーですね。発売は2024年4月5日
結論から言うと確かに簡単に打てるしドローもかかりやすい。打っていると「ええやん」となったのだけど、残念なことにそれほど飛ばない。。。
前置きはこれぐらいにして早速言ってみましょう
ブリヂストンB3 MAX Dドライバーのデザインと概要
デザインは黒ベースのシックな出たち。外観はB3MAXと同じです。優しいタイプながら重厚さもあって悪くない。BSの現シリーズのデザインはここ数年のモデルと比べるとだいぶマシになったなと思います。
今作はカーボンモノコックという構造でソールまでカーボン。B3 MAXも同じテクノロジーですが、Dの方はヘッド内部のヒール寄りにタングステンウェイトを入れて重心角を大きくして捕まりをさらに強調しています。
ヘッド最後部にはあるアルミウェイト。重心を深くして寛容性を高めるのが狙いでしょう。
ソール前方にはサスペンションコアが入っています。ブリヂストンではお馴染みになりつつある機能で、トウとヒールの反発力が上がるのだとか。
丸型の形状で中々のフックフェースです。
横から見るとわかりますがシャロー形状です。
投影面積も大きめでフックフェース。スライサーにはとっては非常に安心感のあるヘッド形状なのではないでしょうか。個人的には左を向きすぎて構えにくい。
ファース面には細かーい網目状のパターンをレーザーで刻んでいます。BS独自のバイティングフェースというもので、ボールが滑りにくくなります。これのおかけで余分なスピンを減らせるとのこと。
スペックが下記。ロフトは10.5度しかありません。
ロフト角 | 10.5° |
クラブ重量(SR) | 288g |
クラブ重量(R) | 284g |
クラブの長さ | 45.5インチ |
シャフト重量(SR) | 46g |
シャフト重量(R) | 42g |
バランス | D2 |
シャフト | VANQUISH BS40 |
弾道 | 高 |
バイアス | ドロー |
試打計測データ
ブリヂストンB3 MAX Dドライバーの試打計測の平均データが下記
2024年よりドライバーはヘッドスピード45m/sでの計測に統一しています
モデル名 | ブリヂストン B3 MAX D |
H/S (m/s) | 45.1 |
B/S (m/s) | 63.9 |
打ち出し角(度) | 14.9 |
打ち出し方向(度) | -0.3 |
バックスピン | 2806 |
サイドスピン(rpm) | -375 |
ピーク時の高さ(yd) | 36.2 |
降下角度(度) | 43.5 |
センターからのブレ(yd) | -16.7 |
キャリー(yd) | 235.7 |
総距離(yd) | 253.3 |
スマッシュ | 1.42 |
残念ながら凄く飛ぶドライバーでは有りませんでした。一応基準として、45m/sで打った場合にトータル260ヤード以下は微妙という事になっているのですが、平均253ヤードでした。残念。
まず初速もあまり出ないし、飛距離が出そうな雰囲気はないです。バックスピンも2000後半で弾道に強さも感じません。
飛距離は出ませんが捕まりは非常に良いです。オートマチックに捕まってくれるのでとにかく楽でした。特に何も考える事なくドローがでます。打ち出し方向や曲がり幅も安定しているのでドロー系で安定させたいなら大いにありだと思います。
横ブレは左に16ヤード。縦距離のバラつきは少なく、ここでも、安定性の高さを感じます。
最大の高さは36.2ヤードで高さは期待通り出やすかったです。バックスピンが多いことも影響はしていると思いますが、普段スピンが少なすぎると感じている方や非力な方になら丁度良くなるかもしれません。
ただし落下角度が43.5度なのでランには期待できない。ここが飛距離が伸びなかった要因かなと思っています。
ブリヂストンB3 MAX Dドライバーの良かった点
良かったところ
- 捕まりが強力でスライサーにピッタリ
- 打点ブレに強く安定して飛ばせる
- 高さが出しやすい
ブリヂストンB3 MAX Dドライバーの微妙な点
微妙なところ
- 打球の質が弱く風にも負ける
- スピンは多めなので人によっては飛びほとんど期待できない
非常に簡単でスライサーにはおすすめ。でも飛ばない
とにかく簡単さという点においては非常に優れています。簡単さとは、捕まりの良さや打球の上がりやすさ、ミスヒットへの耐性です。安定して一定した距離を打っていけるので計算の立つドライバーなのでスコアメイクしやすいタイプですね。
その代わりといってはなんだけど1発の飛びは無くて痺れるようなボールは全くといっていいほど出ませんでした。大人しい飛び方をするなーというのを終始感じながら打っていました。
まあ飛距離がそこまで出ないというのは弱みにはなりますが、暴れないドライバーと考えればメリットは大きいと思います。
右へのミスは明確に軽減できますし、ミスってもそこそこ行ってくれるのでドライバーが苦手なスライサーの方には優しさを感じられて弱点を補強できる可能性が高いでしょう。
打感はカーボンコンポジット系の中では悪くない出来です。すごい良いってこともありませんが、文句が出るほどではありません。
総合評価
ロフトも10.5度しか用意していませんし、コンセプト的にもスライサー向けである事は間違いないでしょう。簡単に捕まえる事はできるので、曲がりの大きなスライスでめちゃくちゃ飛距離ロスをしている人に限っては飛距離を伸ばせる可能性があります。それ以外なら選ぶ必要性はあまりない。
結論、簡単だけど飛びは微妙。よほどスライスさせたくないなら買っても良いかもしれません
関連【ブリヂストン 245MAXアイアン試打レビュー】マジでマックスやさしい【飛んで止まる】
関連 【試打評価】ブリヂストン 233HFアイアン|これヤバすぎるぐらい最高だわ【口コミ・評判】
関連【試打評価】ブリヂストンB1STドライバー|オフセンターに強くて安定【口コミ・評判】
関連【ヨネックス EZONE GT TYPE-S 試打評価】あまりにもクセが無いカスタムの自由度が高いドライバー
関連【試打評価】ブリヂストンB2HTドライバー|捕まり最強で右へのミスは激減する【口コミ・評判】