アーティザン「LS720CBアイアン」を購入しましたので、さっそく試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
あの有名プロゴルファーのクラブを研磨していたというマイクテーラーが立ち上げたブランド「アーティザン」のアイアン。LS720シリーズはヘッドが3種類用意されていますが、その中では最もヘッドサイズが大きく、ロフト角も立っているのが今回のLS720CBです
大きいとはいえ、シリーズ中での話になりますので、一般的には小ぶりなアイアンに該当します。バックフェースは全面キャビティとのことですが、いわゆるハーフキャビティタイプです
LS720MBの試打計測も行っていますので、そちらの記事も参考にしてみてください
それでは詳しいデータを見ながらアーティザンLS720CBアイアンについてレビューしていきます
- ヘッド:アーティザンLS720CB
- ロフト角:28°(6番)
- シャフト:モーダス120
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
弾道計測器はPGAツアープロも多数使用する「GCQuad」です
アーティザンLS720CBアイアン試打計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 38.8 |
ボールスピード(m/s) | 53.4 |
打ち出し角度(°) | 20.6 |
打ち出し方向(°) | -0.3(左) |
バックスピン(rpm) | 5489 |
サイドスピン(rpm) | -184(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 37.1 |
降下角度(°) | 49.4 |
センターからのブレ(yd) | -4(左) |
キャリー(yd) | 170 |
総距離(yd) | 182.4 |
以上が計測データです
キャリー170ヤード、トータル182.4ヤード
今回は計測に使用したものが6番アイアン。ロフトが28度ですから、そう考えると飛距離性能は至って普通でした。特に飛ぶわけでもないですし、飛ばないこともありません。オーソドックスな飛距離です
バックスピン量もわりと普通かなと思いますが、その中でも今作は高弾道が打ちやすい印象を持ちました
最高到達点も37ヤードと高いですし、降下角も50度弱と申し分ありません。上がりにくい事はないので、見た目ほどのハードさは感じないという感想
- 飛距離は汎用
- 比較的高弾道。上がりやすい
- 降下角度が50°近くをマーク。硬めのグリーンでも問題なく止められる
球筋は軽めのドローでした。強めに捕まるわけではありませんでしたが、普通に打つ分には自然とヘッドがターンするタイプだと感じました
それを踏まえうえで感じたのは、重心距離はそれほど長くはないという点です。最近流行りのトウ側のタングステンウェイトなどが非搭載なのも影響しているはず
当然そうなると操作性もよくなるというイメージですが、まさにそのとおりでした。弾道の打ち分けもしやすいですし、それでいてラインもしっかり出せるのが強みです
弾道を重ねてみたものがこちらです
左右のブレは小さいですし、方向性はまあまあ良い方だど感じます。対して高さは少しばかりブレがでていますがオーソドックスなハーフキャビティタイプですから許容範囲といえるレベルです
アーティザンLS720CBアイアンは意外に優しくて特別なシビアさはない
アーティザンと聞くと上級者使用のアイアンかなと感じましたが、打ってみると優しく打てます。シリーズ中では最もヘッドサイズも大きいには伊達ではありません
ヘッドのバランスがいいからなのか、ミート率が非常にイイです。不思議だけど打ちやすいアイアン
ただし、スイートスポットはポケキャビのような広さはないので、あまり極端に寛容性に対して期待し過ぎるのは禁物かなと思っています
ではどこが意外と優しいの?という事なのだけど、ソールの作り込みが秀逸でダフりへの強さがあります。バウンスが適度につけられているので、実際に芝の上で打つと、少しばかり手前から入ってもボールまで届きます。ライが少々悪くも打ちやすさを感じました
アーティザンLS720CBアイアンの打感はほんとに吸い付くというレベル
打感は本当に素晴らしいです。これほどまでに柔らかい感触のアイアンはここ最近打っていないので、単純に感動しました
LS720MBやこのあとレビューする予定のHMとはまた違った感触で、特に柔らかいのがCBだと思っています。というのも、MBとHMは柔らかさの中に芯があるというか、手に残る感触があります
対してCBはほんとに柔らかい。柔らかさの極致です。柔らかすぎるのが無理という場合はやや抵抗があるかもしれませんが、ソフトなフィーリングを求めるなら非常におすすめです
アーティザンLS720CBアイアンのヘッドについて
ヘッドはサテンとミラーの複合仕上げ。デザインはいたってシンプルです
バックフェースは全面がキャビティバック化されています
トップブレードには適度な厚みがありますが、野暮ったい感じはしません
マッスルバックであるLS720MBの輪郭をベースにしているらしいです。形状は完璧
左がLS720HMで、右がLS720CBです。並べてみるとCBのヘッドサイズが大きいのがよくわかります
やや広めのソールかつ、バウンスもしっかりと付いています。ダフリにもそこそこ強いです
アドレスした時の見え方です。大きすぎず小さすぎずでとてもバランスの良い形状
フェース面がこちら。打感はすさまじい柔らかさです。仕上げも美しくてヘッドに関しては非の打ちどころがありません
アーティザンLS720CBアイアンの総合評価
打感や操作性などフィーリング面では本当に素晴らしい完成度でさすがの一言です。柔らかくて吸い付く打感はいつまでも打っていたくなる最高の感触なので、打感にこだわるゴルファーには間違いなくおすすめできます
ロフトが最も立っているCBでも、最近のアイアンでいえばノーマルロフトに近い角度です。つまり飛距離も至って普通。どこかで「ロフト以上に飛ぶ」というような話を聞いたことがありますが、そんなことはありませんでした
バックスピンもちゃんと入りますから、必要以上に飛んでしまうということはないです。飛ばしたいと考えるならロフト調整なども視野に入れていくのが良いでしょう
今作はそこそこ打てる中級者クラスの方であれば問題なく打てるぐらいに意外と優しいアイアンです。問題は値段の高さですが、とにかく本当に良いアイアンが欲しいと考えるなら選択肢にぜひ加えてもらいたいアイアンです
おすすめ度:
- 究極に柔らかい打感
- バウンスが効いていてダフリに寛容
- LS720MBと同じ形状。顔が最高
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