今回はUSTマミヤの人気シリーズカスタムシャフトの13代目「アッタスキング」の試打計測を行いました。今回は試打用ではなく自腹で購入しています。アッタスは価格が安くて良心的
今作は飛びを追求した先調子系というモデル。最近は先端剛性を高めた中から手元調子系が多い中、はっきりと先調子として発売している点が面白いシャフトです。アッタスシリーズでは最も捕まる設定となっています
手元から中間部にかけては4軸カーボンシートを積層し、潰れを抑制することに加え高い復元力を実現しているとのこと。ただこの技術自体は10年以上前からあって、アッタス自身も初代で採用していたテクノロジーです
ただ、今作は先端部にトレカM40Xを使って強度アップも施しているのが特徴。先調子系だけど当たり負けしにくい設計となっているそう。つまり目新しさはない!けど大手シャフトメーカーの中で現在このカテゴリーは空席状態なので狙いは良いと思う
というわけで実際打ってみた感想ですが、かなり捕まるシャフトでした
捕まりに関してはここ最近では最高クラスではっきりとした特徴が出せています。捕まる分初速も出やすく飛距離性能はまずまずです
スインガー向けの印象が強いのでインパクト重視のハードヒッターだと左右へのバラツキが気になるのは否めません。特にアウトサイドから入ってしまう傾向がある方は右と左両方の打球が出てまとまらない可能性があるので注意が必要です
反対にインサイド及びストレート軌道で打てるスインガータイプの方には最適。先端の走り感を生かして気持ちよく強弾道ドローが打てると思うのでおすすめです。重量が許すならワンフレックスぐらいあげるのが良いのかなと思っているのが個人的な感想
それでは詳しいデータを見ながらアッタスキングについてレビューしていきます
- ヘッド:キャロウェイ エピックフラッシュ
- ロフト角:9°
- シャフト:アッタスキング 6
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
アッタスキング試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 46.6 |
ボールスピード(m/s) | 67.2 |
打ち出し角度(°) | 16.3 |
打ち出し方向(°) | 1.6(右) |
バックスピン(rpm) | 2122 |
サイドスピン(rpm) | -276(L) |
ピーク時の高さ(yd) | 40.3 |
降下角度(°) | 43.1 |
センターからのブレ(yd) | -8(L) |
キャリー(yd) | 264.2 |
総距離(yd) | 280.4 |
以上が計測データになりますが、低スピンの強弾道ドローというデータです。ドロー系なのでバックスピン量も少なめ。ボリュームゾーンは2000回転です
先調子系らしく高打ち出しです。ピーク時の高さも40ヤードを超えてくるので高弾道といえます
▼弾道イメージを見てみるとこんな具合
弾道イメージを見てもらうとわかるとおり、左右へのバラツキ具合が目立ちます
ぼくのスイングがインパクト重視なのでこういった打球傾向になったかと思います
インパクト重視にはタイミングを合わせるのがキツい
高さのバラつきはかなり抑えられています。キャリーの誤差も少なめですが、左右のバラつきが大きいです
後述しますが全体的に柔らかいです。もうワンフレックスぐらいあげても良かったかなと思っています
アッタスキングは走り感強め。アウトサイドイン軌道には合わない
アッタスキングは先端の走り感がかなりあります。スピーダーみたいなアッタスです。アッタスクールよりも先に動きが出る感じでした
スインガータイプの人にとってはこの走り感を生かして気持ちよくドローを打っていけるでしょう。飛ばせると思うし普通におすすめ
あとはインサイドアウト軌道の方やストレート軌道でスイングする方とは好相性
反対にアウトサイドインに打つ方は注意が必要です。スライスを減らせると思ってカット軌道に打つ方が使うと左へ特大のチーピンが出たり、それを嫌って打つと右へのミスが出やすくなる可能性が高いです
シャフトを信じて右方向からストレートに打っていけるスイングが必要
アッタスキングの振動数
アッタスキング6Sの振動数は253cpm
ヘッドはエピックフラッシュ、グリップはイオミックスッティッキー1.8。長さは45.25インチでの数値です
60g台のSフレックスにしては低めの数値。加えて手元剛性が高めでありながらもこれなので、かなり柔らかい印象です
実際振ってみてもしなり量は多いです。個人的にはワンフレックスあげてXにすればよかったと感じているところ。もしくは5Xにしても面白かったかもしれません
ちょっと柔らかく先端の動きも大きいのでワンフレックス程度スペックを上げる方が良いでしょう
アッタスキングのデザインについて
アッタスキングはブルーがメインカラーとなっています。アッタス11の時から模様は変わっていません
キングなので王様と王冠が描かれています。デザインはとても良いと思う
シャフトの軸カラーはシルバーです。ブルー系とは相性が良く、ここ最近のアッタスの中では最もかっこいいです
アドレス時の見え方はこのような感じです
だいぶかっこよくなった。ブルーにイエローが入っているのも良い感じ。これなら使いたいと思えるデザインです
アッタスキングの総合評価
捕まり性能に特化していてそれはそれで高評価です。最近は同じようなテイストのシャフトが多いのでこういった特徴があるのは面白いと思います
簡単に捕まるので飛距離性能は優秀ですが、スペック選択を間違えるとバラつきが出やすく安定性も損なわれます。注意点はここです
柔らかめの設定なのでワンフレックス程度あげるのがおすすめ。そうすれば捕まりの良さと安定性を両立できる可能性があります
おすすめ度:
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