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【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト|適度な走り感と高い安定性【口コミ】

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト10

今回はUSTマミヤから発売されているハイブリッド用シャフト「アッタスMB-HY」を購入しました。さっそく弾道計測機GCクアッドを使って計測をおこなったので、どういったシャフトだったのか紹介していきます

アッタスMB-HYは稲見萌寧選手がセッティングに加えているスリクソンZXハイブリッドに装着していることでも有名なユーティリティ用のカーボンシャフトです

癖のない中調子タイプですが、東レのトレカM40Xを使用し先端部を強化しています。これによって安定したインパクトを維持しながら高弾道を可能にするとメーカーは謳っています。今作は50g台から14スペックが用意されているのが嬉しいところ。幅広い層にも対応できるモデルとなっています

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト8

今回は愛用しているPING G410ハイブリッドの#2(17°)に装着しました。このユーティリティ自体も名器だと思っているのでおすすめです

それでは詳しいデータを見ながらアッタスMB-HYについて実際の使用感についてレビューしていきましょう

計測に使用したクラブのスペック
  • ヘッド:PING G410ハイブリッド
  • 番手:2番
  • ロフト角:17°
  • シャフト:USTマミヤ アッタスMB-HY 75
  • フレックス:S
  • ボール:タイトリスト プロV1x
  • 弾道計測器:GCQuad
弾道計測器はPGAツアープロも多数使用する「GCQuad」です
まさ
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アッタスMB-HYの試打計測データ

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト

▼平均のデータが下記

ヘッドスピード(m/s) 42.8
ボールスピード(m/s) 62.2
打ち出し角度(°) 14.2
打ち出し方向(°) -0.5(左)
バックスピン(rpm) 3924
サイドスピン(rpm) -23(左)
ピーク時の高さ(yd) 35.5
降下角度(°) 45.5
センターからのブレ(yd) -3(左)
キャリー(yd) 216
総距離(yd) 227.4

計測データは以上になります。初速が62.2m/sとまずまずです。平均キャリーは216ヤード。総距離は227.4ヤード。スピン量が比較的多めながら飛距離に関しても健闘しています

14.2°と打ち出しもしっかりとつくので高さも出しやすいです

この中で特に印象的なデータはバックスピン量です。4000回転弱がボリュームゾーンで、高打ち出しハイスピンといえる球質。プロが実戦で使用することも納得できる打球傾向となりました

弾道イメージ
【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト14

弾道イメージがこちら。ストレートからややフェードよりの弾道です

サイドスピン量が少なく極めて安定性の高いです。素直なボールが打てました

それぞれの弾道を重ねたもの
【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト12

それぞれの弾道を重ねてみてもバラつきが少ないのが見て取れます。方向性はとても優秀

打球のねじれが少なくて直線的に狙っていけます。捕まりも特別強くはないのでこれなら左方向へのミスも気にせずに200ヤード前後の距離を信頼して打つことができそう

ひっかけが気になるウッド型UTの特性上、これはかなり扱いやすいシャフトに感じました。捕まり度合いはニュートラル

高さと方向のバラつき具合
【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト13

高さもまずまず揃っています。キャリーは最大8ヤードのブレがありますが、200ヤード超の距離なので十分良いです。捕まった場合でもスピンが極端に減らずドロップする不安も感じません

方向もスピンも揃いやすいので距離感も合わせやすくコントロール性が高いです

アッタスMB-HYはバックスピンがしっかり入る

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト15

アッタスMB-HYは適度に動きが出ます。捕まりが良くなるというよりは打ち出しアップ+スピン量の増加という部分に影響が出ているという印象です

ユーティリティはグリーンを狙っていきたいクラブなので、個人的にはスピン量の増加は大きなメリットとして捉えています

打ち出しの高さとスピンで確実に止めることが可能です。実際、ここはメーカーが謳うとおり高弾道をオートマチックに打てました

ユーティリティはフェアウェイウッドよりもスピンが減りやすい傾向にあるので、スピンを増やせるコントロールの効くUT用シャフトを検討しているなら選択肢に入れてみても良いでしょう

アッタスMB-HYの振動数とフィーリング

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト4

アッタスMB HY 75Sの振動数は295cpm。装着ヘッドはPING G410の2番(17°)、長さは40.5インチで組んでいます

標準で入っていたPING TOURのRは280cpm。これでもそこそこしっかりしているんですけど、数値だけみるとアッタスMB-HYは結構硬さを感じます

振り感は手元側のしっかりしているし、振動数のイメージどおりやや硬さは感じますが、先端がやや走るので実際にはそこまでのハードさはありませんでした

わずかに動きは出るもののトレカM40Xを入れているので最後は粘ってくれる印象。インパクトではグッと押し込んでいけるのでラインも比較的出しやすいです

アッタスMB-HYのデザインについて

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト5

手元部分は最近のアッタスのドライバーシャフトのシリーズと同じデザインです。このデザインは微妙と思っていたんですけど、どうやら組み合わせるカラーによってはカッコよく見えてくるみたいです(笑) アッタスMB-HYのデザインは中々カッコいい

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト6

全体はマットブラック。これは渋い!なんだか高級感もあって素敵な仕上がりです

アッタスMB-HYの基本スペック

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト5

スペックは下記になります

モデル 重量(g) フレックス トルク 調子
MB-HY 55 53 R 3.7
MB-HY 55 55 S 3.7
MB-HY 55 56 X 3.7
MB-HY 65 63 R 3.3
MB-HY 65 65 S 3.3
MB-HY 65 66 X 3.3
MB-HY 75 73 R 3.0
MB-HY 75 75 S 3.0
MB-HY 75 76 X 3.0
MB-HY 85 83 R 2.6
MB-HY 85 85 S 2.6
MB-HY 85 87 X 2.6
MB-HY 95 94 S 2.4
MB-HY 95 95 X 2.4

今回はこの中から75Sを購入しました

アッタスMB-HYの総合評価

【試打評価】アッタスMB-HYハイブリッドシャフト11

スピンがしっかり入ってくれてコントロールも効く超有能シャフトです。飛距離を重視するというよりは方向性や止めやすい弾道を作るのに最適

手元剛性が高い感じなので、多少硬さを感じるものの重量選択を間違えなければ幅広い層が使えるでしょう。ワンフレックス程度スペックを落としてみてもいいかもしれません

癖がなくてバランスが良いですが、捕まりはニュートラルなので左へのミスも気にならないのはデカイ。これで価格は18700円(メーカー希望価格)だからコスパも優秀です。おすすめ

おすすめ度

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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