今回取り上げるのはアッタス RX サンライズ レッド。こちらの試打計測を行ったのでレビューしていきます。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)
爽快な走り感で最高のドローが打てた
今作は先調子系ということでしたが、走り感が相当あります。
ヘッドスピードも出やすいし、つかまりも相当強い部類なので、当然ボールスピードも伸びやすかったです。
となると、飛距離も当然出てくれたわけですが、球筋も「右に出てから戻ってくるドロー」が打てて最高に気持ちが良い。
程よいしなり感でタメも作りやすく、プロよりもアマチュアが使いやすいスペックとなっているため万人受けすると思います(先調子系を毛嫌いしている方はそもそも使わないと思いますが、、、)
ただし動きが非常に出やすいので安定性という部分では、やや物足りない印象も受けましたね。
とはいえ総合的に見ると、飛距離は出るし振りやすさも抜群に良いので個人的には相当評価の高い1本です。つかまりが良くて飛距離を伸ばしやすいシャフトを求める方は要チェックです。
トラックマンによる試打データ
現在ドライバーでの計測ヘッドスピードは約45m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
項目 | トラックマン平均値 |
---|---|
H/S (m/s) | 45.4 |
B/S (m/s) | 66.4 |
打ち出し角(度) | 14.2 |
打ち出し方向(度) | 4.0 |
バックスピン | 2489 |
スピン軸 | -7.3(左) |
最高到達点 | 32.7 |
降下角度(度) | 38.4 |
曲がり幅(yd) | -13.1(左) |
左右ブレ(yd) | 4.5(右) |
キャリー(yd) | 248.7 |
総距離(yd) | 270.8 |
ミート率 | 1.46 |
飛距離性能についてはキャリー+ランのトータル距離で評価しています。今回は平均で270ヤードオーバーを記録しているため、かなり飛びに期待の持てるシャフトと思ってもらっていいです。
初速が極めて出やすくなっていて、先調子系のメリットがしっかりと出ているなと思います。
バックスピン量は比較的入るタイプで、2000回転中盤あたりを推移していました。すごく低スピン化するタイプではありません。スピンに関しては先端に動きが出やすいシャフトらしいデータと言えます。
スマッシュは1.46と中々良い手ごたえ。インパクト効率も比較的良かったですね。
アッタス RX サンライズ レッドの弾道
やはり弾道は総じてドローです。筆者自身がドローヒッターという事もありますけど、右に行きやすいSIMドライバーと組み合わせてもこれなので、捕まりは非常に強力です。
ちなみにドローボールを打つ場合には、できれば右に出して戻ってくるのが理想に感じる方が多いと思いますが、サンライズRXレッドはその弾道が非常に作りやすいです。
というのも、先調子ではあるものの手元側にもしなりが感じやすくてタメが作りやすいという印象があるから。これによってインサイドからアタックしやすくなるため、ボールは右に出していける。そこから先端の走り感と戻りの良さでしっかりとドローさせられるイメージです。
高さに関しては、想像していたほどの超高弾道とはならず中~高あたりに落ち着きました。
スピンがまあまあ入りやすいので、スイングスピードが速い人の場合はワンフレックスぐらい上げると良いかなと思います。
飛距離は安定していますが、少々左右のばらつきは出たと思っています。
打出し方向は比較的揃ってくるのですが、曲がり幅がデカかったり、そうでなかったりする事があったのが理由になります。
先端の動きが出やすいのでインパクトのズレは多少出てくる印象です。
安定性を求めるなら、先程言ったようにワンフレックス上も視野に入れてみるのもおすすめしたいですね。
アッタス RX サンライズ レッドの振動数と剛性チェック
長さは45インチで組んでいますが、6Sで256cpmは60g台のカスタムシャフトの中では低い値です。
また、最近の先調子系は手元側の剛性がけっこう高いタイプが多いので、振り感が硬いと感じるパターンも多いです。代表的な所で言えばVENTUSレッド系。
そういったモデルと比べると手元側にもゆとりがあるので、切り返し時のしなり感が感じやすいなという印象があります。これによってインサイドから下ろしやすくもなるのもメリットだと思っています。
インサイドからヒットできるけれど、先端の鋭い戻りでボールをしっかりと捕まえてくれるので、右に出てからちゃんと戻ってくるドローが出ていました。これがかなり気持ちいいですね。
中間剛性をセンターフレックスにて計測しました。中間部は60g台だと割と平均的な値です。
もう少し先寄りも計測。このポイントは先調子らしく緩めな設定になっていました。
メーカーが出している剛性分布がこちら。アッタスキングよりも手元と先端剛性が高いらしいですが、振っている感じとしては確かにそんな感覚です。
特に先端側はキングよりも明確に剛性感があります。さらに捕まりが欲しいならキングの方が良いと思いますが、個人的にはRXサンライズレッドの方が安定性がちょっと高いので好きではある。
↓40g台のRからのラインナップ。全体的にトルクも大きめなので、一般アマチュアでも非常に扱いやすいスペックとなっています。
デザインとテクノロジー
レッド+シルバー+ブラックの3色で構成されています。
中間部にサンライズの文字とスペックが記載されています。
デザインが施されている面とは反対側がこんな感じです。うーん、、、カラーリングは良いけれどデザインについてはどうでしょうか。自分で購入しておいてなんですけど、あまりカッコいいとは思いません(笑)
手元から中間部に4軸カーボンを採用しています。4軸カーボンは過去に本間ゴルフのアーマックシャフトなどでも使われていたりしますが、つぶれ等が軽減されるため挙動の安定性が飛躍的に高まるのが特徴です。
先端には「トレカ®M40X」を採用。走るタイプにありがちな当たり負けなどを防いでくれるようになります。
良かった点と微妙な点
良かったところ
- 走りと弾き感はばつぐん!初速が出やすくなって飛ぶ
- 強力なつかまり感で気持ちの良いドローが打てる
- 適度なスピン量でキャリーが伸びる
- トルクも大きめでしなりを感じやすい!アマチュアでも扱いやすい
微妙なところ
- 安定性はやや欠ける印象。ばらつきを防ぐにはワンフレックス上げるのも視野に入れたい
評価チャート
弾きと走りが素晴らしく、ヘッドスピードアップにも期待が持てますし、つかまりも抜群に良いいので、効果的に初速を挙げていけるシャフトです。
トルクも大きめで、全体的な剛性感も低めで非常に扱いやすかったのも良い所だと思います。プロ向けというよりはアマチュアゴルファーが使いやすいモデルを作ってきたなという印象で、多くの方が「振りやすい」「打ちやすい」と感じられると思います。
一方で安定性という点では若干評価を落としましたが、動きが出やすいのでしょうがない所ではあります。安定感も高めていくなら、普段選ぶスペックよりも1フレックス~2フレックスほど上げてみると面白いでしょう。
いつも大体6Sなら、SXかXを選ぶとバランスが良くなるはず。
まとめ
個人的には相当評価の高い1本です。振り感がめちゃくちゃ気持ち良いですし、弾道的にも理想に近いドローが出てくれて最高でした。
25,000円ほどで購入できてこの性能となるとコスパも非常に良い。つかまりが良くて飛ばせるシャフトを探している方にはかなりおすすめです。
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